第62話 神様の答え
アンドレイへ与えた力、そして創壊の剣を回収したJ。
彼女は神々の空間へと赴いた。
「やっほ」
「来たか……」
「結果はどうでしたか?」
ケイロンとクインはJの数少ない協力者、そして似たような体験をしてきた仲間である。
彼らとしてはJに好き勝手に状況を掻き回され困る事もあったが、自身と同じ境遇と知っているからその行動が理解出来てしまい黙認していた。
勿論、必要以上にやった場合は止めていたが。
「良好だよ」
「お前の望む結果は得られたか?」
「うん、大体ね」
「それはそれは。良かったですね、J」
「そう……か、得られたのか。まぁ座って話をしようじゃないか」
ケイロンはちゃぶ台と湯呑を作り出し、そこに二人を座らせる。
「これでようやく、貴様も戻って来れるな」
「いや、折角だけど私は君達と共には行けない」
「……やはりか」
「うん」
Jはお茶を一口飲み喉を潤すと同時に、考えをまとめる。
「私は様々な世界を巡る中で、その楽しさと……完璧な完成された世界は作れない事を知ってしまった。それに……」
「それに?」
「世界を滅茶苦茶にした私が、どの面を下げてまた神になれば良いと言うんだい? きっと彼らも、このまま君達が神様をやった方が喜ぶよ」
「さぁな、儂らに人間の心は分からん。……だが、儂はどういう道を選んでも止めんよ」
「うん、ありがとうね」
Jは湯呑を置いて立ち上がり、その場を後にしようとする。
「貴様が完璧な世界を作れないと言った所で、儂らは世界を作り続ける。そしていつか……必ず作り上げてみせるさ、そんな世界をな」
「分かったよ。その時を楽しみにしてる」
彼らに背を向け、Jは一歩を踏み出す。
だが二歩目を踏み出す事は無かった。
「あっ、あれ……?」
「フフッ、あなたもその世界を作る一人なんですよぉ~?」
「えっ、何で? 嘘でしょ!? 今協力出来ないって言ったよね??」
「儂は止めんが、こいつが止めないとは言っておらんだろう」
何より止められんしな、その言葉はケイロンの口元で踏み留める。
「ウフフフフフ……!!」
「ちょ……まっ! 嘘だと言ってよぉー!!」
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
この作品はこれにて完結となります。
回収しきれなかった伏線やキャラのその後についてはファンボックスの方でまとめているので、よろしければご覧下さい。
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