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四月下旬

 山南が図書室で難しい顔をしながら経済だかなんだかの専門書に読みふけっていた。

 沖田が目の前で笑いをかみ殺しているのに気が付く気配もない。

 (しわが面白いんだよなー。眉間のし・わ!)

 そう心の中で呟いた途端に、笑いが堪えきれなくなって沖田はふふふと笑った。

 山南がはっとした顔で沖田を見た。

 「総司!いつからそこにいたんだ!?」

 「結構前からですよー」

 「まったく・・・。いるなら言えばいいのに。」

 「いやー。山南さんのしわがね!本当面白くて!ふふふ・・・」

 山南が渋い顔で本をたたみ出す。

 「帰っちゃうんですか?」

 「うん。総司は帰らないのか?」

 沖田は一瞬顔を曇らせると、何事も無かったかのように立ち上がった。

 「帰ります!昼休みは短いですからね!」

 山南は何となくひっかかりを感じたものの、結局何も言わずに沖田の後ろに続いた。

 

 斉藤は悩んでいた。

 (GWどうしよっかなあ・・・)

 本音を言えばちょっと遊びにでも行きたいところ。

 だが、どこに?

 「一。」

 急に肩に手を置かれ、斉藤は文字どうり飛び上がった。

 「何だ?そんな驚いた顔して。」

 「いや・・・考え事してた。土方こそ、どうしたんだよ?」

 「GW皆でちょっとどこかいかないか?」

 「ああーいいな。でも、どこに?」

 「ううーん・・・。」

 結局話はそこに辿り着くのだった。


 藤堂は放課後の教室でぼんやりと椅子に座っていた。

 急に教室の戸が音を立てて開き、永倉が入って来た。

 「うわっ!何やってんの平助!びっくりするだろ!」

 「お帰り、新八。実はそんなに驚いてないだろ。」

 「ばれた?」

 「で、科学部の調子は?」

 「ううーん。相変わらず人が少ないね。てゆうか、新入部員俺だけだし。」

 「そうか・・・。」

 「そして先輩方個性派なんだよなー。」

 「なんか・・・。」

 「?」

 「楽しそうだな。」

 

  

これから段々面白くなっていく・・・ハズですので・・・どうか気長に見守ってやって下さい。

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