プロローグ
拙い文章ですが宜しくお願いします。
織田信長。
豊臣秀吉。
徳川家康。
戦国時代を終結に導いたと言われる三英傑。日本では教科書、テレビなどで紹介され知らない人は殆どいないであろう。
よく小説でもしも戦国時代にタイムスリップ、もしくは転生してしまって上記の武将に仕えるのが多い。現代の知識を使って領地を貰い大名になり結婚して子宝に恵まれ。天下統一をしていく…大体こんな感じだろう。
しかしこの3人は簡単に天下に近づいてはいない。
信長は桶狭間で今川義元を討つまで苦労しているしその後、隣国である美濃の攻略に手間取っている。そして何を言っても常に敵だらけの状況だった事だろう。東には上杉、武田、今川、北条。西には三好、毛利、本願寺。北には朝倉、加賀一向一揆。
西に東に北にあちこちに戦線があるので、働き詰めの毎日だろう。そしてパワハラがありそう。そんなのは嫌だ。
秀吉は卑しい身分で生まれ武士になるまで死ぬほどの辛い経験があり、本能寺の変で信長が亡くなって明智光秀を討ち。織田家臣たちと対立を勝ち抜き天下統一へと向かっていくが、やはり信長と同じく忙しい毎日だろう。それに晩年は秀次(秀吉の姉の子供)の一族郎党皆殺し、朝鮮への出兵。そんなのは嫌だ。
家康は何と言ってもケチだと思う。
いきなり何を?と思うだろうが、考えてみて欲しい。長年仕えたとして、最後の最後に天下掴んだが貰えた領地は10万石。余りにも少ないのでは無いだろうか。20万石いや30〜40万石くらいは貰ってもいい働きを徳川の譜代達はやっている。
つまり何が言いたいかというと自分はこの3人には仕えたくは無いという事だ。
では当時の将軍である室町幕府の足利将軍に仕えるという選択肢もある。
だがこれも嫌だ。
三英傑の3人より嫌かもしれない。
何故かって?それは一生懸命に奉公して仕えたとしても領地は貰えず、自力で領地を切り取って大きな領地になって、危険だから自由に出来ないなどの理由で滅ぼせと周りの大名に言うんだ。将軍なのに無駄に戦乱を長引かせている。天下を治める以前の問題でいつまで経っても平和な時間は来ない。
よって将軍に仕えるのも無しだ。
では誰にも頼らず天下に近づきたいがやはり信長みたいにあちこち敵だらけになってしまう。
要するに天下統一するには大義名分が必要と言うこと。
当時、将軍より権力があるが武力、財力が無く。滅ぶこともなく日本の象徴的な存在であり続けた人物。組織があった。
帝と朝廷だ。
よく滅ぼされずに戦国時代を乗り切ったと言えるだろう。恐れ多くも帝、朝廷を奉じて天下統一すれば少しは楽に出来るのではと思った次第なのです。
しかし実際に転生?すると色々と難しい局面があり少しばかり後悔したのは別のお話。
この物語は三英傑に仕えず、室町幕府の将軍にも仕えず、日本、帝の為に戦乱を治める物語。
誤字脱字等ありましたら宜しくお願いします。
評価、感想など頂けたら連載の励みになりますので宜しくお願いします。