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吸い込む網

 夏、公園の通りを歩いていると、公園の木の陰に巨大な影が見えた。僕は立ち止まってしまい、すぐにそれがこちらの方を向く。陰陽師の真っ白な紙人形に目と口を適当に書いたような風貌をしている。それは、虫取り網のようなものをもっている。

 僕は直感でそれが危ないものだと感じた。走って逃げようにも思うように動かない。少しずつ後ろに下がるが、その歩幅に合わせるように迫ってくる。よく見ると、近くにあった木やベンチがなくなっている。網に吸い込まれている?

 やっとの思いで後ろを見ると、もう一体近づいてくる。なんとかして横に逃げると、それらはなぜかまだ直進する。訳が分からないが、二つが互いに近づくにつれて吸引力が強くなっていく。どうなるのかと見守っていると、二つはぶつかり合い、お互いの網に吸い込まれていった。残った網はくっついて、最終的には対消滅した。

 何だったんだ、あれは。

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