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第九話 水町さんとアヤト君
私達「浜音の笛吹き」の正体である三人は初々しい凸凹カップルを残し帰路につく。
今回はその間の水町さんとアヤト君の会話をお届けしよう。
「ところでみっちゃん、魔法ってなんだったんだ?」
「それはね、ナスノさんは勇ましい人が好きだよ、って言ってあげたの!本当は関係ないんだけどね。」
「どうしてさ?」
「ナスノさんは怪獣君が作った兎のぬいぐるみを見掛けて、彼に興味を持ったのだもの。可愛くって丁寧に作られててきっと優しい人なんだろうって!」
「……よくそんなの気にするよな、女子って。」
「ナスノさんは美術部だからね、尚更センスを感じたんじゃないかしら?」
「ふーん、……ところでみっちゃんは彼氏いないの?俺と付き合っちゃう!?」
「馬鹿ね、アヤト君。私はどちらかというとあなたと怪獣君の絡みの方が好きなのよ?」
「え?」
「まぁ幸せそうなあの二人も二人ではかどるんだけどね!」
「……あ、あの水町さん?」




