思い出の夏休み
夏休み僕は朝に少し交流の街TOWNに行きそして部活へ行き帰ってきてから父さんが居ないときにはアイコンチャットそして夜は2窓でアイコンチャット&交流の街TOWNという行動の繰り返しをしていた。
部活が終わって家に帰ってきて父さんが居なかったのでパソコンを起動させてアイコンチャットをすることにした。アイコンチャットに行くとひとりキキがいた。とりあえず僕も入室することにした
くろあ:こんw
キキ:こん^^
くろあ:今日はキキひとりなんだね。キキはいつここに来たの?
キキ:私は15分ぐらい前に来たよw
くろあ:なるほど。今日皆忙しいのかな?ムロウとか暇そうだけどなw
キキ:そうだね~全然来ないしねw
しばらくの間僕はキキと話していた。話しているうちに少しずつ話題が無くなってきたのでTOWNに誘ってみることにした。
くろあ:ねぇキキは交流の街TOWNって知ってる?
キキ:知らないよ~
くろあ:そうか。じゃあちょっと来てみない?ここにURL載せるから。
キキ:うんwくろあがいるならいってみようかなw
くろあ:じゃあ載せるね。最初に名前とID決めたらTOWN内に入れるから
キキ:わかったよw
僕は2窓にしTOWNに行きキキが来るのを待った。数分後キキはTOWNに入室した。
たぶんTOWNのこと全然わからないだろうと思い色々とメールを送って説明することにした。メールを5件以上越す頃にはキキもTOWNのことがだんだんとわかってきたようだった
そのままTOWNで僕はメールじゃなくキキとチャットをすることにした
くろあ:キキ少しはわかってきた?
キキ:うん!くろあが丁寧に教えてくれるからだよw
くろあ:いえいえ。とりあえず楽しんでTOWNやっていこw
キキ:そうだねwもう少し私が慣れるまでよろしくねw
くろあ:もちろんw
この後僕たちは少し話して時間も来たので僕はログアウトすることにした。
夜僕はまた2窓をしてTOWNのほうに来てみるとアイコンチャットではなくTOWNにキキはいた。
僕はキキに「TOWNどうかな?やっていけそう?」とメールを送ってみた。
そして1分ほどでメールが早くも返ってきた。
キキ:すっかりはまっちゃったよwありがとうね、くろあこんな楽しいところ教えてくれてw
くろあ:どういたしましてwせっかくだから今このTOWNに居る人たちと話してみなよ、皆いい人だからw
キキ:うんwじゃあ早速挨拶のメール送ってみるねwそれじゃまた後で。
くろあ:あぁわかった。
ここで僕たち一旦メールをするのをやめた。僕はTOWNに集中していたのでアイコンチャットで話をしていることについていけない状態になったので僕はTOWNで暇つぶしすることにした。
僕は呆けているとあることに気づいた。今恋愛の能力がいつの間にか200を越えていた。そうこのTOWNは200を超えると恋人がつくることができるのだ。早速僕は恋人斡旋所へ行ってプロフィールを登録した。
恋人は5人までつくることができて、僕はとりあえずその1人をつくることにした。
僕は真っ先に沙良さんのことを考えたが彼女は最近IN率が以上に下がってきているから恋人OKの返信来るのが遅くなるだろうし、うまく恋人になったとしてもラブラブ度を上げれると思わなかったのでひとまず沙良さんは保留にすることにした。
そして僕はもうひとりのめぐさんのことを思った。彼女なら今恋人もいないしIN率も結構高いほうだし、話も合う。だから僕はめぐさんに恋人申請のメールを送ることにした。正直このメールを送るときは凄い緊張した。
ネットでしかもゲームでの告白なのに現実以上の緊張感だった。
まぁ現実でも告白などしたことは一切ないのだけど。
丁度今めぐさんが来ていたので僕はメールを送った後メールが返ってくるのを待った。
少しするとメールが返ってきた。僕がどきどきしながらメールを見てみることにした。
めぐ:くろあさんなら全然OKですよwこれから恋人同士ということでよろしくお願いしますねw
返ってきた返事はOKだった。僕は本当にこの時は嬉しかった。こうしてTOWNでの初の恋人はめぐさんになった。
この後も僕とめぐさんは何件かメールをし合った。またコマンドにあるデートをするでラブラブ度を上げていった。
そうこうしているうちにいつの間にかキキからメールが来ていた。
キキ:一通り皆にメールしてみたよ~。ここの人たち優しいし面白いねw
くろあ:そうでしょwでもとりあえずこれから楽しんで行ってねw
キキ:うんwあ、くろあ少し聞いていい?
くろあ:ん?別にいいよw
キキ:ありがとうwくろあって彼女っているの?あ、リアルでねw
くろあ:あぁ…いないよ~。。
まぁまだ中2だし彼女なんてこれからだ。
キキ:へぇ。。いないんだ~。居ると思ったよw
くろあ:ww居たらここでこんなにのんびりとTOWNしてないよwキキは彼氏とか居るの?
キキ:私も居ないよwでも気になってる人は居るんだ…
くろあ:へぇ気になる人は居るんだ。。僕は気になる人も居ないからな。よ~し恋愛に関してもこれからがんばるぞ~!というわけでお互い頑張ろうw
キキ:うん、がんばろw
今思ったらこんな恋愛的な話をするのはTOWNでは初めてだった。だがこの会話から後で予想外の事件が起こってくるのだった。
時間も来てたのでそろそろ僕は落ちる事にした。
くろあ:それじゃあ今日はここらへんで落ちるねwお相手感謝w
タモリ:おつかれ~
キキ:お疲れ様wまた話そうねw
めぐ:お疲れ様ですw
ファイナルアサシン:おつ~
ろすけ:お疲れ様~
いつの間にか今日で8月になっていた。僕は部活に友達との遊び、そしてTOWNにアイコンチャットとある意味忙しい日々を過ごしていた。
今日はTOWNの方へと入室した
くろあ:こん~
キキ:こんにちは
タモリ:おいっすw
きら★:こん
沙良:こんにちはw
サナトス:う~っす
来てみると見慣れたメンバー達がいた。ちなみにきら★は僕が誘ってみた。
僕は沙良さんが珍しく来ているのでメールをうってみることにした。
くろあ:お久しぶりw沙良さん。元気にしてた?
沙良:あ、くろあ君ひさしぶりだねw元気だったよ~。。色々忙しくてここに来る時間がなくてね~。
くろあ:なるほど。それじゃあしょうがないねwでもたまには来てねw前みたいに色々と喋りたいしw
沙良:うん、そうだねw私も極力ここにくるようにするよw
この後も僕たちはメールをし合った。メールをしている途中もう1件違う人からメールが来た。その主はキキだった。
キキ:毎日暑いねぇ。。暇だよ~。
とりとめのないメールだった。とりあえず僕は返信した。そしてまた沙良さんとのメールに戻った。
それからというもの今日はこの沙良さんとメールをしてキキにメールをしての繰り返しだった。
だがこのメールをしていた時にふと気づいたことがあった。
キキとメールしていた時には普通に特に何も思わず送信などしていたが沙良さんとメールする時は違って明らかに沙良さんのことを意識してそして楽しくメールをしていたんだ。
よく考えてみると僕はいつも沙良さんがTOWNに入室した時には声をかけていたし1日の終わりには必ず今日の話したことについてのメールをしていた。
この時僕はやっぱりと思った。この感情は奈々と話していた時と一緒で僕は声も顔も知らない沙良さんの事が気になり始めていたんだ。
そんな感情を持ちながら沙良さんが退室した後もTOWNをしていた。
やっている途中珍しい人がTOWNへと入ってきた。
僕が参加人数の名前のところをふと見てみると「あるふぁ」という名前があった。
この「あるふぁ」という人は交流の街TOWNの管理人であった。
僕はTOWNに来て以来あるふぁさんとはほんの少し喋ったことがあるがそこまで濃く話したことはなかったので少し挨拶版で話してみることにした。
くろあ:あるふぁさんお久しぶりですw
あるふぁ:あ、どもwお久しぶりです。そして皆さんこんにちは。管理人のあるふぁです。
タモリ:え!?あるふぁさんて管理人なんだ!!お会いできて光栄ですww
あるふぁ:どうもですw|`Д´)>ビシッ!
くろあ:それよりあるふぁさんがここに来る事珍しいですけど今日はなんかあるんですか?
あるふぁ:あ、そうそう忘れるところだった。この交流の街TOWNに新しく2つの街を増やしますwあとアイテム増加ですw
キキ:おぉ凄いですねw
めぐ:なんか増えるの久しぶりですねw
くろあ:おぉ楽しみw
あるふぁ:今から増やすのでしばしお待ちを。。
そして30分後
あるふぁ:完成したぜw
くろあ:早ッ!!
あるふぁ:街は完成してたからねwとりあえず新しい街にいけると思うw
きら★:よし早速行くぜ!!
僕は新しくできた街に行ってみた。正直あまり今までの街とは中身は変わらないが外見は海と山の街で変わっていた。
きら★:俺山好きだから引っ越すわw
陸戦型:んじゃあ俺海のほうが好きだからそこに家建てる。
くろあ:僕はこのまま普通の街でいいやwここ気に入ってるしw
めぐ:じゃあ私もこのままくろあさんの家の隣で居ますねw
タモリ:俺も今はここでいいやw
キキ:私も~。
あるふぁ:とりあえず皆さん2つの街のことよろしくね。それでは俺はおちる。またいつか。
めぐ:お疲れ様ですw
くろあ:またいつかw
タモリ:お疲れ様~
この日からTOWNに2つ街が増え合計4つの街になった。
そしてこれから現在まであまりTOWNは変わることはなくなった。
夜、僕は昼にTOWNに集中していたからアイコンチャットの方に行けなかったのでTOWNは2窓で放置しておいてアイコンチャットの方に集中するようにした。
管理人:くろあさんが入室しました
くろあ:一括~
奈々:こんw
ムロウ:こん~
疾風:こんばんわw
きら☆:こん
もこ:こんばんわ。そして初めまして~w
くろあ:あ、もこさん初めましてwよろしくねw
奈々:最近くろあここ来るの減ってきてな~い?
くろあ:そうかな?
奈々:そうだよw何してるかわからないけどちゃんとここにも来てね~。。
くろあ:あぁごめん、そうするよw
今思うと今日ここで奈々と話すの久しぶりかもしれないな。よく考えてみると確かに僕ここに来るの減ってきてるな。気をつけよう。。
もこ:皆って恋人いるの~?ちなみに私はいないw
ムロウ:俺はいない。。
くろあ:僕もいないよ~
奈々:私もいないw
疾風:俺はいるw
きら☆:俺にはもこだけだぜw
もこ:疾風って彼女いるんだwきら☆には何も言えないw
疾風:いるさw妄想じゃなくリアルになw
きら☆:おぉなに言ってるんだもこよwこんなにも愛してるというのにw
もこ:ww
奈々:きら☆ってなかなか積極的だねw
奈々って彼氏いなかったんだ。なんか安心したようなしないような気がする。
というよりこの恋人居る居ないという話題最近キキとしたような…。
ここでの会話を見る限りもこさんはきら☆と仲が良いっぽい。ていうかきら☆が一方的なような気もするんだけどな。それより奈々が言ったとおりきら☆は積極的すぎるな。。
でもそのきら☆の積極的なところがうらやましい。僕も積極的だったら沙良さんにこの思いを伝えられてるのかもしれない。
この後僕たちはいつも道り他愛もない会話を続けていた。
全然思いもしなかった。彼女がそんな風に思っていたなんて。
僕はこの時全然気づいていなかったんだ。彼女の気持ちに…
そう、この8月5日に予想していなかった事が起きた。
今日は僕はいつも通りアイコンチャットとTOWNで2窓をしていた。
くろあ:今日も相変わらず暇だった。。
タモリ:だな。部活以外と特になにもしてないような気がする。。
マリ:暇っていうことは平和っていうことだよwいいじゃんw
キキ:そうですねw平和が一番ですw
ファイナルアサシン:まぁ暇もアレだけどね。。
とりとめのない話をしながら時間が過ぎていっていた。
そうしていると1通のメールが僕の元に届いていた。差出人はキキからだった。
キキ:少しくろあに言いたいことがあるけどいいかな?
この本文を見た時僕はなんだろうと思った。もしかしてキキに怒らせるようなことしたかなとも考えた。
くろあ:あぁうん。別に大丈夫だけど。。
そして少ししたらメールが返ってきた。なんだろうと思いながら僕はメールを開いてみた。だがそのメールを見た時、TOWNをはじめてから一番びっくりするメールだった。
キキ:私はくろあのことが大好きです。
それはたった15文字の内容だった。いやそのたった15文字の内容が大きかったのだった。
それ以前にどうしてキキが僕のことなんかをと思った。焦って考えているうちにもう一通キキからメールが来た。
キキ:えっと、いきなりだからびっくりしてると思うけど…。私くろあのことが本当に大好きなの。。くろあの顔も声も全然知らないけどでもくろあの性格とか私にはちゃんとわかるの!優しいし、冷静だし。。他にも色々あるけどそんなところ全部が好きなの!だからくろあの気持ちを教えて…?
考えられなかった。彼女が僕にそんな気持ちを持っていただなんて。それより返事をすることに一番困った。なんて返事をしていいのかに。もちろんキキのことは嫌いじゃなかった。だけどキキを考えたときどうしても二人の女の子のことを考えてしまっていた。奈々に沙良さん。。
やっぱり僕はこの二人のことが好きだった。
二股のような感じだが僕にはどうしても二人のことが気になっていたのだ。
だからキキに断らなきゃと思ったがなんて返事をしようかにほんとに困った。
気づけばメールが着てから15分以上は経っていた。
だがこの日結局僕は返事が思いつかず逃げるようにTOWNを退室してしまった。
結局昨日はあれから僕はTOWNに入室することはなかった。
僕はパソコンの電源をつけいつも通りTOWNに行こうとしていたがどうにも昨日のことで行きづらかった。それにまさか人生初の告白された場所がネットだという事にも色々と困惑してしまっていた。なので僕はアイコンチャットの方へ行くことにした。
アイコンチャットに行くと珍しく奈々がひとりでいた。
それを見ると僕は早速アイコンチャットに入室した。
管理人:くろあさんが入室しました。
くろあ:こん~
奈々:こんw
くろあ:今日は奈々以外は誰も居ないんだね
奈々:そうみたい。それはそうとこうやってくろあとふたりきりなのも春以来だねw
くろあ:ふたりきりってwwでも確かにそうだねw結構ここも人増えてきたしね~
奈々:うんwということで今日はおもいっきり話そうw
くろあ:あぁそうだねw
この日はほんと久々に奈々と話すことになった。だが、奈々と話していても僕はやっぱり昨日のことが頭から離れなかった。
奈々:ねぇくろあひとつ聞いていい?
くろあ:うん、別に大丈夫だよ。
奈々:くろあ今なんか隠し事というより悩み事あるでしょ?
くろあ:えっ、なんで?
奈々:私にはわかるよwくろあと付き合い長いしそれに友達だしw
まさか奈々がそこまで僕のことを見抜けるなんて僕はびっくりしたし嬉しい気持ちもあった。
くろあ:ははw奈々は凄いな。確かに悩み事はあるかな。。
奈々:やっぱりwさぁさぁお姉さんに話してみなさいw
くろあ:お姉さんって同い年だろ僕達w
奈々:そこのところはどうでもいいよwそれより言ってごらんw
くろあ:あぁたまには相談してみるか。実は昨日ある人からチャットで好きって告白されちゃってさ。。
奈々:ふむふむ。
くろあ:でもさ僕好きな人がいるんだよ。でも僕その告白してくれた彼女のことは嫌いじゃないし友達でいうと結構好きなほうにはいるんだよね。だからその子を傷つけたくないんだ。でもそれをどうしたらいいのかが悩んでいるんだ…
奈々:なるほどね~。まさかくろあが告白されるなんてねぇwでもさくろあはその子のこと友達としては好きなんだよね?
くろあ:あぁうん。だけど友達としてだよ。
奈々:だったら私は断ったほうがいいと思うな。友達としてなんだからさ。それにくろあには好きな子がいるんでしょ?だったらやっぱり断ったほうがいいよ。。
くろあ:それはわかってるんだけどさ。でも彼女のこと傷つけたくないし…
奈々:はぁ~くろあは本当に優しいんだから。でもさそれじゃあなんの解決にもならないよw
くろあ:そうだけどさ。。
奈々:でもやっぱり私がこう言っても意味ないよねwけど、くろあはくろあらしく返事をするべきだよw余計なことは考えず自分が言いたいことを言えばさw
くろあ:自分らしくか。そうか、そうだよな。余計なことは考えず僕自身の答えをそのまま言えばいいのか!
奈々:そうだよwだからくろあがんばれ!!
くろあ:うんw奈々ありがとなw
奈々:くろあと私の仲じゃないw助けるのは当たり前だよw
くろあ:そうだなwそれじゃあ僕行ってくるよw
奈々:うん、いってらっしゃいw
管理人:くろあさんが退室しました
奈々に相談してよかったと僕は思った。そして僕はキキに返事をするためTOWNへとむかった
TOWNに行くとキキはまだ来ていなかった。
とりあえず僕は入室してメールだけをキキに送ることにした。
正直この時何を書いて送るかなんてことは考えていなかったけど奈々に言われたとおり自分らしく書いて送ることにした。
くろあ:昨日はごめんね返事出せなくて。キキが僕のことをそんな風に思ってくれていたなんてびっくりしちゃってさ。それにこんなことなんてリアルでもネットの世界でも1回も体験したことなくて。本当にごめんね。それはそうと返事なんだけど僕なりに考えた結果を書くね。
僕はキキのことがもちろん好きだよ。でもさ、その好きってのは異性としてじゃなくて友達としてキキのことが好きなんだ。本当に友達として僕はキキのことが好きだよ。だから今は悪いけどキキとは付き合えない。それに僕は恋愛ってことがまだよくわかってないんだよ…。
だからもう少し待ってくれないかな?僕が恋愛ってことをよく知るため。そしてもっと僕は君のことが知りたいし…。それに僕はキキとこれから先も仲良くしていきたい。
ごめんねなんか優柔不断みたいな結果になっちゃって。だけどこれが僕の答えだから。
メールに書いたとおり優柔不断のようなメール内容となってしまったがこれが今の僕の返事だった。
僕は長々となったメールを何度も確認し送信ボタンを押した。後はキキからの返事を待つだけとなった。
結局夕方にはキキは現れなかった。
僕はまた夜TOWNに行くことにした。TOWNに来てみると参加者の名前のところにキキの名前を見つけた。早速僕はTOWNに入室してメールが来てないか確認したがメールはきていなかった。僕はそれでもメールが来るのを待ってみることにした。
そうして10分ぐらい待っているとメールがきた。
僕は受信したメールを開いてみることにした。
キキ:こっちこそごめんね急にこんな変なメールを送っちゃって。くろあは優柔不断なんかじゃないよ。くろあはこうしてちゃんとした答えを私に送ってくれたから。。だからくろあの答え私に届いたよ。だから私くろあを待ってみるねw今はダメでも絶対に待つね。そしてくろあに私のこと知ってもらうね。だからこれからも今までどおり一緒に話そうねw
キキはちゃんと僕にメールを送ってくれた。僕はそれだけで嬉しかった。本当のところ僕はキキがもうメールをしてくれないんじゃないかと思っていたからだ。だから僕はメールが来たことに本当に嬉しかった。
くろあ:ありがとうねキキw当たり前だよこれからも一緒に話そうw改めてこれからもよろしくねw
だから僕もキキがメールを送ってくれたように僕もまたメールを送った。そして僕はこれでようやく終わりだと思った。
これは確かに終わりであった。
だがこの日以来僕はキキをアイコンチャットそしてTOWNでも見かけなくなった。
僕はこれで一安心をしていたがやはり僕は彼女のことを傷つけてしまっていたんだ。
だけどこれでよかったんだよなあれが僕の答えだったんだから。
そうだこれでよかったんだ…
そう、これでよかったんだ。
8月も気づけば中盤に差し掛かっていた。
あれから約10日ぐらい経つがやはりキキの姿を僕は1回も今日まで見ていなかった。
管理人:くろあさんが入室しました
くろあ:こんwって誰もいないか。
今日は2窓をしてアイコンチャットをしていた。
だが珍しく誰もいなかった。数分待っていると1人入室してきた。
管理人:奈々さんが入室しました
奈々:一括~
くろあ:こんw
奈々:最近ふたりってこと多いねw
くろあ:確かにそうだねw
奈々:あ、くろあこの前話してたアレどうなった?
アレとはやっぱりこの前のキキとのことだ。
くろあ:とりあえずは終わったよ。。振ったっていうか待ってほしいって言ったよ。でもさあの終わった時はこれでよかったんだと思ってたけど今更になってこれでよかったんだろうかって思い始めたんだよね。。
奈々:終わったんだねwくろあの答えはいいと思うよwだってそれはくろあが考えたちゃんとした答えだから。だからもうこのことについてはくよくよ考えたって仕方ないよ。シャキッとしよう!
やっぱり奈々は頼りになるっていうか信頼できるな。だからこそ奈々のことを僕は好きになったんだよな。
くろあ:そうだよね。これでよかったんだ。これが僕の本当の答えだったから。ありがとう奈々wやっぱり君は頼りになるよwそれと今回の件も相談にのってくれてありがとうw
奈々:いやいやwこの前にも言ったとおりくろあと私の仲じゃないw当然のことをしただけよw
くろあ:それでも本当にありがとうw君と友達でよかったよw
奈々:えへへ♪照れるじゃないw
いつまでも引きずってなんかいられない。もしこれからキキと会うときがあるのならばいつも通り話そういつも通りに楽しく。と僕は心に誓うのだった。
くろあ:あぁ夏休みも残り10日か~。。
マリ:そうですねぇ。。ほんと早いねぇ。
夏休みも終わりに近づいてきた頃でも僕は相変わらずTOWNに来ていた。
くろあ:夏休みも残りわずかだなんて考えたくないな。。
タモリ:まぁな。俺まだ宿題残ってるし…
めぐ:私もです。
くろあ:そういえば僕もまだまだ残ってるや
ファイナルアサシン:やめよう。。夏休みが終わるっていう話題。なんか頭痛くなってきたしw
くろあ:そうだな。。
皆もやっぱり夏休みが終わるのは嫌らしい。まぁさすがにそうだよな。こんな気楽な毎日が終わってしまうんだから。それにしても残り10日間どうやって過ごすかだ。もちろんTOWNとアイコンチャットでだけど。
くろあ:ちょっと2窓するから反応遅くなりまーす。
めぐ:了解ですw
タモリ:アイコンチャットかw了解w
きら★:俺もアイコンチャット行こうかなw
とりあえず僕は2窓をしてアイコンチャットに行くことにした。アイコンチャットに行ってみるといつものメンバーに加えて新しい人たちがいた。
それより、アイコンチャットでの会話を見る限りやっぱり皆が話していることは夏休みがもうすぐ終わるとかの話だった。
管理人:くろあさんが入室しました
管理人:きら★さんが入室しました
奈々:一括w
もこ:ふたりともこんw
ムロウ:おいっすw
柳:初めましてwこんばんわですw
芽衣:こんばんわ~w
くろあ:こんwていうかきらも来たのかよw
きら★:俺はもこたんに会いに来たんだよw
疾風:お前ら一緒に来るとかタイミングいいなw
くろあ:いや、きらが勝手にタウンからついて来ただけだよ
きら★:待て待て俺は別にお前を追ってきたんじゃなくて俺はもこたんに会いに来たんだぞ!
くろあ:らしいよ、もこ。
もこ:いや、私にふられてもw
ムロウ:くろあが言ってたタウンって交流の街TOWNのことか?
くろあ:うん、そうだけど。ムロウ知ってるの?
ムロウ:あぁ一応俺も昔やってたからなwもう全然行ってないけどw
奈々:私もやってたよwていうかくろあがいる時に普通に居たけどね。ここと違う名前でw
くろあ:ふたりとも居たのかよw
たぶんムロウが言ったのは僕が来る前のことだろうな。それにしても奈々までいたとはなぁ。
奈々:うんwでもあそこ私には合わなくて1日したら全然やらなくなっちゃったw
くろあ:まじでw少しでも声かけてくれたらよかったのにw
奈々:だって楽しそうに話してたからwさすがに新人の私が入るのもアレかな~って思ってw
奈々が来ていたことを知っていたら会話ぐらいやめてたのに。もったいないことしたかなと僕は思った
まぁでも奈々とはここで話すのが自然かな。
きら★:よし!もこも交流のTOWNに行くぞ!そして俺と恋人になるんだw
もこ:えー!何言ってるの~。私は別に…
きら★:ほら、URLだ!ここから行って登録するんだwそれじゃあ俺はタウンに行って待ってるからなw
管理人:きら★さんが退室しました。
疾風:もこも大変だね。
もこ:本当だよ~。でも、行かないとまた泣いてなんか言われそうだから行ってくるね~。それじゃあお相手感謝wまたね~
管理人:もこさんが退室しました。
くろあ:一括
奈々:いかつ~
ムロウ:またな~
きら★ともこが退室したあとも俺達はいつも通りに話して時間が来たので俺は退室していった。
そして8月31日夏休み最終日。僕はアイコンチャットとタウンで夏休みにあったことを仲間達と振り返っていた
くろあ:ついに明日から学校かぁ
ムロウ:俺なんか受験生だぜ。マジだりぃ。。
疾風:はぁ…
奈々:まぁまぁ3人ともがんばろうよw
きら☆:そうだぜwポジティブに行こうぜ!
アイコンチャットのほうではいつものメンバーで僕達は明日から学校ということもあり鬱な気分でいた。
くろあ:お前のそのポジティブ気分は見習えそうにないよ。。
きら☆:あっはっはww
奈々:でもチャットでこんなに過ごした夏休みは初めてだったよw
ムロウ:そうだな、俺も初めてだぜw
くろあ:僕もそうだよwでも、この夏休み色々とあったね~。リアルでもアイコンチャットでもさ。
疾風:だなw田村とかw
田村か。そんな奴いたなぁ。僕的には初めての障害だったような気がする。
というよりあんな激しい荒らしはなかなか居ないだろう。
ムロウ:あぁあいつかw
きら☆:あんまり思い出したくないやつだな…
奈々:面白い人だったねw
くろあ:おぃおぃ、面白いってww
ムロウ:でも、田村みたいなしつこい荒らしは初めてだったな。大抵の荒らしは無視っておいたりしておくと飽きてすぐに消えるんだがあいつはマジしつこかったな。。
疾風:しかも半端なく会話の邪魔だったしな!
奈々:ww確かに過去ログが凄いことになってたよねw
どうやら僕だけじゃなく皆も田村のことをしっかりと覚えているようだった。まぁあれだけやったんだからなぁ。
疾風:でも相手してたらアク禁になるから困るんだよなぁ。
ムロウ:そうだよな。アク禁があるからな。
奈々:なんか対策練らないとねw
きら☆:俺は頭が回らないから皆に任せるw
この後僕たちは対策を練ろうとしたがやっぱり無視という手段しかでてこなかった。
くろあ:まぁ荒らしのことは置いておいて明日からまたがんばろうよw
奈々:だねw学校明日早く終わるしまた皆でチャットしようw
ムロウ:おぅ俺の楽しみは今チャットだけだからなw
きら☆:よっしゃw俺はもこたんに伝えとくぜ!
疾風:あぁ楽しみにしておくぜぃw
この後いくらか話した後僕はアイコンチャットを退室した。結局アイコンチャットの一番の夏休みのできごとと言えば田村のことだったが僕は改めていい体験をしたなとしみじみ思うのだった。
一方タウンの方でも同じようにタウン内の夏休みのできごとを振り返っていた。
タモリ:いや~この夏休みはほとんど毎日タウンに来てたよな~
くろあ:そうだね。タウン三昧だったなw
きら★:全くだぜw
くろあ:ていうかこっちにもきら★居るのかよw
きら★:それはこっちの台詞だw
めぐ:ふふ、ふたりとも仲良いんですねw
くろあ:それはないよ、めぐさん。
きら★:あぁないな!
ファイナルアサシン:まぁそんなことよりタウンもこの夏休みの間に色々と変わったよな。
くろあ:そうだね。人口も増えたし、アイテムも増えたし。それに行ける街も2つ増えたしなw
タモリ:だなw行ける街2つ増えたのは大きいよな。
めぐ:それにタウンの管理人さんに会えましたよねw
くろあ:そうだね。僕達より先にタウンに居ためぐさんですら管理人のあるふぁさんに会ったことないんだから相当管理人さんはレアだよねw
きら★:今度はいつあるふぁさんに会えるかだな。
皆と話していると結構夏休みの間でタウンが成長していることに改めて気づいた。だけどやっぱりタウンでの一番の出来事って言ったら僕の中ではキキからの告白のことだよな。
あんまり思い出したくないことなんだけどやっぱりあの時のことは衝撃的な感じだったのでどうしても思い出してしまう。
あれ以来キキは来てないし…
タモリ:おーい、くろあ居るか~?
くろあ:あ、ごめんちょっとボーっとしてたw
きら★:おぃおぃ大丈夫かよw明日から学校始まるんだぜ。
めぐ:そうなんですよね~。明日から学校があるんですよね~。
タモリ:まぁ俺は死なない程度になんとかやってくw
きら★:俺は学校でもぐうたら過ごすぜw
くろあ:お前らしいなw
めぐ:皆さん明日からがんばっていきましょう!
ファイナルアサシン:よっしゃーがんばるか!
くろあ:そうだねw授業が終わればここで皆に会えるさw
こうしてアイコンチャット、交流の街TOWNでの僕達の夏休みはゆっくりと終わっていくのだった。




