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死神

 あれは中三の九月、金曜日の話だったか、朝登校したら丁度後輩と出くわしたんですよ。その人とは小学校が同じでよく喋ってたんだけど、中学に入ってからは全然会う機会がなかったんですよね。それはそれでいいとして、その人がその日に限ってか分からないけど、いやにちょっかいをかけてきたんです。何を話せばいいのか分からなくてそういう形になっちゃったのかな、とは思うんですけど、まあ正直ちょっと鬱陶しかったですね。

 その次の日、その子が亡くなったんですよ。ええ、突然に。部活の大会で移動してたら事故に遭ったみたいです。それでそのとき思ったんですよ。もしかしたらその人は自分が死ぬっていうことを知っていたのかもしれない。僕に何かを伝えたかったのかもしれないと思うと、僕は何かできたんじゃないかな、と思うんですよね。未だに。そのときから、死神はいるんじゃないかなと思い始めました。

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