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神々の無責任な後始末  作者: compo
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ぬるぬる

風呂から上がった姫さんは、何故か腰を抜かしてミズーリに引き摺られていた。

2人とも顔が火照っている。

うん、お風呂が気持ち良かったのだろう。

それ以上は考え無い様にしよう。

代わりに私が入ろうとするとミズーリが暴れ出した。

「こら、森の妖精。トールと一緒にお風呂入ろうとしても、そうはいかないんだから。」

そう言う事らしい。

腰を抜かした姫さんが絨毯に埋もれてぐるぐる目玉になったのを寝っ転がすと、虫取り網を振り回している。

何処から出したんだ?万能さんかな?

まぁいいや。お風呂入っているから静かにしなさいよ。チビおいで。一緒に入ろう。

結局、女神が目を回してギブアップした隙に森の人もお風呂に入って来た。

その時はとっくに上がっていたのだけど、折角だからお風呂に入って貰った。

チビも一緒に言ってらっしゃい。

ワン(しょうがないなぁ)


お風呂から上がると姫さんがあられもない声を上げていた。マッサージチェアに捕まっていたのだ。ミズーリは風呂上がりにミルクを飲みながら、チェアのリモコンを弄って遊んでいる。

「あまり姫さんで遊ぶんじゃありませんよ。」

「大丈夫よ。ミクなら喜んでいるから。」

「旦那様。姫さんじゃなくミクですわああああああ。」

余裕がありそうだからいいか。

「どうしよう旦那様。何か新しい世界が開きそうなのおおおおお。」

好きにしなさい。


さていよいよ寝る訳です。が、

「初めてなのでお手柔らかにお願いします。」

と、もじもじする姫さんが面倒くさくなったのでベッド付属機能の強制鎮静作用を最強にしてみた。ミズーリ共々一瞬で寝息を立て始めてくれた。便利便利。

と思ったら、あなたもですが森の人。

貴方にもじもじされても物理的にどうしようもないんですが。

同衾は構わないけど潰しちゃうのが怖いなぁ。という訳で、私の枕元に小さな手摺付きベビーベッドを万能さんから取り出した。

森の人は素直にベッドに入ってくれたけど、私の髪の毛を一房掴んで寝てしまう。

動けないじゃないか。せっかくミズーリが取り寄せた漫画を読みたかったのに。

仕方がない。大人しく寝ましょう。



朝です。

4人同時に目が覚めます。そういうベッドなので。

「旦那様。私、何も感じませんでした。」

姫さん涙目です。

何もしてませんですからね。

「そんなぁ。帝国皇女の初物ですよ。10代の肌の艶つるつるの、帝国人民垂涎の美味しい美味しいご飯ですよ。」

あゝ面倒くさい。

…ところで森の人がべったりくっついてるんですが。

「人外の存在だから、多分トールがくれる多幸感を味わっちゃったんだと思う。」

ミズーリが小声で教えてくれた。

姫さんには通用しなかったのかな?

「期待通りの展開にならなかったからガッカリして気がついてないんじゃないの?」

なるほど、むっつり姫さんか。

「何、旦那様とミズーリ様だけでピロートークしてるんですか。私も入れて下さい。」

「ん?単にね。ミクってむっつりスケベよねって話をね。」

「ななななななななななななななな。」

わあ、姫さんの顔が真っ赤っ赤だ。

「しょうがないじゃないですか。私だって普通の女の子なんです。興味津々な時間だってあります。なんなら今からでもどうですか?旦那様ミズーリ様。初めてだろうがなんだろうが受け入れてみせます!」

姫さんがどっかのへっぽこ女神みたいな事言い出した。

「どっせい!」

姫さんがパジャマを脱ぎだしちゃったよ。

ブラしてないし。

「ぱんつだって履いてません。準備万端だったのにぃ。」

もう好きにしなさい。私は朝ごはんを作りますから。

「キャー!ミズーリ様!嘘です。冗談です。そこはダメです。ギャー!」

おはようチビ。今ご飯をあげますよ。

え?なんですか、森の人。


お箸使えるから大丈夫、なんでもどんと来い。

だそうです。


そうですか。万能さん。

だったら遠慮なく、納豆付き和朝食でいきますよ。

「どんどんぬるぬるで攻めても良いわよ。」

ミズーリのリクエストが来ました。

なめこのお味噌汁とか、烏賊の塩辛とか作っちゃおうかな。

あ、姫さん全部剥かれてる。


という訳でぬるぬるです。ぬるぬるったらぬるぬるです。

納豆、とろろ、なめこ、里芋、潤菜、オクラ、を用意。一応保険でベーコンエッグも作っておきますが。

潤菜とオクラは刻んで鰹醤油でサラダにします。里芋は烏賊と一緒に炊いて味醂で煮っ転がしに。

なめこはたっぷりと豆腐とネギで味噌汁に。

納豆ととろろは別皿で用意しましょう。

では、いただきます。

「ちゅーもーく!」

ミズーリが姫さんと森の人に納豆を見せて演説を始めた。

「これは納豆と言って大豆という豆を発酵させた食べ物です。辛子と醤油で味付けして頂きます。こちらの白いのはとろろです。天然の自然薯を擦りおろして、山葵と醤油で頂きます。

共に非常に癖のある食べ物ですが、同時に非常に健康に良い食べ物です。ご飯やお蕎麦に乗せて頂きます。ここで何よりも大切なお知らせがあります。どちらもトールの好物です。特に納豆を食べられない人とは結婚できないと、おっしゃった事があります。」

「!」

「!」

「皆さん理解出来ましたね。では頂きます。」


姫さんは箸に苦戦して、とろろを頬っぺたにつけて痒い痒いと悶え、納豆の糸が切れませーんと騒いでましたが、箸を途中からきちんと使い熟せるようになったいました。

さすがは皇女様。味自体もお気に召した様で

「旦那様。ミズーリ様が言ってたお蕎麦を今度作って下さいまし。」

とリクエストして来ました。

森の人は言うだけあって箸使いは完璧。森の精というだけの事はあり、野菜はなんでも大丈夫。里芋がお気に入りみたいで、森の人用ミニミニ里芋ではなく、私の器から里芋を持って行って両手で持ってはぐはぐ食べてます。

手が汁塗れです。

何でみんな私の器から持ってくんだろう。

「プハー!。お味噌汁美味しい。旦那様どうしよう。ぬるぬるが美味しいの。宮廷や軍宿舎では出そうにないのに、もう舌が旦那様から離れられないわ。」

貴方そう言えばメンチカツに感激してましたね。この世界の食事ってそんなに貧相なんですか?

「品種改良って考えがまだ無い世界だからね。自生の植物や野生動物をそのまま食べてるもん。猪をそのまま食べてるから、豚肉一つとっても雲泥の差よね。」

なるほど。森の人もブンブン頷いている。


女神と皇女と森の精霊の餌付けに成功しました。

チャララーン


何ですか万能さん、そのSEは。

大体、私はいつまでもこの世界に居る気は無いんですけどねぇ。


なんなら皇女を来世まで連れて行きますか?マスターの望みなら創造神様もお認めになると思います。


いや、そこら辺はなんだか色々厄介な事になりそうだから保留で。

というか、姫さんも森の人この世界で生まれ育ったんだから、この世界で生をまっとうするのが筋でしょう。

最近忘れがちですが、私達は天界の女神と、よその世界からの転生者です。いずれ私達はあるべき世界に戻る。それが道理です。


以外とお堅いですね。女神や皇女に種付けしてもマスターは許される存在ですよ。

彼女達はそれを望んでいますし。

健康は常にモニターしていますが、不能と言う訳でも無いでしょう?


そもそも、受精・妊娠が可能なのかが一点。

女神様と異世界の女性、地球出身の私。

遺伝子的に交配が可能なのか。

多分、私と万能さんの事だから出来るんでしょうけどね。

私は一夫一妻制の国で生まれ育ちましたから、一夫多妻とか言われてもイメージ出来ません。

それに、妻子は私の手で守りたいんです。私の甲斐性の無さも理解してますし、前世では結婚出来ませんでしたしね。

尚更、やりっぱなしの托卵みたいな事をしたくないだけですよ。


「急に黙られてどうされたんですか?旦那様。」

おや、姫さんに気付かれたみたいだね。

ミズーリと森の人は、私と万能さんの脳内会話が分かっているだろうけど沈黙してる。

「いや何、今日の行動指針を考えていただけです。」


行動指針って子作りの事ですね。


黙れ万能!


ふむ。とりあえず。

「ミク!椅子!」

「へ?」

「分かったわトール。」

「ちょっと待って下さい。ミズーリ様。私朝から埋もれたくないででででででででで。」

マッサージチェアに無理矢理座らせると、ミズーリがバイブ最強にする。

「あひぃ〜〜。」

ごめんなさいね姫さん。

私にも、少しは放っておいて欲しい瞬間があるんです。

さて、本当に今日の行動指針を考えましょう。

「だだだだだだだ旦那様。こんなプレイならいつでも受け入れちゃいますわわわわわわわわ。」

一瞬たりとて済まなく思い、謝って損しました。

…マッサージチェアに座るプレイってなんですか。

「知りたい?」

ミズーリさん、目一杯遠慮させて頂きます。

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