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其の一,イザナキ―伊耶那岐―とイザナミ―伊耶那美―

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 日本人なら知ってて当たり前、の今日生きとし生ける生命の両親です。そして、我らが日本列島は彼らの『国生み』という儀式によって、読んで字のごとく生み出されたのです。


 ここでは、イザナキとイザナミという神様について簡単に触れたいと思います。


 初め、天地あめつちが分かれた頃、三柱の神が現れ姿を消します。この三柱は無性の単独神で、目に見える体を持ちません。

 次に神代七代が誕生し、その最後の一代がイザナキとイザナミになります。

 この二人があめぼこで潮水をコオロコオロと掻き鳴らし、オノゴロ島―淤能碁呂嶋―をつくった話は有名ですね。

 その直後、二人は島に新居と聖なる柱を建て、取りあえずねんごろな仲になってたくさんの国や神を生むわけです。

 しかし、のちにイザナミは不幸にも黄泉よみの国の住人となってしまいます。イザナミのことを諦めきれないイザナキは、彼女を求めて黄泉の国を訪ねることにします。


〈イザナキ〉

 初めはまじめな人なのかと思いきや、妻を殺された恨みから生まれて間もない我が子―火の神―をカッとなって切り殺すなど、残虐な面も併せ持つ。相当の愛妻家。

 黄泉の国へ愛しの妻イザナミを連れ戻しに行くも、彼女のうじだらけのグロテスクな姿にビビり、逃走。怒り狂ったイザナミとの長い鬼ごっこを経て汗をかいたので、筑紫のむか阿波岐あはきの原でシャワーを浴びて身を清めた。その時に彼の有名な三貴子みはしらのうづのみこが誕生する。妻とはすでに破綻しているので、単独生殖したことになる。

 黄泉でのトラウマもあり、それだけでホッとしていた矢先、三貴子の一人スサノオが突然「ママ(=イザナミ)にあいたい」と言い出しやがったので、怒り狂ったイザナキは多賀神社(兵庫県淡路市)に閉じこもった。


〈イザナミ〉

 夫イザナキとの間に生んだ火の神に秘密の花園を焼かれて死亡。黄泉へ旅立つ。夫は妻を黄泉に訪ねてくるほどの狂気の愛妻家だったが、果たして彼女がそんな彼をどう思っていたかは不明。

 見るなと言いつけておいたのに自分の醜くなった姿を見やがったイザナキに怒り狂い、兎のようにすばしこく逃げる夫に追いすがる。しかしイザナキがとんでもない馬鹿力を発揮し千人がかりで引くような岩石―黄泉(よみ)どの大神おおかみ―で黄泉への入口を塞ぎやがったため、捕獲かなわず夫婦仲は破綻する。結果イザナミは死者の国の女帝、黄泉津よもつ大神おおかみとなった。


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