友人と
なろうで活動しているリア友、幕田卓馬くん(https://mypage.syosetu.com/1131504/)とバイパスドライブインに再び馳せ参じた時の様子です。
去る8月10日土曜日の夜、友人幕田卓馬くんと再び二本松の「バイパスドライブイン」に行ってまいりました。待ち合わせの時間あたりは混み合っているというほどではないにせよ、他県ナンバーの車も見あたるような賑わいで、店内の混み具合を見た夫婦が「(今日はここで食べるの)やめようか」と相談して停めた車内に戻ってゆく様子などが印象的でした。ほどなく幕田くんがそこに登場し、入店。
『バイバスドライブイン』というフォントがプリントされたTシャツが入ってすぐの場所に見本として飾られていて、新たな展開となっている雰囲気が早くも伺われます。額の中のメニュー表も以前来た時にはなかった記憶ですし、すぐに以前食べ損ねた「モツ煮」を食べたい気持ちにさせられます。ドライブインは食前の会計システムになっていて、正面に何列か並んでいる人達が順々に注文していって空いている席を選んでゆきます。
今回は是非お座敷の方ではなく窓際のソファーの席がいいなぁと思っていましたので念願のモツ煮を注文し(幕田くんはスタミナ定食)、そそくさと席に陣取って会話を…主に創作についての会話をおっ始めました。ドライブインは誰かとじっくり話をするにはよい環境音の店で、聞かれたらちょっと困るような類の話でも別に聞かれないんじゃないかという感覚があります。なので、例えば最近協力し合って幕田くんに書いてもらった「花は散れどもまた咲き誇る」という作品のこととか、なろう内でのエピソードなどを共有し合ってお互いの視野を広げてみたりします。
そもそも中学からの同級生でなろうで活動を続けていること自体がレアケースだとも思うのですが、今回のようにリアルで会って話をすると、どんどん不思議な気分になってきます。食事が運ばれてきて、モツ煮のモツを味わってみると想像していたものよりピリ辛の味付けでした。だけどそれが白米とマッチして箸が止まりません。
<モツ煮頼んでよかった>
心の中でそう思ったのは正直幕田くんの食べている「スタミナ定食」と最初迷ったからです。『バイドラといえばスタミナ定食』という頭がどこかにあり、たぶんずっと昔に食べた記憶がある品で味の想像もできます。「次」はもしかしたら…。
そして昭和レトロな雰囲気が魅力のドライブインで飲む「生」は格別ですね。何故かよく分からないのですが味が違って感じられました。アルコールには気をつけて欲しいと思う幕田くんは『大』のジョッキーのビールをグビグビ飲んでいきます。「酒飲んでいる時が一番楽しい」とか言う人ですが、創作については割と素面の時の方が書けるものと思うのですが、どうなんでしょう。
彼の作品の中で割と最近完結させた「透明な火花」という長編があります。ブログで細々と完結させていたその前身である「透明という色」という作品も今回のリメイクに比べても全然遜色がない完成度ではありますが、結末が全く違います。ある意味で『若さ』が前面に出ている作品でもあり、当時の自分はその作風から「幕田くんも色々不満があるのかなぁ」と感じ取ってはいたのですが、新たな装いの「火花」はまた違うメッセージが込められているなと感じ、とにかく完結させたことは大きいなと思っているところです。
食事を終えて、あまり遅くらならないうちに近くの(二本松市民なら皆知っているであろう)カラオケ店に徒歩で向かいました。「なんとかさん」としては歌声で幕田くんに伝えたいこともあったりするので、二時間の間にかなり集中して歌ったような気がします。幕田くんの声もこの日はかなり好調で「音速ライン」の曲とか「ピロウズ」とか、世代が喜ぶ歌を気持ち良さそうに歌っていました。個人的に今回のカラオケで一番力が入ったのはピロウズの「ストレンジカメレオン」でしょうか。ミスチルがカバーした方の曲から入ったピロウズですが、歌詞が心の底から共感できるというか真理をついているなという感じがして歌いながらどんどん気持ちが入ってゆくのがわかります。
カラオケ後にコンビニの前で1時間ほど駄弁り合いながら『本日のまとめ』的な言葉を探します。どんな状況になってもその都度『課題』は見つかるものですが、「なんとかさん」としてはたぶん変えていった方がいい部分もあると思う今日この頃です。
別れてから帰路を歩いているとやはり星空が見えます。幕田くんとの交流はある意味で二人で録音した『夜の道』という曲がその原点だと思います。歌詞の中に、
『僕らは少し背伸びして、何かを求め彷徨ってゆく』
というフレーズがあります。少し背伸びしてしまうのはこの歳になっても変わらずという感じですが、段々と求めるものに近づいているような感覚もあります。そういう様が等身大な感じで自分としてはいいなと感じているといえばそうでしょうか。なんにせよ、また語り合う日を待ち侘びてしまいます。
活動報告として公開するつもりだった文章ですが、ちょっと気を抜いた文体のエッセーとして公開してみます。
https://youtu.be/pYKFebFqZpc?si=SGn7orN3axH-WoPg 『夜の道』