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其の十,タケミカヅチ―建御雷―

「おまえは大神の仰せに従って、この国をうやうやしく譲るか否か」


 既述の話にも何度か名前が出てきましたが、とうとう彼の登場です。

 タケミカヅチは、かつてイザナキが子のカグツチを切り放った時に、そのほとばしる血から誕生した刀剣の神です。

 タケミカヅチとは「猛々しい雷」という意味で、雷は刀剣の象徴となることが多い。だから、刀剣の神になるということです。

 この神は、地上平定に派遣される三人目の神で、後述のニニギの天孫君臨の舞台を整える、大変大きな役目を担っています。

 二度も地上平定に失敗し追い込まれた高天原側は、いよいよ武力行使に出たということです。


〈タケミカヅチ〉

 高天原のソルジャー。アマテラス様が二度も地上平定に失敗した為、仕方なく最高神の使いを引き受けてやることにした。

 最強のスペースシャトル(=アメノトリフネ)を手に入れて地上平定にオバマに降る。そして、十掬剣を抜き放って揺れる波穂に逆さに刺し立てて、その切っ先にあぐらをかいて座るという、一歩間違えたらお尻ブスリのアクロバチックな体勢をオオクニヌシに披露(想像してごらん)。上から目線で地上をよこせと脅しをかけると、オオクニヌシが、「む、息子に聞いてみないと……」とか言いやがる。

 息子1(コトシロヌシ)が何か岬で遊んでいたので、スペースシャトルを遣わして地上譲渡の承諾を得る。

 しかし、息子2(タケミナカタ)が反抗的だったため、握手してビビらせてやった。信濃まで追いかけっこをして、人身事故を起こしかけたところで命乞いしてきたので、承諾をぶんどる。

 最後にオオクニヌシに確認を取って、地上譲渡を成立させる。オオクニヌシの最期の願いを聞き入れて、かの有名な出雲大社を建てた。


 ぐだぐだになりましたね。前回のタカヒコネの時はスカッとしたのですが。

 オオクニヌシは地上を譲ってしまうわけですけれど、その時点でお役目を果たし、お隠れに――つまり、死んでしまうということです。

 哀しい、寂しいなあ。

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