ドラゴンと戦う そして覚醒
俺こと神無月翔は今とても混乱している。俺の目の前にいるドラゴン、こいつは【緋色の帝龍】、本には、
【緋色の帝龍】 危険度★★★★★★★★★★
幻想世界でも強さは百番以内に入るほど強い、もし見つかったら生きて帰るのは困難。
とのことだ、実を言えば今すぐ逃げ出したい。でも逃げちゃだめだ、もし逃げたらこいつが村に行く可能性がある。村は結界で護られてるけど、こいつなら。結界なんて一瞬で消し飛ばしそうだ。だから俺が食い止めないと。
「【火炎弾】」
そう言って俺が放ったのは火属性の中級第一魔法の火炎弾だ。俺もちゃんと訓練して、全属性の魔法を中級まで使えるようにした。
「グルルルル」
ドラゴンそう鳴くとドラゴンの前に大きな魔方陣が表れ。俺の魔法の4倍程ある火の玉を放ってきた。
バシュ
そんな音を出して火の玉は何もなかったように俺の魔法を打ち消した。
「どんな威力だよ、それ」
そう言って火の玉を避ける、だがそれを分かっていたかのようにドラゴンは俺に向けて火の玉を放ってくる。俺はそれを避けながらドラゴンを森の中心部に誘き出す、あいつの体はとても大きい、そのため木が邪魔でうまく進めていない。そこで
「【水弾】」
あいつの顔に水属性の第一魔法の水弾を放つ、どうだ、と思ったがあいつは何事もなかったかのように元気だ。
「まじかよ」
俺がそんなことを言ったらあいつは、体を回して回りの木を薙ぎ倒した。その風圧はこちらにも来て
「うわぁぁぁ」
そんな情けない声を出して俺は吹き飛んだ。体が痛くて立ち上がれない、息をするのも辛い、そんな俺にドラゴンが俺を食べようとこちらに近づいてくる。
「こっちの世界に来て、色々な事があったなぁ」
もうすぐ自分が死ぬかもしれない、そんな状況にも関わらず、俺はこれまでの事を振り返っていた。
「いつもどうり学校に行ったら、突然クラス全員異世界に飛ばされて、そこで魔法を覚えて、エインに出合って、マジックヴィルチィで過ごして、それで今に至ると」
俺の前にドラゴンがやって来て俺を食べようとする
「でもそれじぁあ」
俺は背中の剣を手に取った。
「情けなくて」
ドラゴンが口を開ける。
「死ねないんだよ!!」
俺は剣をドラゴンの眼に突き刺した。
「ガァァァァァァァ」
ドラゴンは叫び声を上げる。俺にはもう手を上げる力も無い。怒りに満ちた瞳でこちらを見るドラゴンを最後に見て、俺の意識は闇に飲まれた。
スキル【災厄】を取得しました。
スキル【災厄】の発動を確認、対象を殲滅します。
変なところは無かったでしょうか?感想宜しくお願いします。