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分岐ルート(仮)  作者: ユイ
1/1

分岐はじまり

「なぁこのゲームで対戦しよーぜ」

「いいよー」

子供の声が夕方の団地の外にまで響く、

「元気だねー今の子は」

と,この物語の主人公の天城 (あまき ぜん)

は疲れた声で言う。

「天城も同じだぞ」

主人公より背が高く髪が白い友人の矢中(やなた) (はど)が疲れと怒りが混ざった声で言う

「うるさいなぁ、なんでそんなに怒ってるんだよ」

「天城がお一人様2パックまでの卵が欲しいから一緒に並んでくれと言うからさっきまで長蛇の列にずっといたんだろ!」

「そうだったな」

「手、話してスクランブルエッグしかできないようにするぞ」

「わー⁈悪かったありがとうございます!」

「仕方ないがそれで許してやる」

(危なかったぁ)



天城の部屋の前

「ここに置いとくぞ」

「おう」

と天城は返事をしてから冷蔵庫に卵を入れに行く

「しかし本当にでかい家だなここ」

「家賃が安いからここにしたってこの前言っただろ」

「何か出るんじゃないか」

矢中は幽霊のポーズをしながら言う

「ハハ!でたらでたらで家事手伝わしたらいいんだよ」

「相変わらずへんな思考ですねー」

「うるせぇ」

「そういえばこんな話知ってるか?」

矢中は低い声で言う

「なんだ?」

「ここに宇宙船があった話だ」

「ヘースゴイデスネー」

「ドアを閉めるな天城」

「その話何回聴いていると思ってるんだよ」

「わかったよやめるよ! じゃこれだけ言わして」

「なんだよ」

「いや、なんでもない」

「そこまで言ったら気になるだろ」

「じゃまた」

「あ、おい!」



1時間後

「ちわーす、影水おば..,」

「誰かおばさんだって?」

「お姉さん」

「よろしい」

ここはあるパン屋

「パンの耳もらいにきました!影水おば..,じゃなくてお姉さん」

「はいはい、あんたをみてると懐かしいよ。」

「ん?俺以外にももらう人いたの?」

「あぁ8年前ぐらいまでね」

「ヘー誰それ」

「それはちょっと言えないねー」

「えー気になるなー」

「はいこの話終わり!ほらパンの耳」

「ありがとう!じゃあまた!」

と天城が外に出ようとした時

「こんにちは、クロワッサンください影水さん..,

ってなんでまたアンタがここにいるのよ?!?」

「いたら悪いのかよ」

「えぇ!悪いわよ!」

「辛辣!」

この気の強い少女は棚橋 張華(たなはし はり) 主人公とは違う学校の生徒であるのだが、天城とはなぜか昔からの腐れ縁である

「どうせまた無料のパンの耳でももらいにきたんでしょ!」

「そ、そうだよ悪いかよ!」

「悪いなんて言ってないじゃない。可哀想と思っただけよ(笑)」

「クソ!あ..,しかしよーお前よ(笑)」

「な、何よ!」

「そんなにクロワッサンばっかり食って大丈夫かよ」

「どういう意味よ」

「いやー結構ソレカロリー高いらしいじゃんなにせ半分バターでできているらしいからな」

「ふ、太らないわよ!みなさいこの体毎日食べても全然変わらずスレンダーなままよ!」

「いや、いまは学校での部活などがあるからそうなっているだけで、その後の人生でどうなるかわからんぞ」

「わ、私はこの体型を維持させるわよ!」

「せいぜい頑張りな」

「な、何よー!」

この光景を見て店主は言う

「夫婦みたいだねぇ」

「「誰か夫婦だ!」」

多分そう言うところだと思うのだが


ここは街から離れたところにある公園

「全くあの人は変わらないねー」

まだこの時間は深夜だ、だがこの公園にも人はいるはずなのだが、この日はいないこの声を出した少女(?)がいるだけだ。

「よし!じゃぁこの人に会いに行こうもう選択が始まるからね!」

ここから平和は崩れていく、誰かが元に戻すまで..,


午前5:25

ピピピっと目覚まし時計の音が響く

「早く起きて!ぜん」

「わかったよ...て」

天城の目の前に青い髪の少女がいた

「エェーー!?」

「おはよう、ぜん」

「お前誰だよ!? どこから入った⁉︎」

「玄関が開いていたよ!不用心だよ!ぜん」

「だからって入ってくるなよ!」

「いいじゃんゆるせ、ぜん。それより早く朝ごはんを作ってくれ、昨日から何も食べてないんだ。

「誰が作るかァー!? てかなんで俺の名前しってんだ?」

「そういう話はご飯の後だ」

「作ればいいのか⁈パンの耳と卵しかないが ..,砂糖と油もあるな」

「早く早く!」

「うるさいな!名前も知らないやつになんで飯作らなくちゃいけないんだよ。」

「そう言って作ってくれるんだよねぇ優しいなぁ」

「作らないぞ」

「ごめんごめん」

ちょっと時間が経って

「ほらできたぞ」

「なにこれ?」

「パンの耳を油で揚げて砂糖をふりかけたんだよ。」

「へーいただきまーす!」

パクッと一口、少女が食べる

「んー!結構美味しい!」

「それじゃぁ教えてもらうぞ」

「ん?何を?」

「お前の名前だぁ」

「あぁそうだったそうだった!私の名前はね」

っと少女が言おうとした時「パリーン!」突然窓ガラスが割れた。

「なんだ⁉︎?」

「もうきちゃったかー」

「何がきだんだよ⁈ってなんじゃこりゃー⁈」

天城が驚くのは当たり前だ。なにせガラス戸の向こうに黒い影が何体もいたのだがら。

「仕方ないねー 、はい、ぜんこれ!」

「え? 」

渡されたのは、いかにも勇者などが使う剣や弓ではなく...

「さぁ!倒してぜん!」

「いや、ただの木の枝じゃねぇか⁉︎」

ましてや、武器とも呼べないものだった。

「どう使うんだよ⁉︎」

「投げるんだよ、ぜん!」

「どうやって⁉︎」

「敵に向かってだよ、ぜん!」

「わかったよ!おりゃぁ!」

と投げた枝が影に当たった瞬間、とてつもない光が何にもない枝から放出された

「うわ!?」

っと驚いた天城が外に視線を向けると、

「嘘だろ?」

影の集団は綺麗さっぱり消え、そこには何もないただの光景を写していた、割れた窓ガラスを除いて.,.

「おーすごいぞ!ぜん」

「一体今日はなんなんだ」

天城はもう叫ぶ力も無くなっていた。


15分後

「さっきのはなんなんだ」

やっと放心状態から戻った天城が少女に問いかける

「それを説明するには私のことを説明しないと意味がないみたいだね。」

「さっさとしてくれ」

「えーとね、まず私の名前は、クレット・テリア、気軽にテリアと呼んでね!」

「まぁその髪色や顔じゃ日本人じゃねーよな。」

「私が君に会いに来た目的はね、ぜんに選択して助けてもらいたいんだ!」

「選択?助ける?何をだ?」

「この世界を...いやすべてを!」

「いやいや急にそんなにこと言われても...世界を助けるって?できるわけないだろ」

「それができるんだよ!ぜん、君の力を使って!ぜんも見たでしょ!あの力を!」

「あれってお前がやったんじゃ?」

「私の力もちょっとは使ったけど、ほとんどはぜんの力だよ!」

「信用できない」

「う~~~!わーーん!」

「うわ!?なんで泣くんだよ⁉︎」

「だってぇ~!信じてくれないんだぁも~ん!」

「そんなに泣くなって!結構壁薄いんだぞここ!って窓ガラスも割れてるから余計外に」

しかしもう遅かった

「天城お前⁉︎」

「え?」

いつのまにか天城の友人の、矢中がいたのだ。

「えーとこれはですね?」

「もしもし警察ですか?」

「うわぁぁ!ちょっと待てぇぇ!」

「待つわけないだろ...友人の部屋を見たらめちゃくちゃ散らかっていて、窓ガラスも割れていて、とどめには部屋の真ん中で泣いている幼い少女がいたら、誰だって通報するだろ?」

「なんでこうなるんだよぉぉぉ⁉︎」

一人の少年の未来は、この少女との出会いと共に、大きくねじ曲がっていくことになる。





ここは、ある世界から切り離された空間の狭間にて


「もう戻れない」

「私は選択を間違えていた」

「だからすべてを壊して元に戻す」

「もう戻れない」

「私は選択を間違えていた」

「だからすべてを壊して元に戻す」

「もう戻れない」

「私は選択を間違えていた」

「だからすべてを壊して元に戻す」

「もう戻れない」

「私は選択を間違えていた」

「だからすべてを壊して元に戻す」

「もう戻れない」

「私は選択を間違えていた」

「だからすべてを壊して元に戻す」

「もう戻れない」

「私は選択を間違えていた」

「だからすべてを壊して元に戻す」

「もう戻れない」

「私は選択を間違えていた」

「だからすべてを壊して元に戻す」

「もう戻れない」

「私は選択を間違えていた」

「だからすべてを壊して元に戻す」

「もう戻れない」

「私は.....

人とは呼べない異形がこの言葉を永遠に呟いていた。


違うサイトに投稿していた作品ですが、思い切ってしてみました。


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