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愛してる

作者: 木本ノエル

愛してるってもうどれくらい言ってないのかな。


君が側にいるのがいつの間にか当たり前になってたんだと思う。


君の泣き顔を見たのは初めてだった。


女が泣くのは卑怯な気がするから絶対に泣きたくないの。


君が夜中に電話で誰かに話してたのをふと思い出した。


泣かしたのは、僕か。


君は強いから、と甘えきっていたんだな。


君は決して強くは無いのに。


今更だ、そんなの。


今更。


君が僕の袖を掴む。


あの震えている肩を抱き寄せてやれば良かっただけなのに。


ただ愛してるって言って欲しかった。


君の小さな声が僕の心を突き刺した。


そんな事分かってたのに。


君の気持ちも。


寂しさも。


だけど本当にこんなの今更なんだ。


あの時君を抱きしめていれば何か変わっていただろうか。


だけど。


もう終わりなのか。


もう戻れないのか。


今でも。


今でも君を。


君の最後の涙が僕の唇を濡らした。


今までありがとう。


誰よりも愛してた。


誰よりも幸せになって。


君は笑顔だけを置いて去って行った。


ゴメン。


ゴメン。


本当は。


誰よりも愛してたのに。


誰よりも愛してるのに。


君なしでは幸せになんかなれない。


君だけなんだ。


君だけが僕の幸せなんだ。


どうか。


どうか幸せになって。


僕なんか忘れて。


誰よりも幸せになって。


そしてちゃんと愛してると伝えてくれる。


そんな人に出会って下さい。


僕はもう。


君以上愛せる人になんて出会えないから。


だから本当にありがとう。


…愛してる。






こんな未練がましい男は嫌やなぁ、と思いながら書きました(笑)。

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