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15.別れの朝

夜勤明けの弟は明日は休みだから大分駅まで送ると言って、この日は帰宅した。


翌日、オヤジさんが弟の家まで送ると言って弟にそう電話で告げた。

朝食を三人で取って、僕はオヤジさんの車に乗り込んだ。

母が家の外まで出て来て見送ってくれた。

「また来てね」

そう言って、車が遠ざかるのを暫く見ている母を車の窓から見ていた。

今度はいつ帰って来られるか…。

もしかしたら、もう会えないかもしれない…。

そう思うと涙が滲んできた。

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