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この行く道は明るい道  作者: ナハァト
第十三章 大魔王軍戦
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挑戦する事は大事

 そこには、普通に通路があるだけ。

 他の人たちから見れば、ただ壁が続いているだけだろう。


 エイトたちにも見えていた。

 どうやら、いつの間にか結界の神様から「結界破り」の能力スキルを与えられていたようだ。


 多分、俺の近くに居る人たち全員に与えていると思う。

 となると、シャインさんやDD、ジースくんたちもその対象だろう。


 まぁ、あって困るモノじゃないだろうし、それは別に構わない。

 今は、この通路の事だ。


 つまり、この通路の先に予言の女神様が封印されている?


⦅はい。黒い神殿が存在します⦆


 という事らしいので、早速向かう。

 多分……というか、なんとなくだけど、予言の女神様を早く解放した方が良いような気がするのだ。

 気が急いているとも言える。


 どうしてかは、本当にわからない。

 多分、勘、かな?


⦅そういうのは馬鹿に出来ません。これまでの事を総合的に判断して、何かしらを感じ取っている可能性はあります⦆


 まぁ、詩夕たちの事を聞かされて、それで焦っているだけかもしれないけど。


⦅その可能性も大いにあります⦆


 ……結局のところ?


⦅直感は大事ですが、まずは目の前の事に集中した方が良いでしょう。他の事に思考を傾けたままですと、何も成し遂げられないという結末になってしまう可能性があります⦆


 そうだよね。

 まずは、予言の女神様の解放。

 そこを目指そう。


 という訳で、エイトたちにここを任せる。


「お任せください。ですが……」


 そうなんだよね。

 セミナスさん調査によると、もう廃城内に魔物は居ない。

 詩夕たちが魔王戦に邪魔が入らないように全て倒していき、それはこちらも同様だった。


 なら、魔王戦は詩夕たちに必要な事らしいから手出しする訳にもいかないし……一緒に行ってくれると心強いけど、大勢を連れて行っても効果はないらしいから……残骸の町の方に、DDとジースくんたちの方に回す?


⦅無理です⦆

「拒否します」


 セミナスさんとエイトが同時に否定してくる。

 エイトだけじゃなく、ワンたちも同じようだ。


 というか、エイトたちには何も言っていないのに否定してくるってどういう事?


「エイトはなんでもお見通しです。ご主人様は今、エイトたちを外の竜共の方の助力に回そうとしていましたね?」

「本当にお見通しなんだな」

「ですが、エイトたちはそれを拒否します。まず外の竜共に助力は必要ありませんし、エイトたちはご主人様を迎えるという大切な使命がありますので」


 それは別に大切にするほどの使命ではないと思うけど。


「それに、もし戦闘が発生した場合、エイトたちの誰か、もしくは全員を連れて戻るという手も使えます」

⦅一理あります⦆


 エイトの提案に、セミナスさんが同意する。

 確かに、それは魅力的だ。

 黒い神殿内部は、未だにどうなっているのか、入らないとわからない。


 攻撃能力へっぽこというか皆無な俺からしてみれば、もし中に魔物が居た場合、エイトたちを連れて戻れるようになったのは、非常に助かる。


「というか、そういう事なら、事前に誰かと一緒に行けば良いんじゃない?」

「その場合、暗がりにご主人様と共に……我慢が出来ません」


 何が?

 何故かブルッと体が震えて悪寒が……。


 ……どっちにしても、様子見と確認と身の安全のために、まずは俺一人で入るのは確定である。

 エイトたちの方が強いけど、だからといって、わざわざ危険を伴う行為をお願いしたい訳ではないので。


 とりあえず、エイトたちも結界内に入れるか確認。

 内部が見えているので、問題ないとは思うけど。


 ……うん。大丈夫だった。

 黒い神殿も見えている、と。


「なるほど。内部にこういう神殿があったのですね」


 エイトが納得するように頷き、他のみんなも黒い神殿に興味深々だ。

 特にフォーが。

 目新しいおもちゃに飛びつくような感じだ。


 でも、直ぐ飽きる事になると思う。

 だって、別に何か珍しいモノがある訳じゃないので。

 造りもそんなに凝っているとは思えないし。


 強いて言うのであれば……封じられている神様が珍しいモノだろうか?


 実際、フォーにそう説明すると、黒い神殿を一周すると、もう興味なさげだった。

 思ったよりも飽きるのが早い。


 ただそれは、別のモノに興味が移っただけ。

 結界である。


「我輩だって解明してみせる! この天才的な頭脳にかけて!」


 自信満々にそう言っていたけど、駄目だったと泣く未来しか見えない。

 ……まぁ、何事も挑戦は大事だと思うので、とめるような事はしないけど。

 みんなも、待っている間は手伝うそうだ。


 えっと……頑張って。

 フォーだけなら無理っぽいけど、全員揃うと出来そうに見えるな。

 なんだかんだと、エイトたちは優秀だしね。


 黒い神殿の外はエイトたちに任せて、内部に入る。

 やはり、一階部分は何もない。

 殺風景そのもの。


 下へと向かう階段があり、注意深く下りていく。

 やっぱり、力は制限されている?


⦅はい。影響を受けています⦆


 ここも同じか。

 でもまぁ、予言の女神様を解放すれば、もう大丈夫なんでしょ?


⦅そうですね。予言の女神の恩恵は、私の母体部分といっても過言ではありません。その結果、結界の影響は受けなくなると思われます⦆


 そのためにも、なんとしても解放しないとね。

 気を引き締めて先に進む。


 下りた先は、短い通路があるだけ。

 奥には扉があり、開けて確認すると……奥に別の扉があって、室内はたくさんの宝箱が置かれている部屋だった。

 正確に数えた訳ではないけど、三十以上はある。


 ……何これ?


⦅私の『未来予測』で一番近くの宝箱を開けた結果、毒ガスが放射されました⦆


 何それ怖い。

 とりあえず、宝箱から距離を取る。


 ……これはもしかして、アレかな?

 正解の宝箱以外は罠箱的な?


⦅恐らくは。ですが、問題ありません。時間は少々かかりますが、マスターが宝箱の前に立っていただければ、正解かどうかわかります⦆


 もちろん、奥の扉には鍵がかけられていた。

 でも、セミナスさんには開ける前に正解がわかるので、簡単に攻略出来た。

 正解の宝箱には鍵が入っていたので、奥の扉を開けて先に進む。


 その先も同じような仕掛けの部屋が続いたが、セミナスさんの前では無意味。

 なんというか、セミナスさんみたいに「未来予測」とか、そういう系統の力が使えなければ、途中で詰んでいたんじゃないだろうか?


 そう思いながら開けた部屋が最後の部屋だった。

 次に向かう扉はない。


 広く、何もない殺風景な部屋の中には、青い髪の女性が立っていた。

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