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AV女優篇(説明なしでございます)

やあ皆さん!お元気でしょうか。最近拙僧は忙しい毎日でして。いやあもうたまりませんね。壇家さんとの付き合いと曹洞宗関連の高校(宗教教義・母校)の講師をやり始めたもので、ハハ。体がいくらあっても不足ですなあ。


うん?なにか拙僧の顔に書いてありますかな?嫌ですなあいきなりジロジロ見られて、メッ!恥ずかしいやあアッハハ!


拙僧は先頃、アッハハ、いやいや笑うところではありませぬな、失礼失礼。


壇家さんのおひとりさんから悩みを聞きました。

その悩みというのがですなあ。可愛らしいひとり娘さんがAV女優になってしまったようだとのことです。いやはや、ワッハハあいやぁ〜失礼でした。


拙僧も壇家さんのその娘さんを小さい頃をよく知ってるものですから心配で心配でたまりませぬ。


そのひとり娘さんは子供の時からピアノや日舞などお稽古事をいろいろお習らいになりました。そのうちに趣味が高じて歌手になりたいアイドルになりたいといい始めたそうでございます。

このあたりなら普通のお子様と同じお嬢さまということでよろしいのでした。何事も憧れを持つということは喜ばしいことでありますからね。拙僧だってお寺がなければキムタクになりたかったぐらいですから。うん?なっなっな。気のせいか冷たい視線でございます。いゃーん!曹洞宗のキムタクだもん。合掌、チン。


このお嬢さまは女子高生になりタレント養成学校に通って本格的なアイドルになるタレントになるでした。タレント養成の練習をしてから様々なオーディションを受けるようでございます。ここから彼女のタレントへの憧れはピークに達してしまうようでした。


タレント養成学校では可愛らしいお嬢さまですねと回りからチヤホヤされて本人もその気になったようです。つまりアイドルに歌手になれる資格があるようだと錯覚してしまうようでした。


ところが皆さん承知のように世の中甘くありませんでしたなあ。狙いをつけたオーディションはことごとく落選してしまうそうです。なにが悪いのか拙僧にはわかりませんがとにかく吉報の合格の知らせはいくら待っても舞い込んでは来ません。


可愛らしい彼女にすればプライドを傷付けられてショック以外になにもありませんでした。家に帰っても塞ぎ込むような毎日だったようですなあ。この落ち込みからあの明るくて快活なお嬢さんがすっかりネクラになりました。親御さんも心配をしてたまに部屋の様子をみたりしたそうです。どうにも娘はいつも元気がなかったそうです。


見るに見かねて両親さまはアドバイスをされた。

「根を詰めず伸び伸びとタレントを目指したらいいだろう。まだまだ女子高生だからいくらでもチャンスはある」

と慰めたようです。


当初は塞ぎ込んだ娘も少し気が楽になったようで

「わかったわ。元気になります」

と明るい返事もしてくれたようでした。親もちょっと安心したようでした。確に元気さも徐々に取り戻していたようでした。


そんな矢先またまた挫折の原因が生じてしまったようです。お嬢さんの狙ったオーディションに同じ年齢のライバルの女の子がトップ合格されました。拙僧もそのオーディションは新聞インターネットで知っています。なんでも数千人の応募の中から選ばれたシンデレラガールだと書いてありました。


そのシンデレラはお嬢さんと学年が同じで親友。仲良くタレント養成学校にお互いを励まし合いながら通っていたそうです。


ライバルはスターの階段を駆け抜けた。が落選したお嬢さんはガクンと落ち込みついには部屋から出てこなくなりました。学校にも行きたくないとヒキコモリというやつになりました。


親御さんは心配で心配でたまりません。拙僧も壇家さんの事情ゆえに折りに触れなにかと相談を受けたものでございました。なんか最悪の事態になりましたね。


お嬢さんの所属のタレント養成学校からはレッスンの欠席が目立つがどうされたと電話がありました。親御さんはショックで部屋に閉じ籠りと返事をされました。するとタレント養成学校は、

「様子はわかりました。娘さんによろしくお伝え願います」

2〜3日後に養成学校からオーディションの参加要請がお嬢さんの携帯メールに入って参りました。是非参加してくださいと。


拙僧このあたりの事情がまったくわかりませんがなにやらオーディションだと聞くと若い娘さんは喜んで行くようですな。


お嬢さんは塞ぎ込んだにも関わらずそのオーディションには行ってみたようです。


とまあここまでは壇家さんから聞いた話なんですね。そのオーディションにお嬢さんが参加すると言って家を出てしまった。


なんと家出をしてしまいました。その夜から音信不通状態になりました。

部屋には置き手紙が便箋に一枚あったそうです。

「オーディションに受かったので東京に参ります。立派なタレント(歌手)になるまで帰っては来ません」


※拙僧不思議なのは朝からオーディション受かったと置き手紙なんですね。オーディションに受かることはあらかじめわかっていたみたいです。


そのお嬢さん家出してからはいくら待ってもテレビにも映画にも出ては来ません。テレビラジオインターネットにもなんの反応もありません。親御さんのショックは図りきれないものがあるでございます。


数ヶ月後、その家出をされたお嬢さんが今なにをしているのかがわかったのです。偶然にもね。


ごく最近でございますがなんとAV女優になっていたようでございました。


壇家さんの中にAVマニアがいましてDVD/ビデオにやたら詳しい。たまたまその方が発見されたのです。見て発見されてよかったなあでしょうか。


お嬢さんが本当にAV女優かは確認しなければなりません。

拙僧呼ばれてDVD/ビデオを見てみました。AV女優として(オッパイが)出て、あっ、いや、本当に出ているか確認してみたのですが、アッハハ。出ているか出てはいないかは出演をされたかですよ。別にペチャパイであったとしてもねぇ。拙僧は見たいです。


拙僧は目を皿にしてビデオを見ました。すべてビデオを見ました。最初から最後まで。途中妙なモザイク入りましたがとにかく見たぞ。


AV女優は真偽のほどはよくわかりませんなあ。似ているような他人のような。AV女優は画面の中うまく化けるから。化粧の仕方やビデオの見える角度などで顔や体がまったく変わってしまいます。確認の取りようがないですなあ。拙僧かなり気合いを入れて三回ビデオを見たのですがよくわからない。

「もう一度見るからね。お寺で夜ひとりで」

ひとりでゆっくり見たらわかるかもしれないかな。


AV女優の大半は美容整形をしています!親にばれないように他人になってしまっているとかで。だから聞くところでは実の親でさえわからないくらい。AV女優とは一層難しい存在ですなあ。


そのお嬢さん似のAV女優さんはマニアに人気があるそうでビデオはシリーズ化されて次々に発表されているそうでございます。壇家さんが次のシリーズモノを借りたら拙僧も見たいな。早く見たいな。あっ、いや研究したいな、でございましたな。


お嬢さんの親御さんは、

「娘がAV女優でもなんでもいい。元気にしていてくれたらそれでいい」

第一声がそれでございました。なんせひとり娘さんでございますからね、もしものことを考えて心配は心配でございます。


「娘はアダルトビデオ製作現場にいるんだったら見つけ出して連れ戻したい」

とご両親は言い始めました。親御さんとしては当然の気持ちでございましょう。


そこで壇家さんを集めてお嬢さん救出大作戦とあいなりました。拙僧はAV女優に突撃致しますです。行くぜー!


ビデオのパッケージの製作者を見たら東京は新宿になっております。ここには住所と電話番号/メールアドレスが明記されておりました。さっそくビデオ会社にメールを送信しAV女優はどんな具合いか探りました。メール送信はお嬢さんいますか?知りたいですねと簡単な文面でございました。拙僧はAV女優のファンを装いました。


しかし過日待てど暮らせどメール返信はございません。

あちゃあ無視されたあ!そんなもんでございましょうか。


そこで今度は壇家の皆さんで一致団結をいたします。

「AV女優を救出しに新宿に行こう」

お嬢さん救出部隊は皆さん拙僧の壇家衆でございます。周りを見渡したら拙僧が隊長さんになりましたわ、イャーン拙僧が隊長だあ!フゥ〜大変でございます。


その前に拙僧はAV女優の意味がよくわかりません。なにを持ってAV女優と言いうのか何を持ってアダルト映像と言うかが正直に理解ができません。ハハッお釈迦さまに聞いたとしても答えてはいただけませんわなあ。聞いて見るかな。じゃあ道元禅師ならば?禅師ならば気さくだから答えていただけたりして。いやいや嘘でございます。道元さまはお怒りになりそう。


壇家さんのお嬢さんはどちらの映像会社に所属しているのか。その世に言うAV女優を本当にしているのか。まずはそのあたりから調べました。気合い入れて捜しても他人のそら似だったなんて可能性もありますからね。ちゃんと猫の尻尾はつかんでおきたいでございます。


調べましたがデビュー間がないから雑誌やインターネットには名前(芸名)はありません。拙僧本当にあのお嬢さんがAV女優なんかいなと半信半疑でございますから人違いの可能性が高いかなと思いました。なにせ壇家さんの持つAV女優ビデオ(DVD)だけが唯一の証拠となりますからね。他人そら似であってもらいたいなあの心境でございます。


※インターネット検索は"アダルトフィルター"を解除しないとAV女優アダルトサイトはヒットしない。僧侶はだからAV女優に辿りつけなかった。


翌週の土曜日に拙僧は壇家さんを集め新宿にアダルトビデオ(DVD)会社に総勢10人で押し掛けたのでございます。集められた壇家さんは拙僧を含め皆さん熱烈なアダルトビデオファン。アッイヤそんな話はアイウエオでございます。どうでもよろしい話でございます。拙僧のお気に入りAV女優に会えるかな。


アダルトビデオ会社は明治通の近くにございました。なにやらごちゃごちゃした新宿の雑居ビルでございますね。2、3路地を入ってしまったらようすがわからないようなワイザツな街でございます。


拙僧はビデオ会社の撮影スタジオもここにあるのかと期待したのですがはずれました。事務所だけがある様子でございました。


雑居ビルの5階。拙僧は手元にあるビデオの住所と事務所の名札を何度も確かめてここに間違いのないことを確認致します。

「よしここだ。間違いないですね。では皆さん参りましょうか」

壇家さんとともに5階までぞろぞろとエレベーターであがります。拙僧いささか緊張です。今から行く先はAVビデオ会社でございます。裸の会社でございます。いかがわしき存在のそれはそれは間違いないものでございましょう。一瞬袈裟の法衣がブルブルと震えた感じでございました。下心が震えたかな?アヒャアヒャ。


AVビデオ会社の窓口に参りました。なんといいましょ、ただ汚いオフィスだなあでございます。


ピンポォーン。


拙僧は緊張の塊になりました。さあて、なんがでるか怖いなあ。


「ハイッどちら様でしょうか?」

AV会社からは汚い扉を少しだけ開けて若いスレンダーな女性が顔を出しました。

「わあっ、なんときっ、綺麗な!お姫さんかいなあ」

綺麗な方でした。拙僧今までの"人生"でみたこともないようなとてつもなく綺麗な美人さんでございました。思わず唸ってしまった。本当に綺麗でございます。いやあ手に持つ荷物ドサッと落としてしまいました。


後ろにいた壇家さんたちも、

「うーん。いい女だあ、すばらしい。綺麗なあ女だ。AV女優だろうなあ」

雁首揃えて、うーんうーん唸りまくりしてしまいました。


出てこられた美女に拙僧は来館の旨を手短に伝えておきます。いやあ、拙僧らは壇家のお嬢さんを探していますというだけのことでした。

「緊張いたしますなあ。なんであんなに綺麗なんだろうか。心臓パクパクドッキンドッキンしまくるところでございます。はあはあ」


応対に出た美女はわかりましたとニコリともせずに奥に入ってしまいます。扉はガタンと荒々しき音とともに閉められちゃいました。


それから長く待ちました。ええ扉はうんともすんとも言わずなんもなく閉じたままでございます。まるで拙僧らは忘れられたのかと思うような沈黙の時間でございました。長く待たされるので壇家さんのひとりがドアノブを回して開けようとしました。

「あがあ、鍵かかっているわ」


待ちに待ちまして30分ぐらいでした。ギュゥーと音を立てて扉は開き美女が顔を出しました。

「お待ちになりました?さあどおぞ」

その一言を言うと美女は顎で拙僧らに中に入りなと合図する様子。なんと不愉快なデッカイ態度でございましょうか。拙僧綺麗な女であっても無礼はいやでございます。


薄汚い部屋に通されたら中は事務所でございました。机が乱雑に並びパソコンがチラホラ見える。奥の方になにやらスタジオみたいな小部屋がございますね。

恐らくあそこで撮影をしていて拙僧らを長く待たせたのではありませんかな。

訳のわからない汚いシャツにジーパンをはいた若者が右に左に忙しくうろうろしていますから。男優でしょう。あっ!2、3、若い女性もいますね。たぶんたぶん!AV女優。細身の体にガウンをはおってます。たった今終わったばかりの様子でしょうね。なにが終わったのか。いえいえ。あれは誰だろうかな。売れっ子AV女優だろうかなあ。拙僧身を乗り出して見てしまいました。思わず口がポカーンと開きっぱなし。AV女優を生で見たのは初でございました。写真撮りたいなあ。


拙僧たちは会社の応接間に通されました。掛りがくるからしばらく待てと美女さんに言われました。


表では長く待たされ嫌でしたが今度はハハ。今度は、

「なんぼでも待ちましょう。いくらでも待ちましょう」

なにせ目の前をAV女優が右にはガウンひとつの姿でいる。左に水着姿でウロウロしております。いやあ幸せでございます。左はあらっミニスカでガウンでしょうね。なんの撮影かな。壇家のAV女優大好きさんは目がギラギラでございまして。

「あっ、あのガウンはAV女優の」

ひとりひとり顔とおっぱいがわかるようでした。


で誰なのかわかった様子ですね。より一層興奮状態になりました。危ないから首輪とくさりしなくては。はたから見たらたいした才能ではありますが。


「やあ遅れました。私が当社の取締でございます」

応接間に30台前半ぐらいの男が現れました。スゥーと出された名刺には取締役監査と書いてある。監査の男さん。

「でご用件は当社制作ビデオに出演AV女優にそちらの知り合いの方が出ていたから会いたいでしたな。えっと名前はなんでしたか?あと、パッケージを持参されてますか。えっと見せてくださいな」

30台監査はパッケージをしげしげ眺める。小さな細かい印字だった。


壇家のお嬢さんは主役ではないので名前は小さな字でその他大勢で書かれていた。さらに芸名だからややこしい。

「えっとこのパッケージのこの名前でしょうか」

拙僧がそうですと答えたら、わかりましたと監査はあの美女を手招きする。

「おーいこの名前は誰かな。ADかカメラがいるだろ。えっとADはいなあか、カメラはどうだ」

美女はわかりましたとパッケージをヒョイと取り奥に引き込んだ。

「住職さん。お聞きしますがあのAV女優を見たらどうするつもりで。首に縄をつけて愛知に連れ帰えるわけですか?」

拙僧は胸を張り、そうだと答える。拙僧の壇家の娘さんがAV女優なんかやっていいはずはありません。とんでもない話です。


まもなくパッケージを持った美女は帰ってきて監査になにやらこうやら。

「わかりました。その方は」

あらあら美女さん。監査だけにヒソヒソと耳打ちしてしまう。聞いた監査はハアハア、うんうんと相槌を2、3回打ち返し納得をする。

「わかりました。このパッケージの方(壇家のお嬢さん)は確かにわが社とAV契約しています。それは間違っていません。所属は所属だから嘘は言いません。ただね契約のAV数だけはちゃんと出演をこなしてもらわないとそちらに返すわけにいかない。違約金ウンヌンの前に出演するビデオは決まっているものですからね」

お嬢さんは数本AV女優として出演しなくてはならないようです。

「アチャア!お嬢さんおいでたとは。なにかの間違いでいてくれ。他人のそら似であってくれと思っていたのにバッチリいてしまいました」

拙僧の目の前の監査役がいくらでもいるAV女優を調査し壇家のお嬢さんはAV女優契約を取り交していた事実を言ってくれたのでございますからね。


拙僧はショックショックでした。立ち直れないやあ。


監査の話だとAV女優契約はAランクBランクCランクなどあります。お嬢さんはBランクだそうです。新人にしては人気があるという証拠でして。

「嬉しいような悲しいような真実でございます」

調査ついでにお嬢さんはどうしているかと拙僧が尋ねました。

「夕方にAV撮影が入っているからスタジオにくる」

さようでございます。お嬢さんはAV女優なさりカメラの前であられもない姿をアチャアン。


スタジオはこの事務所内でなく外にあるそうでございます。


拙僧は壇家さん達と相談いたしました。スタジオにまで行こうかどうしたものかと。

「いくらお嬢さんをスタジオ現場で捕まえても契約されてAV女優だから連れて帰えれません。さらにはお嬢さんを説得させないといけませんしね。厄介厄介でございます」


拙僧は壇家さんと相談です。結論から言いましたら引き下がろうとなりました。お嬢さんの居場所がわかり行方不明が解決されたのでございますから用件は済みでございます。後はお嬢さんと家族の問題ですからね。


しからばAVの会社も用件なしでございます。

「ならば拙僧たちはおいとまです」

拙僧はよっこらしょとAV会社の応接間の椅子から立ち上がりました。


その時にAVビデオ監査役が拙僧に手を伸ばし、やおら袈裟を引っ張ります。なにをするんだろ?

「ちょっと待っていただけませんか。ご住職さまお話があります。頼まれてはもらえませんか」

と拙僧をとめるでございます。はてなんだいな。


「住職さまはAVは好きでございますか。つきましてはご相談したいことがございます」

監査は言いました。拙僧驚きました。AVの監査役がなにを言うかと思ったらヒヤアヒヤア。

「AVにご出演されませんか。僧侶AVバージョンを作ってみたいのです。ご住職に出演されたら最高ですから」

お袈裟姿のままひとつどうか出演しませんかと言われました。驚き桃の木さんしょの木からその気になりました!


アチャアー!せ、せ、拙僧とびあがりましたあー!


AVの撮影は事務所近くのスタジオでございました。撮影と申しても簡単なものでございます。ビデオカメラひとつポツンとあるだけで撮影スタートでございます。拙僧自然のにやにやが止まりませぬ。あかん顔がよりニヤケ顔になったあ。


共演のAV女優は誰さんだろうか。拙僧わくわくして待ちました。期待をしまして待ちました。


かなり待たされ発表されました。AV女優はだーれ?

「やったあ〜」

拙僧たちを応対してくれたあの美女でございました。彼女はAV女優でございましたね。拙僧は男として嬉しいのは、わんわん。バンザーイ!

なぜか気合いがグッと入ります。


撮影スタジオには淫靡にもベッドがポツンとひとつあるだけでございました。さもやるだけと言う雰囲気でございますよ。イヤン、アヤンもう(ばかぁ丸出しで)はずかし限りでございます。見ないでちょーだい。


すぐにスタジオ内にAV女優はスタンバイしました。セクシーな衣裳でベッドの上でございます。あらんイヤンでございますなあ、足を組み交えて下着が見えたり見えなかったりしている。ピンクですなあ。セクシーパンティーだあ。

「せっ、拙僧我慢できません。爆発寸前でした」

ただでさえセクシーな美女でございます。それが化粧してあんなチャラチャラしたケバイモノを身に纏います。魅力的な女がさらに魅力を増したから魔性になった。


拙僧はたまりませんゾォー。目はギンギン頭はピンク一色にカメレオン。


AV女優は長い髪をかきあげながらセクシーな声で、

「監督さ〜ん準備(ベッド)いいわよ」

ハハ、準備されました。


そうかそうかと監督がカメラを呼んでさあ撮影スタートでございます。


拙僧は準備出来上がりだあー!


拙僧は僧侶である前に、

「単なるすけべーなおっさんやあ」

ワアーと勢いつけて美女のAV女優のいるベッドに突進!


ガサアー美女に抱きつきました。拙僧は幸せになりたーい!


あんなセクシーなAV女優見せられたら、もう、もう、突撃したくてたまりませぬ!助走つけてベッドにとびあがりました。


「おい!コラァ〜ボウズ。クソボウズ!なにさらすんじゃあ」

拙僧はAV女優の肩に手を回し今から一枚の衣装を脱がしましょうでございましょうに。はて?監督さんはなんですのかな。怒鳴りましたぞ。


「誰がボウズにAV男優をやれと言った!相手は俺ヂャーアー!ワレはな」


監督さんは頭から湯気立ち上らせて怒鳴りまくりました。怒鳴りながらの説明は、

「AV女優が昇天(アクメ)に達したらボウズが読経して天国に導く役目やぞ。おーいパンツを脱ぐな」


拙僧は"僧侶の役"でございましたな。ハハ確にお経は専門であり読経は尊いもの。拙僧が適任であります。ハイその通りでしょう。


「僕、涙がこぼれちゃう」

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