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現代霊異記  作者: クマモト・タイピーエン
5/11

隣の擬装者(コスプレーヤー)

まだぼくがお客だった頃のスタッフさんは、趣味ではあるが、イベントでパフォーマンスをするほどの才能があった。

ライブパフォーマンスで絵を描いたりしていた。


医者の出す薬は麻薬と同じと、良識と良心のある医療関係者は語っているそうだけど、たしかにそうだとぼくも思う。


きっと家での様子はもっとだらしないのか、あるいはむしろ逆なのかわからない。

性格に裏と表があるというより、才能で姿を変えられる人なのだろうかとも考える。


人は化粧ファッションで変わる。

女性はオモテでそれができるから、羨ましいと思う。

男も化粧をする時代になったと言えば、またそれも違う。

戦国の時代から、オトコも化粧はしていたみたいだし。

雑談だけど、「衆道しゅうどう」やプラトニックな男色もあったそうだし、いまだって、純愛のBL作品はたくさんある。


仕事を辞めて、繁華街にあるコスプレをして接客してくれるお店に行った彼女は、わりと評判が良いらしい。

化粧には流行りやパターンがあるけれど、どこから見ても隙のない、依然可愛らしいマジシャンの「プリンセス」のお化粧を見ると、彼女の面影(記憶の中の映像)がそれに重なる。


見たものが、好きなカテゴリーに加えられるというぼくの特性、生まれたての雛鳥が最初に見たものを「親」と思うような性質に似たぼくの感覚は、それもひとつの美と捉えてしまうので、コスプレで盛り上がれるというその人の働くお店には行けない。

模倣の美も善。

模倣の義は習い。

模倣の真は継承。


天界の天使はオリジナルな天主の創造。

人界の創世は完璧な複製に込められた神そのものの魂。

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