第4話 目薬、いりますか?
「何か来たー!!」
俺は空から降りてきたUFOを凝視した。
ウィーン
変な音と共に、中から宇宙人(?)が出てきた。
「ツレテカエリマスネ。」
「へ・・・。」
開いた口が塞がらないというのは、こういう事を言うんだな。
「ツレテカエリマスネ。」
なんで2回、言った?
「ああ、どうぞ。俺の物でも、何でもないんで。」
女の人は宇宙人に抱えられ、UFOの中に・・・!?
ギロ!!
・・・おもっきし睨んでる!!おいおいおいおい、怖えーよ!!目、充血してんじゃん!!
「ひ・・・。」
女の人と宇宙人は俺を睨みながら、UFOで宇宙へ帰っていった。
「今までの、何だったんだよ!!」
俺は力が抜けて、へなへなと地面に座り込んだ。
「ん?前にも少し、似た様な事があった気が・・・。」
「斎宮ー!!大丈夫かー!?変な音したぞ!?それより、聞いて!!告白が上手く・・・。」
俺はその声を聞いて・・・
「おっ前、ふざけんじゃねーぞ!!俺が一生懸命、宇宙人と戦っている時に!!」
キレた。
駆けてくる馬を蹴る!!ひたすら蹴る、殴る!!
「イテテ・・・何、すんだよ?」
「喋んな!!このクソ馬!!鬣をポニーテールにしやがって!!シャレのつもりか!?ウケねーんだよ!!せめて、御河童にしろ!!」
俺は日頃のストレスを全部、青樹にぶちまけた。
青樹の鼻血に、太陽の光が反射して辺り一面、キラキラしている。
「綺麗だな・・・。」
心が洗われていくようだ・・・。馬を殴るなんて、良くないよな。
俺は散々殴っときながら、血塗れの青樹をほって家に帰った。(何が、心が洗われていく・・・だよ。)
「そういえば・・・あの宇宙人は、なんで俺を殺しにきたんだ?」