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小雪のご機嫌

お久しぶりです! ぽんずです!

いやー、前回の話からだいぶ時間がたってしまい申し訳ありません。 

一週間は空けず更新するつもりが、あまりに忙しくやっと第八話完成しました!

「あー、やっと出てきた」

 家の門を開いたなり、春香が不満を声にした。

「よーっす」

 続いて優馬がスマホの画面から一瞬だけ顔をこちらに向け、朝の挨拶かどうかも分からないものを発し、またすぐにスマホに目を向けた。

「おはようございます。今日もいい天気ですね、ダイくん。こんな快晴の日はまさにお弁当日和ですね」

「そうだな……。外はギンギラギンに晴れてるけど、俺の心は薄暗い雲が広がって、今にも雨が降りそうだけどな……」

「まぁ、それは大変です。傘の準備をしておく必要がありますね」

 ニコニコと俺の冗談にも乗ってくるほど小雪は朝からご機嫌みたいだ。早速朝の挨拶に紛れ込ませて弁当について匂わせてきた。

「よし! じゃあ行こっか」

 俺の心情など察することなく、春香の大きな合図とともに俺たちは学校へと歩みを進めた。。


 歩き出して数分。数メートル前に春香と優馬が楽しく談笑している後ろ姿が俺の目には映った。

 そして俺はと言うと、ニコニコしたままの小雪が隣を歩いている。だがニコニコした表情で歩いているだけで、話しているわけではないため傍から見るとヤバいやつなのだが……。

 しかし、いかんせん顔が可愛いため、それを帳消しどころかプラスにしている。さっきからすれ違う交通人共は小雪の顔をチラ見して鼻の下を伸ばしていやがった。中にはガン見してスマホで写真を撮ろうとしている輩まで現れた。そんな奴から小雪を守るために、俺が全力でカメラのフレームに変顔決めてやったぜ! ざまあみろ、バーカ。

 でもそんな奴が現れるくらい小雪は美人だから、美人って苦労が絶えないな。そう思わざるを得なかった。

 だがそーんな美人の小雪さんがニコニコしているのなんて俺からすると……。

 それは変以外の何物でもない! 当たり前だろ! 『美しい花には棘がある』ってよく言うだろ! まさにそれなんだよ、あの笑顔の裏にはきっとおっかないことを考えてるに違いない……。

 だから周りに気を配りつつ俺も小雪の方をチラチラ横目で見ていた。俺の視線に気づいたのか小雪が声を掛けてきた。

「先ほどからどうしましたか?」

 相も変わらずニコニコとした表情を変えようとしなかった。

「い、いや朝から機嫌いいなと思ってな……」

「分かりますか? ふふっ、今日はちょっと気合を入れてお弁当を作ったので少々張り切ってしまいました」

 くっ! ストレートで俺の聞きたかった本題を投げてきやがった。ならここはこちらも真っ向から勝負すべきではないか! 

「そ、そういえば、こ、小雪は俺の弁当も作って来てくれたんだよな……?」

「はい! 昨日の夜、由美さんにダイくんのお弁当は私が作りますから大丈夫です。と断りを入れておきました!」

「へ、へぇ、そうなんだ……。た、たのしみだなぁ……。」

「はい! お昼休みを楽しみにしてて待っててくださいね!」

「あ、あぁ……」

 先ほどからずっと小雪に会話のペースを掴まれているせいか、返答が全てあやふやに濁す感じになっていた。

 俺の弁当がとてもよく出来て満足しているのか、あるいは逆にひどい弁当を俺に食わして悶絶する姿を想像してウキウキしているか。恐らく後者は万に一つも無いとは思うが、疑り深くなってしまっている俺ガイル。

 それから特に会話という会話もなく歩いて行った。その間も小雪は笑みが途絶えることはなかった。

 そして、俺の心は晴れないままいつの間にか学校へと着いてしまった。



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