表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/24

第1話 旅立ちの日。

私は子爵家令嬢。と、言っても、自領はどん底貧乏だった。


これといった産業もなく、細々と農作物を作っている領民、、度重なる天候不順による不作、、、、、税金を上げるわけにもいかず、私たち家族は自らも畑を耕し、、、、自給自足。不作による国からの救済金は、小麦と薪を買って、領民に配ってしまったし。


ドレス?おばあさまのドレスをお直しして、、、刺しゅうを入れたり、替え襟を付けたり、フリルをあしらったり、、、


社交界?ってなんですか?



弟がまだ小さいので、何とかしたかったのですが、、、、もう、領地を返上して、平民になったほうが自由が利くのでは?と。経済的に余裕のある方がこの領地を治めて下されば、領民は助かるのでは?、、、真面目に家族会議をしていた時に、そのお手紙が届きました。


私を嫁に???

しかも、領地の再建のお手伝いと、、、、私を学院に出してくださるの???


「行きます。」


何か?、、、躊躇することがありますでしょうか?


そうして私は王都に向かって旅に出ました。いや、すみません、嫁に行くことにしました。



*****


「またか!ウィル!何が気に入らない!」


僕の執務室で、父が仁王立ちになっている。机の上に、あふれんばかりのご令嬢方の絵姿がぶちまけられる。


「聞いてやろう。お前はどんな女だったら結婚するんだ?好いた女が庶民なのか?その女をどっかの家の養女にしてから貰ってもいいんだぞ?方法なんかいくらでもある。跡取りさえ作れればいいんだ!この、歴史あるワルス家を終わらせる気か?」


跡取りさえ、、、、ねえ、、、


そうやって、愛のかけらもない結婚をして、家庭を顧みず、、母親は子離れできず、、、それこそ、養子でも取って跡を継がせたほうがよほどいいんじゃない?


「そうですねえ、、、父上、、、僕の仕事柄、どこの派閥にも入っていない、どこからも資金援助を受けていない、ここ20年くらいは社交から遠ざかっている、、、そんな家門の娘がいれば、いいですよ?結婚でも何でもしましょう。子供ができるかどうかは、神のみぞ知る、ですがね?」


「は?」


「いますかねえ、、、しかも、僕のこの容姿ですよ?先方からお断りされることもありますよね?」


書類に視線を戻す。毎回毎回、、、戯言を聞いている暇はない。



連れて来れるなら、連れて来てみろ。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
話の内容は面白いと感じましたが、「、」の多用でとても読みにくく勿体なかったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ