自分自身にまつわる3つのものの瞑想の方法
手当てをしてくれた人が教えてくれた、自分自身にまつわる3つのもの観察者になる方法は以下の通りである。
一つ、自分の思考を観察するものになる。
自我のとる一挙手一投足を観察する。
自我の発する想念を見張る。
自我に生起している細やかな感情の動きを見張る。
自我は絶えず何かを考え頭を働かせている。
四六時中発する自我の想念を見張り、瞬間も逃さず気付き続ける。
二つ、自分の呼吸を観察するものになる。
座った姿勢で1時間〜3時間はじめに決めた時間は何があっても身体を動かさないことを決意する。
吸ったり吐いたりコントロールした呼吸を観察するのではなく、無意識状態のときに自然に出入りしている鼻の出入り口の空気の流れを肌の触覚を使い観察する。
四六時中発する自我の想念に捉われず、瞬間も逃さず鼻の出入り口に意識を置き続ける。
三つ、自分の身体の感覚を観察するものになる。
座った姿勢で1時間〜3時間はじめに決めた時間は何があっても身体を動かさないことを決意する。
頭のてっぺんから足の先まで、身体の表面の肌の部分は余すことなく肌の触覚で感じられる。
はじめは部分部分に分けて意識を置き、感覚が感じられたら次の部分に移す。
それを繰り返していくことで身体中全ての部分を観察し尽くす。
痛みや痒み、不快な感覚や、心地いい感覚が生まれても、感覚に捉われずリラックスした状態で客観的に感覚を観察する。
頭から始めて足の先までいくと、また頭から同じようにはじめる。
それを何度も何度も繰り返すと、感覚が上から流れるように下に移っていくようになる。
それを何度も何度も繰り返すと、身体全体を同時に観察できるようになる。
身体全体を同時に観察できたときは、皮膚より内側の観察に移る。
口の中、舌、食道、胃、血管、筋肉、肺、五臓六腑等、意識をそこに置き、感覚が感じられたら場所を移して同じことを繰り返す。
これらを日常のあらゆる瞬間に取り入れることで、自分自身のことを理解する力が強まるということを彼女は教わった。