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非凡に生きる  作者: as
1/1

だって私は転生者

ご閲覧ありがとうございます。

 突然ですが、私は転生者でございます。

 転生する前の人生は、刺激的で愉快なものでした。地球という星の、日本という国で、私は化学者として生きていたのです。


 時には溶けそうになったり、時には毒死しそうになったりしたこともよい思い出でございましょう。

 結果的に、私の死因は実験中の爆死になってしまい、周囲の人間には、とうとう死んだかと思われていると想像に難くない程度には変人であったと自覚しておりますが。

 ですが、特に未練もありません。いいえ、むしろ、新しい世界を拝見出来たことに、喜びさえ感じました。


 魔法と剣と魔王と、可愛い幼なじみのある異世界転生に感謝を。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 改めまして、ごきげんよう。それでは、私の現在の自己紹介から始めさせて頂きますわね。

 フィリシア=ウィニ=ラークリエと申します。お父様が伯爵を頂戴しているので、私は所謂、伯爵令嬢と言うものですわ。あと一月もすれば、22歳になります。

 前世と合わせますと、手足がもう一本ずつあっても数えられない年齢となりますが、些末なお話ですわね。

 

 本日、学院へ通ってらした幼なじみが、卒業を期に、久方ぶりに我が家へやってくるとあり、少々我が家は浮き足立っておりますの。

 もちろん、私もこの日を心待ちにしておりましたわ。可愛い可愛い幼なじみが、学院へと進み、10年が経ちます。その間、一度も幼なじみは帰って来なかったのですから。

 噂は私の耳にまで届いておりましたが、噂は噂。確かに目立つ子でしたが、学院の全生徒を泣かせたですとか、校舎を全壊させたですとか、そんな噂ばかりでしたので、途中から噂に耳を傾けることも止めました。


 私は幼なじみがどのように成長したのか、全く存じ上げません。ですが、手紙は年に数通やりとりしておりましたので、健やかであることは存じております。

 しかし、10歳から20歳まで、成長が目覚ましい時期を存じ上げませんので、別人のように感じてしまうことがある可能性もありますわね。


「ふふ、楽しみですわ」


 どんなに変わろうとも、私の可愛い幼なじみであることに変わりはありませんもの。

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― 新着の感想 ―
[一言] 続きが気になるオープニングですね! やってくる幼馴染が転生者なのかな?
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