始まりと終わりと
4月僕はひとつ大人への階段を上った。
そう、僕たちは高校生になった。
まぁ高校生といっても突然なにか変わるということでもないが…。
それでも僕の身の回りで変わったことといえばついに僕も携帯が持てるようになった。
中学の卒業式後親に早速買ってもらった。
携帯からではタウンにはいけないがこれでいつでもアイコンチャットには携帯からいけるようになった。
携帯からのチャットはとてもやりにくいけど…。
それと最近では奈々やタモリ達ともメールをしている。
タモリやサナトス、陸戦型などはリアルの友達でメールをしているのは当然だがやっぱりネットでの友達の奈々達と普通にメールができるようになったのは新鮮だった。
だいぶ前から皆とはメールしたかったと思ってたし。
それより入学式には何人か顔見知りの人たちが居たがほとんどが他の中学から入学してきた人たちだらけで少し不安になった。
なんとか友達を作らないとな。
入学式後は早く終わり特にすることもなかったので僕は家に帰ってすぐにアイコンチャットとタウンへと行った。
くろあ:ふぅ、入学式疲れた…。
奈々:お疲れさま~
てる:くろあも今日入学式だったんだよな?
くろあ:うん。皆もそうでしょ?
奈々:私も今日だったよw
てる:あぁ。俺も疲れたよ。。
きら☆:俺は寝てたからそこまで疲れなかったぜ!
もこ:きら、それは威張れることじゃないと思うよ…。
どうやら皆も入学式だったらしい。たぶん入学式が早く終わったからチャットに来たんだろうな。
くろあ:ねぇ、りんご最近見ないことない?だいぶ前も聞いたような気がするけど。
てる:そういえばあいつ最近見てないなw
奈々:そうだね~。確か最後に見たのが前期選抜前だよね。。
もこ:う~んどうしたんだろう。
僕の住んでいる場所はどこの高校全部今日は入学式のはずだ。
同じ出身地のりんごも入学式には行っているはずだろう。
それにしてもあいつはどうしたんだろうか?
奈々:それよりも皆入学式どうだった?
くろあ:何か友達も別の高校だし不安だらけって感じかな。。
きら☆:可愛い子だらけでうっきうきしちゃうぜ!だけど俺にとってはもこたんが一番だけどなw
もこ:…。私も少し不安かな。。
てる:俺は2人ほど友達一緒の学校だけどクラスがばらばらだからな。
奈々:私もこれから不安だけど友達できたよ!!
さすが奈々だな。リアルでもすぐに友達ができるとは…。
今日はこんな感じでアイコンチャットで話をしていた。
そして僕はアイコンチャットをしながらタウンのほうでも会話をしていた。
タモリ:いや~人多かった。
くろあ:タモリのところの学校は確か人数多かったよね。
咲月:私なんて学校で迷っちゃったよw
りょっち:どんまいですw
いちご:でも私達ももう高校生なんだよねw
くろあ:あんまり実感ないけどね~。。
タモリ:だなwまだまだ中学生気分だぜw
高校生になったからといっても急激になにかが変わるというわけでもない。
まだまだ僕たちは精神的にも子供なんだし。
この後もアイコンチャットとタウンで会話をしていた。
1時間ほどすると少し眠たくなってきたので僕は少し寝ることにして両方とも退室をしパソコンの電源を切った。
翌日。高校にもまだ慣れていないのと友達がクラスに居ないということで僕は教室の自分の机で少しどきどきしながらも座っていた。
周りを見てみると僕と同じくまだ友達ができていなさそうな人が多く机で寝てる人やボーっとしている人など様々に居た。
同じ学校かは知らないがそれでも早い人はもうすでに友達を作っていた。
僕は積極的か消極的かと聞かれたらどちらかというと消極的なので積極的に友達を作ることができない。中学の時は小学校の時の友達、部活や友達から声をかけてきてくれたというので友達はできたのだが高校じゃそうはいかないだろう。
こんな時に奈々みたいにすぐに友達と仲良くなれたらなぁ…。
「あの」
そんなことを思っていると後ろから声を掛けられた。僕は後ろを振り返るとそこには女の子が座っていた
まさか高校生活最初から女の子に話しかけられるとは。
「え、何かな?」
「ん~…」
彼女は指を口のところにあてながら首を捻り唸り始めた。
「えっと…」
さすがにこっちを見て唸り続けているので逆に僕が困ってきてしまった。
「もしかして、くろあ?」
「!?」
その言葉を聴いた瞬間僕は固まってしまった。
なんでこの子が僕のネットでのハンドルネームを知っているのかが分からなかった。
いや、そもそもこの子のことなんて一回も見たことないし知らないぞ…
「なんで君がそのことを・・」
「あーやっぱりそうなんだ~」
そう言うと彼女は嬉しそうにして僕の手を強引にとり振り回した。
僕はかなり焦っていたがなんとか手を離した。
「ねぇねぇくろあ。私のことわかる?」
「いや、分かるって言っても…。それより君はもしかしてアイコンチャットかタウンに居る人なのか?」
僕のハンドルネームが分かるといえば、仲の良いリアルの友達とアイコンチャットとタウンの友達ぐらいしか居ない筈だ。
「タウンは知らないけどアイコンチャットなら知ってるかな~。というより分からないの?」
やっぱりアイコンチャットのメンバーの誰かなんだ。だけど、この子は一体…。
「ごめん、わからない。君は誰なんだ?」
「ひっどいな~。私なんて絶対この人くろあだって分かったのに。まぁしょうがないかまだそこまで付き合い長かったってわけでもないし」
1年間も付き合いがない?最近会った人なのかな?
「りんごだよ、りんご」
「りんご!?」
「そんなに驚かなくても~」
なんであいつがこんなところに…。
「そりゃ驚くに決まってるだろ!なんでお前がここに居るんだよ!だいたいお前女子高受けたんじゃなかったのか!?」
「あ~あれね。うん、前期で落ちたよ」
「落ちたって…。まさかそれで前期の後チャットには来なかったのか」
「そういうこと♪」
何が面白いのか彼女はなぜか笑い始めた。こっちは全然笑えないのだが。
「いや、それよりどうしてこの学校に…」
「だって~、前期で落ちたらもう後期ではあの学校受けないって思ってたし。私の友達もその時他の高校受かってたし。それでそういう感じで困ってる時チャットでくろあと話してたときくろあがこの高校受けること思い出して私もここ受けてみることにしたの。それで見事合格ってわけ。それにやっぱり知り合いが居たほうがいいでしょ?」
「わからないこともないけど。よく初めて会うのにこんなに簡単に話しかけてこれたな…」
「え?だって私達初めてじゃないじゃん。チャットでよく喋ってたじゃない」
「そういう意味じゃなくてリアルの話だよ」
「ん~、今さっき言ったとおりこの人くろあだってわかったからね」
「もし違ってたらどうするつもりだったんだよ?」
「その時はその時よ」
なんかやっぱりこいつ変わってるな…。チャットではそんな感じはしなかったけど。
でもせっかく女子に話しかけられたと思ったがまさか相手がりんごとはな。
「ねぇねぇ、それよりくろあ?」
「ん、何?」
「くろあって容姿こんな人だったんだね。かっこいいっていうよりどちらかといえばかわいいって感じだよね。でも性格はチャットとほぼ同じ」
そう言いながらりんごは僕のことをジロジロと見始めてきた。
「別にかわいいってわけじゃ…」
「あ、くろあは私のことどんな感じの子だと思ってた?」
チャットで話してた時はあまり考えることはなかった。どうせ会わないだろうしと考えていたから。
でも今日実際会ってみるとりんごは結構美人な方に入ると思う。まぁ性格はチャットと比べるとおかしなところが入ってると思うけど。
「なんとも思ってなかったよ」
「え~少しは考えてくれてもいいじゃない。つまんないな~」
「それよりりんご」
「な~に?」
「いつまでチャットでの名前呼んでるのかなと思って。まぁ僕もりんごって言ってるわけだけども」
「あ~それもそうだね。でも、あだ名ってことでいいんじゃない?」
「お前がいいなら僕も別にいいけど。でもさすがに名前ぐらいは覚えておいてくれよ」
「わかってるよ。それじゃあ改めてよろしくね、くろあ」
「あぁよろしく、りんご」
僕たちは改めて挨拶をした。その後りんごとも結構話した後担任の先生が教室に入ってきて授業が始まった。といっても先生の自己紹介や自分の自己紹介なのだが。
今日も学校初日なので少し早く学校が終わり僕はさっさと帰ろうとしていた。
「くろあ一緒に帰ろうよ」
帰る準備をしていると再びりんごが話しかけてきた。
「いいけど、僕自転車だよ」
「私はバスだけど、じゃあバス停までっていうことで」
「わかったよ」
僕は自転車をおしてりんごと会話をしながらバス停までむかう事になった。
「くろあってアイコンチャットどれくらい居るんだっけ?」
「ん~そうだな2年ちょいぐらいかな?12月で3年目になるって感じ」
「結構長いんだね。私はちょうど1年ぐらいなのかな?」
「そういえばりんごとは去年の今頃に出会ったんだよな」
「そうだね。あの時は受験勉強で忙しい時だったよね」
受験勉強。あまり思い出したくないな…。
というより去年の今頃は僕はまだ行きたい学校がはっきり決まってなかったんだよな。
まぁ今となっては本当に無事に学校が決まってよかった。
「ねぇくろあ直球で聞きたいことあるんだけどいいかな?」
「なんだよ?」
「くろあって奈々のこと好きなの?」
「なんでだよ僕はそんな風に思ってないよ。友達としては好きだけど」
口ではこう言ったが僕は本当は奈々のことが好きだ。
でも相手が友達のりんごだとしてもそれはまだ誰にも言えない。
「えー、本当かな〜?」
「本当だよ。それよりりんごはバス乗ってどれくらいのところに家あるんだ?」
「なんか話そらされたような…。私の家はバスで20分降りてから徒歩で5分ぐらいのところだよ」
「そうなんだ。じゃあ市内ってことか」
意外と僕とりんごはそこまで離れたところに住んでいるわけじゃなかったのか。
「よーし明日からは友達もっと作るよー!!くろあも一緒にね」
「僕も一緒なのかよ。まぁ別にいいけど」
それに僕一人じゃあ簡単に友達を作ることは無理だろうし
ここはあえてりんごを利用させてもらおう。
「決定ね!それじゃあバス停も近いしここらへんでいいよ、くろあ」
「あぁわかった。それじゃあまた明日ね」
「またね、くろあ~」
そう言って僕とりんごはバス停の近くで別れた。
とりあえず友達ができてよかった。相手はりんごなんだけど。
そんなことを思いながら僕は自転車に乗って家に帰っていった。
晩飯後、僕はいつものようにパソコンを立ち上げチャットへと行った。
チャットへ行くと久しぶりにりんごがチャットへと来ていた。
管理人:くろあさんが入室しました
疾風:おぉタイミングいいなw
くろあ:タイミング?
ムロウ:ちょうどお前とりんごのこと喋ってたんだよw
りんご:そうそうw今日会ったことをね!
くろあ:そのことか…。
奈々:ねぇねぇりんごちゃん、くろあってリアルじゃどんな感じだったの!?」
りんご:可愛い系って感じだよw私も想像していたのと違ったからびっくりしちゃったw
くろあ:だから可愛い系ってなんだよ…。
奈々:へぇ~可愛い系なんだ~。いいな~りんごちゃんだけくろあに会えて。。
ムロウ:でもまさかくろあとりんごが高校一緒だとはな。
疾風:そんなことってあるもんなんだな。
くろあ:僕だってビックリしてるよ。。
チャットメンバーの誰かと会うなんて想像もしてなかった。
くろあ:それに学校で会ったのにここでまた会うってなんか変な感じだし…
りんご:ちょっとー、くろあそれってどういう意味よ?まさか私に2回も会いたくなかったとでも言いたいの?
くろあ:いや、それは…。その、違うけどさ。なんか新鮮っていうか。。
奈々:そうだね~私も新鮮だと思うよwこのチャットでチャットを通して出会ったことある人ってくろあとりんごくらいじゃないのかな~?
ムロウ:それもそうだなwこんなことになったやつはチャットで見たことないし。
確かにこのチャットを始めてからしばらく経つけどこんな体験をしたってやつは見たことない。
奈々:それじゃあ私達もその内オフ会しようよw
てる:オフ会?
ムロウ:簡単に言うと俺達がリアルで実際に会うみたいなものさw
疾風:オフ会かぁ…いいかもなw
くろあ:でも学生の僕たちじゃ今は金のほうとかも心配だよな…。
りんご:確かにね。皆住んでるところばらばらだし集まるのにもお金かかるよねw
奈々:む~。じゃあ約束という事でw
くろあ:え、約束?
奈々:うん!今はまだできないけどあと何年後かになったらオフ会しようって約束!
ムロウ:おぅ、いいなソレw
疾風:何年後かが楽しみだなw
りんご:必ずオフ会しようね!
くろあ:まぁそれも悪くないかもね。
いつになるかは分からないけどオフ会を開く時が楽しみだ。
リアルで皆と喋るのも楽しいかもしれない。
そして高校生活が始まり1ヶ月経った。
りんごや僕は友達がそれなりにできて少しずつだが高校生活が楽しくなってきていた。
相変わらずリアルでのりんごのテンションにはついていけていないのだが。
そんな中久しぶりに大きな事件が起きた。
まさかこの事件があんなに長くなるとはこの時なにも思っていなかっただろう。
僕はいつも通りパソコンをつけてタウンに行こうとしていた。
だけどタウンのサイトを開こうとしても何故か開かなかった。
僕はもう一度出直して再び入ってみようとしてみるがサイトは開いてくれなかった。
この後何回も出入りしてみたが結果は一緒だった。
この時間は無理だろうと思い僕は時間を置いてまた再び後で来ることにした。
夜、再び僕はタウンのサイトに入ろうとしていたが昼間と結果が一緒で全然入れない状態でいた。
どうしてだろうと思っていると携帯が鳴りメールが来た。
携帯を開いてみるとタモリからのメールだった。
内容は「タウンのサイトが開かないんだけどお前のところはどうだ?」という内容だった。
どうやらこのタウンが開かない状態は僕だけではなくタモリやそのほかの人たちもそうなんだろう。
今自分もタウンに入れないことをタモリにメールを送信した。
結局この日はタウンはおろかタウンのあるサイトにも入れないままで終わっていった。
だが、その次の日もそのまた次の日もそして一週間後もサイトに入れない状態が続いていた。
さすがにここまで来ると相当心配になっていた。
タウンができない間はアイコンチャットのほうで暇つぶしをしていたり、「きら☆」や「もこ」などと何故タウンに入れなくなったのかなどと話したりしていた。
くろあ:まだタウンは使えないのか…。。
もこ:そうだねぇこんなことって初めてだよね
きら☆:あぁマジでタウンないと暇なんだがw
くろあ:なんとか管理人のあるふぁさんに連絡とれたらいいんだけどなぁ。
もこ:それができないから困ってるんだけどねw
きら☆:俺、一応メアド知ってるぞ!
くろあ:嘘つけよ。なんでお前が知ってるんだよ
あるふぁさんとタウンで話す機会はほとんどないしサイトのほうでもなかなか交流できる機会はないはずだ。
きら☆:まぁ俺が一方的に知ってるだけなんだけどなwブログにフリーメールアドレス貼ってたしw
くろあ:お前ブログ知ってたのかよ…。
もこ:ちょっとー、きら何でそれを早く言わないのよ!!
きら☆:ふたりとも知らなかったのかよww俺様はとっくに二人とも知ってるつもりでいたから話さなかったんだよwそれにサイトに普通にブログの場所リンクで載せてたじゃんwだから俺は悪くないからもこたん怒らないでw
確かに僕にも落ち度はあったかも。基本タウンしか使わないからタウン以外にあるやつとかあまり見なかったし…。
もこ:わかったから、それよりURL教えてよ!
きら☆:さすがもこたん!よし、ふたりとも少し待ってろ!
きらは待てと言った後すぐにURLをチャット上に載せてくれた。
僕はそのURLをクリックして早速あるふぁさんのブログに行った。
あるふぁさんのブログを見てみると日記の方はしばらく更新をしていないようだ。
そして少し横にはメールをする場所があったので僕はそこをクリックしてあるふぁさんにメールを送ることにした。
「交流の街TOWNに居るくろあです。しばらくタウンというよりサイトのほうがアクセスできないようなのですがどうなってしまったんでしょうか?またタウンができるようになるのを楽しみにしています」
というような簡単な感じの内容で僕のメアドものせてメールを送った。
メールを送った後は再びチャットに戻りもこときらにメールを送ったことを伝えた。
もこ:これであるふぁさんが返信くれたらいいんだけどねw私も一応メール送ったよ~
きら☆:俺も送ったw早くできるようになったらいいなw
くろあ:だね。まぉあるふぁさんもたぶん今頃なんとかしてくれているだろう。
きら☆:そうだといいんだがなw
この後もしばらく話してほかの人たちも来たので話題を変えていつも通り楽しく会話をした。
そしてその後時間も来たので僕たちは解散した。
それから数日後あるふぁさんからついにメールが届いた。
僕は急いであるふぁさんから届いたメールを読んでみることにした
「くろあさんお久しぶりです。交流の街TOWNの管理人をしているあるふぁです。ご報告のほうが遅くなってすいません。今サイトの現状を言いますとどうやら交流の街TOWNの他にもというよりサイト全体で色々と複雑な問題が起こっており、只今サイトに入れない状態となっています。このことについてはなんとか復旧しておりますのでもうしばらくお待ちください。サイト自体は早ければ一週間以内には直ると思いますがTOWNや他の機能などについてはまだ未定です。またこれからの復旧進行などについてはブログの方をご覧ください。これからもサイトの方をよろしくお願いします」
どうやらサイトを直すのにだいぶ苦戦しているようだった。
僕はあるふぁさんに「全然大丈夫ですので復旧のほうがんばってください」とだけメールを送った。
なんとか直るようでよかった。このままタウン使えなくなるのも嫌だし…。
僕はどんなにタウンの復旧が遅くなっても待つことにした。
そしてまた数日後あるふぁさんのブログに行ってみると日記が更新されておりそれを読んでみるとどうやらサイトの方が直ったようだ。
早速サイトに行ってみると前のまんまのサイトが表示された。
約2週間ちょっとぶりだけだとういうのに何故か凄く久しぶりのような気がした。
でもタウンは直っていないのでまだそこのところは心配だった。
だけどサイトが直っただけでもよかった。
サイトを一通り見ていると掲示板がありそこにはタウンのメンバーが何人か書き込みをしていた。
他の人たちもタウンが出来なくて困っておりそのことについてや普通に雑談をしたりしていた。
タウンメンバーではおもに、タモリやきら★、いちごにめぐさんなどが書き込みをしていた。
皆は本当にタウンが好きだからこんなに書き込みをしているんだろうな。まぁ僕もそうなんだけど…
そんなことを思いながら僕も書き込むことにした
くろあ:皆久しぶり~。元気にしてた?まだタウンは直ってないけどサイトは直ってほんとよかったねwまぁ気長に待っていよう。
僕は生存確認みたいな感じで掲示板に書き込んだ。
掲示板はチャットみたいにすぐに返事が来るわけではないのでしばらく待たないといけない。
相手がいつ掲示板を見て書き込むかがわからない。
夜、再び掲示板の方へ行ってみるとたくさんの書き込みがあった
いちご:くろあ久しぶり~wそれとサイト復活おめでとー!
ろすけ:皆さんお久しぶりです。サイトの方復活おめでとうございます。
タモリ:ろすけさん懐かしいwお久しぶりです。ほんとサイトだけでも直ってよかったなw
咲月:この調子でタウンも直ってくれたらいいんだけどねw
きら★:やっほー皆俺様に会えなくて寂しかったか~?
もこ:サイト復活おめでとうございます。あと、きらは黙っときなさい
めぐ:お久しぶりです。また皆で話したいですねw
サナトス:早くタウン復活しねぇかな~。。
掲示板には本当にタウンの復活を願う書き込みがあった。それにろすけさんを久しぶりに見た。
しばらく皆と会話をする時はここを使わないといけないな。
そしてまたしばらく経った。
しばらく経ってもまたタウンは直らないでいた。
サイトは直って安心をしていたのだがまさかここまでタウンが直るのが遅いとは思わなかった。
それが僕を不安にさせていた。
まさかこのままタウンがなくなってしまうのじゃないかということで…。
タウンは僕の大切な場所でもありなくてはならない存在みたいなものだ。たぶん他の人もそう思っているだろう。だからこそなくしたりなんかしたくない。
そんなことを考えながら今日も掲示板で会話をしていた。
くろあ:やっぱりタウンって大切な場所だなってしみじみ思うよ。
タモリ:あぁそうだな。俺にとってもとても大切な場所だよ。
めぐ:私もです。いつの間にかタウンが私の中で大きなものとなっていました。
咲月:そうだよね。私、タウンがこんなに大切なものになるとは思ってもなかったもの。
りょっち:それだけタウンで過ごした日々充実してたということですね。
いちご:りょっちの言うとおりだね。タウンにいるとほんとに楽しいもの。
皆も自分が思っているタウンへの思いを掲示板で言い合っていた。
僕たちは今回の件でだいぶTOWNという存在が大きいという事に改めて気付いた。
まさかTOWNにこれだけの思いがあるとはあるふぁさんも思ってはいないだろう。
だからこそあるふぁさんにこの僕たちの思いを知ってもらいタウンを直してもらいたい。
そしてついに僕たちが待ち望んでいた日がやってきた。
いつも通り僕はあるふぁんのブログを読みに行ってみるとブログが更新されておりタイトルは「復活」だった。そのタイトルを見ただけで僕は胸の鼓動が早くなった。そして僕は素早くブログを読むことにした
「サイトを活用してくれている皆様いつもありがとうございます。タイトルにも書いてある通りついにアレが…「交流の街TOWN」が復活しました。時間はかかりましたがなんとか直すことができてよかったです。それとサイトの掲示板を拝見させてもらいました。まさかタウンがここまで皆様に愛されているとは思いもしていませんでした。管理人として嬉しい限りです。サイトそれにタウンを活用してくださっている方本当にありがとうございます!!今後ともよろしくお願いします!」
どうやらあるふぁさんは掲示板に書いてあることを見てくれたようだった。あと、あるふぁさんに僕たちの思いが届いてよかった。
僕はブログを読み終わった後サイトに行き「交流の街TOWN」をクリックをした。
クリックをした後画面に映しだされたのは約1ヶ月ぶりのタウンの姿だった。
僕はその姿を懐かしく思いながらいつものパスワードを入力してログインした。
パスワードを入力している時「データが消えていたらどうしよう」などとも心配していたがちゃんとログインができてタウンでおなじみのメニュー画面が現れた。
所持金額も能力パラメーターもなにもかもが変わらずタウンが使えなくなる前の状態だった。
しばらくすると皆もタウンへとログインし始めてきた。
きら★:なっつかしぃぃぞおぉぉぉお!!!!!
もこ:きらうるさいよ。でもほんと懐かしいね。
くろあ:あぁ。でも懐かしいな。1ヶ月長かったな…。
タモリ:そうだな。まさかこんなにタウンが使えなくなるとは思ってもなかったからな。
いちご:あるふぁさんがちゃんと直してくれてよかったw
きら★:あの人には感謝しないとなw
めぐ:そうですねw後で感謝のコメントしに行かないと。
タモリ:俺はメール送っておこうかなw
りょっち:そうですね。それにしても本当にタウンが直ってよかった…。
くろあ:このままタウンが直らなかったら皆とも一生離れ離れになることになってたかもしれないからね。
いちご:そうだね。私もこんな形で皆と会えなくなるのも嫌だよ…。
咲月:私だって嫌だよ~。もっと皆と喋りたいことだっていっぱいあるんだしw
タモリ:皆一緒の思いだろw
くろあ:うん。このまま終わりなんて形にならなくてよかったよ。
正直1ヶ月もタウンが直らないとこのままタウンが直らないまま終わるんじゃないかと思ったときもあったけど今日この日タウンがちゃんと直っていつも通りのタウンで復活してくれて本当によかった。
そしてこのままタウンが終わりじゃなくてまた皆と楽しく話せるときが来て本当に嬉しい。
けどこの事があったから本当に僕はタウンが大切なものかを実感できたのかもしれない。
そして今日はいつもより遅くまでタウンで皆と会話をしたのだった。