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現代霊異記  作者: クマモト・タイピーエン
8/11

薩摩隼人

人が応援しないということは、神仏も応援しづらいということなのでは。


人を愛するということは、神にも愛される要因なのでは。


君は素人だった。

好きで手に入れた品物がたまたまアンティークだった。

君の人柄を見て、みんなは優しくしてくれた。

アンティークと言っても、古美術品もあれば、明治の工芸品のように手間を惜しまず作られた作品もあるし、当然品物は減りこそすれ、増えることはない。


名品に倣い、新しく作られた物は模倣手と呼ばれるし、次世代の若手の育成には価値あることだと思うけれど、その作品を本物と偽れば、贋作になってしまう。


君の学ぼうとする意欲は尊いと思う。

骨董に携わる多くの先輩方は、幾許いくばくかの失敗を重ねて、商品の知識を深め、その地位に達した人達。

なので、目利きを誤って、お金という大切な財産を失うという失敗もしている。


なのに、先達を師と仰ぎ、腰を低くして技を盗むこともなく、消費者や愛用者という立場から親切でアドバイスしてくれる人に卑下したり、高飛車になったり、開き直ったりしていては、プロにもなれず、人柄で応援してもらえるアマチュアとしての取柄も発揮できないでいる。

ただただ疎まれ、うざがられていては、商品の販売以前に、友を失ってしまうのではないかと心配する。


周りの人達に誠意を見せて、賢いオゴジョを嫁にもらい、一から出直すことを勧めたい。

どんなに祈っても、その人の成長のための奇跡の要因が見つけられないという、もどかしさ。

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