第6話 犬神様のおなーりー・・・!?
やっぱり・・・。
予想が的中した事に、溜息を吐いた。
俺は今、不良達に絡まれています。
「おいおい、兄ちゃん。よくも俺等のリーダーを馬鹿にしてくれたのお。」
と言っても、全然怖くないんですが・・・。
「おい、何とか言えや、我!!」
こんなに可愛いハムスター達を目の前に、怖がる人はそうそう居ない・・・と思う。取り敢えず、謝っとくか?
「申し訳、御座いやせんでした!!兄貴!!」
とでも言って措こう。面倒くさいし。
「だからもう・・・。」
帰らせて下さい。
「おお!!分かってるやないか!!」
は?
「よし、気に入った!!俺の仲間になれ!!」
うわあああああああああ!!余計、面倒くさい事になった。
「冗談やめえええええええええええええい!!」
―疲れた・・・。
なんとか逃れたけど、また来るかも。ハムスターって結構、足が速いんだな。
俺は家に向かっていた。
あ、犬が目の前を走って・・・ああ?
「思い出した!!」
人が動物に見える様になった理由。そうだ!!あの時・・・
〜回想〜
「今日から新学期か・・・。」
俺が道を歩いていた時だった。そう、空から・・・えーと、何だっけ?
ワン!!
そう、そう!!犬が降ってきた。(ええええええええ・・・。)
「・・・なんで犬が降ってくるんだ?」
俺はその犬を受け止め、其処ら辺にあったゴミ箱に捨てた。そしたらゴミ箱の中から、いきなり手を掴まれたんだ。
「んだよ、この犬!!気持ち悪りぃ!!」
俺は驚いて、そいつの手を払い除けた。
「呪ってやるう。」
犬が喋った!!
俺は夢でも見ているのかと、自分の頬を抓った。
普通に、痛いんだけど。
「夢じゃ・・・ない?」