第7話 再び・・・目薬、いりますか?
犬が俺を、充血した目で睨んでる。
そうだ、此処だ。此処が宇宙人の時の(第4話参照)と似ているんだ。
「私は・・・。」
何だ!?また喋り出した!!
「わしは犬神と申す者じゃ。」
い、犬神だ?
「いいいいい犬神がどうして・・・。」
「様!!」
チッ(舌打ち)
「犬神様の様な人が、どうしてこんな所に落ちてこられたのですか?」
犬は俺を指差した。
「お前、さっき何をした?」
無視かよ。
「さっき!!」
足でも踏み外したんだな。・・・何から?雲?
「捨てた。」
「そうだろう?この、犬神様を捨てたのだ!!」
俺様キャラかよ。てか、もうツッコむのも面倒くさくなってきた。
「あー・・・はい、はい。」
「これが、どういう事か分かっておるのか?」
知るかよ。
「動物虐待だ。」
「そーですね、すいませんでした。」
俺は呆れて、頭を抱えた。
「謝っただけでは、済まされんぞ!!覚えておれよ!?死ぬまで、呪い続けてやる。」
犬はそう言いながら、空へと戻っていった。〜回想終了〜
・・・と、そういう事があって、そう。その次の日からだった、この世界が変わったのは。今思うと、あの犬は本当に犬神様だったのかもしれない。(信じてなかったんだ。)
俺は家に着いてすぐ、ベッドに横になった。
「あの犬捕まえたら、普通の日常に戻れっかな?」
俺は日曜日の朝、あの犬に会った場所に向かった。
「やっぱり、簡単には会えねえよな。」
ゴミ箱覗いたら、帰ろう。
パカッ
「どうも。」
俺は即座に、蓋を閉めた。
「・・・どうしよう。」
パカッ
「なんで、閉めるんじゃ。」
閉めた。
「マジかよ。」
やっぱり、今日は帰ろう!!
「なぜに、閉めるんじゃ!?」
犬が俺に、飛び掛かってきた。
「何もこんなに早くに、見つかる必要ねーだろ!!」
「何を言う!!楽させてやったのじゃ!!感謝しろ。」
「どうせ、また捨てられたんだろ!?」
「・・・違うわい!!」
図星かよ。