4/19
4.思わず出た言葉は…
母が最近、僕に会いたがっている事はオヤジさんから聞いていた。
痴呆のせいか、僕が子供の時の事ばかりを話すのだと。
「あんなにいい子だったのに東京なんかに行かせたから、お母さんの事を忘れてしまったのね。東京なんかに行かせるんじゃなかった」
そう言ってまた泣き出す母。
なんだか面倒くさくなって思わず出た言葉。
「だったら、もう僕の事は忘れていい」
それを聞いた母は更に泣き出す。見兼ねたオヤジさんが電話を替わった。
母が最近、僕に会いたがっている事はオヤジさんから聞いていた。
痴呆のせいか、僕が子供の時の事ばかりを話すのだと。
「あんなにいい子だったのに東京なんかに行かせたから、お母さんの事を忘れてしまったのね。東京なんかに行かせるんじゃなかった」
そう言ってまた泣き出す母。
なんだか面倒くさくなって思わず出た言葉。
「だったら、もう僕の事は忘れていい」
それを聞いた母は更に泣き出す。見兼ねたオヤジさんが電話を替わった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。