【発表】
セレモニーが始まった。
セガレが付きの係員を舞台から降ろし、声量増加の魔法道具で言った。
「第一祭り、最後まで居て頂いてありがとうございます。 これから最後の後夜祭開催です!!」
一気に歓声が上がり、裏側にいた火力生徒が花火をあげる。
後夜祭開催!! んじゃ、ある程度回ろうか!! と思ったら考え違いだったらしい。
「今回の祭りでは、皆さんお待ちかねの通り 決めちゃいまーす!!!!」
またまた上がった歓声。 意味も解らず一斉にカンナを見る。
「......可能性あるんだからね? ほらほら!!」
皆に渡された赤い魔方陣。 何かの表示らしい。
「当たりがあるんです。 全員で10人。当たると嬉しいコトが起きるんですって!!!!」
......。
冷たい視線を受けるカンナも楽しみに発表を待つ。
カンナの話だと、その10人に選ばれると 自分が選ぶ人とのラストダンス、今着ている服も持ち帰り可能になる。 また、一般人なら 魔力をつけるための組織入会が認められる。
ザワザワと発表を待ちどうしにしている人。 任務の人間にとって、ここに入会したがる人は 「やめておけ」と言いたくもなる。 それが出来ないから精一杯活動する。
自分がやれば、他は使わない。 自己中心的なことを思うだけで意味が無いとも知らずに。
今回だけは珍しく本物のドラムで音を出した。
次々に呼ばれる一般人の名前。 またここでも組織の人間は3人しか選ばれないらしい。
皆が皆、楽しそうに聞く物だから マキも思わず、「あたんないかなぁ」とプライドを捨てた言葉を吐き出す。
7人の一般人発表が終わった。 次は待っていた組織の発表。
一段と長いドラム音を聞き、呼ばれた名前。 それは
『龍雅 棗!!!!』
......これがお決まりなんでしょうね。
名を知る者 皆が皆大騒ぎ。 今までの発表が掻き消されるほど。
「さっすが先輩~」
犬井も流れて祝福。 何なんだよ。 と言う目で睨む棗はおいて置いて
続いてのドラム音は、また先程より長く感じた。 マキのどこかではまた......「当たらないかなぁ」
一瞬にして鳴り止む音と同時に緊張感が生まれる。 呼ばれたのは......
『秋山 涼介!!!!!!』
まさかの秋山......。 大歓声が上がるが、近くで思い切り嫌な顔をする棗。
秋山が来るのも時間の問題らしい。
そしてついに最後の一人。
またもや大きなドラム音。 ......呼ばれた名は
『川村 京介!!!!!!』




