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さよならの夜 作者:中川あき
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……ドンッと音がして、赤い花が空に咲いた。

「……え……?」
「あの事故は、友香の命を奪ったんだ」
その声は、泣いていた。

……ドンッ

「勇哉、何を言って……」
「あの時、路地にいた時、車に気付かなかった僕を、友香は突き飛ばして助けてくれた。植木にぶつかったけど、大したことはなかった。もう、痛くないよ」
「え……?あの時、勇哉は頭を打って……そのまま……」

……ドンッ

「友香、友香はもう、現実を見なきゃいけない。いつまで自分をごまかし続けるの?」
「……私は……」

……ドドン!

「……頼むから、僕のことを、勝手に、友香の中で、死なせないで……ね?」

……ドドン!ドン、ドン!

続けざまに光の花が咲く。
儚くそれは散っていく。
それは、そう。命のように……

「……勇哉……」
勇哉は黙って私の手首を掴んで、花火の光にかざした。
私はそれをみて絶句した。

ドドン!ドドン!

……私の手は、透けていた。
その瞬間、全て理解した。
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