15.入学式
なんとか1週間で書けました.....
次回からは通常通り行きたいと思います。
ご迷惑おかけしました.......
エスラティオス=アレキウス=フォン=アルファルド
それがこの国の王太子の名前だ。因みに現国王は、アレキウス=クリストファー=フォン=アルファルドという。聞くの忘れてたので自分で調べました。
というわけで名前が判明したので、もう聞く必要がなくなりました。まあこの国の人なら誰でも知ってるような事のはずなんだけどね。
合格発表の日から1週間、ついに入学式がやってきた。いやぁ、ここまで長かったなぁ。幼い時になんか襲われるし、拾ってもらった所ではすごい修行させられるし、5歳ぐらいでたぶん人殺しちゃったし、そこからまた修行ばっかりだし、なんか普通じゃなさすぎる人生を歩んでいるような.......まあ、せっかくこの世界で新たな命を貰ったのでそれでもいいかな。
話を戻すとして、その1週間の間に制服や教材を揃えたり、必要なものをアヴィオールから持ってきたりと色々忙しかったわけだけど。これから学校に行けるんだと思うとワクワクしてしまった。たかが高校なのにね。でも13歳での学校だから地球の時の高校よりもっと幼い感じなのかも。まあ兎に角これから学校生活が始まるので何も問題なく、日々を過ごせるようにしよう。
..........と思っていた日が私にもありました。ついさっき問題なくって言ったけど、早速問題が発生してしまった。学校には無事に着くことができたけど、入学式を行う集会場、まあ体育館みたいな場所が分からなかった。入学試験の時の場所とはまた違うみたいだし、時間ギリギリを狙ってに来たから誰にも聞けないし、どうしてギリギリに来たかって?誰かに絡まれたくないからだよ。見た目のせいで絶対面倒事が起きるから、ギリギリに来て直ぐに入学式が始まるタイミングを狙っていたからですよ。どうしよう最悪遅刻もありえてしまう.......もうちょい早くこれば良かったなぁ。
「新入生の子だね?早く行かないと間に合わないよ。」
なんか声掛けられたんですけど。いや、これはチャンスじゃないか?多分この人は上級生だから、この人に集会場の場所を聞いたら答えてくれそうだし、もはや手段を選ぶ余裕もないし、聞くしかないね。
「えっと.....そうなんですけれど.....集会場の場所が分からなくなってしまって......」
「成る程ね。そういう新入生は毎年一定数居るからね。行き方を教えるよ。」
「本当ですか!!ありがとうございます!!」
「まあそういう新入生の為に僕が居るんだけどね。」
良かった。無事に教えてもらえそうだ。それよりも私みたいな生徒が一定数居るんだって?全く弛んでやがるね。私?私は仕方ないよ。
行き方を教えて貰った所、結構現在地から近かったらしい。まあ何はともあれ助かった。あ、名前聞くの忘れた.......またかよぉ.......
体育館、では無く集会場に入ると、其処には真新しい制服に身を包んだ新入生たちがたくさんいた。と言うより新入生がめちゃくちゃ居る。そりゃそうか。だって国中の12、3歳の子供が集まってるんだから。ということは一般コースも剣術コースも商業コースもここに居るんだ。コースの名前があってるかは知らないけど。魔導コースだけにしては多すぎるからね。いやぁ、この初々しい感じは中学校以来かな。地球の高校ではこんな感じはしなかったからね。それはさておき、こんな事はどうでもいいので早く席に着こう。座らずに立って居る人が殆どいないから目立っちゃうよ。
「あの〜、すみません、隣に座ってもよろしいでしょうか?」
「えっ?あっ....どうぞ、えーと、フランクさん。」
「えーと...どうして私の名前を知っているのですか?私達は初対面だと思うのですけれど。」
「それは、フランクさんが新入生の中では有名人だからだよ。少なくとも魔導コースで貴女の事を知らない人はいないと思うよ。」
「そ、そうなんだ〜.......」
まさか自分の名前が知れ渡っているとは。迂闊だったわ。流石に目立つ容姿してるし、目立った事もしちゃったからね。と言っても模擬戦トーナメントで優勝しただけなんだけど。私の静かな学校ライフがぁぁ...そ
ういえばこの計画は試験の時に頓挫した気がする.....
などと思っていると式が始まった。
「えーー、新入生の皆さん。御入学おめでとうございます。まず始めにアルファルド王国の国王であるアレキウス王から皆さんにお話があります。」
へーー。この国では校長じゃなくて、国王が挨拶するんだ。高校が国の中でここにしかないからかな。
「おっほん。儂がアルファルド王国、国王のアレキウス=クリストファー=フォン=アルファルドである。此度は御入学おめでとう。そして儂から話したい事が2つ程ある。まず1つ目は........」
校長の挨拶と同じように聞き流してもいいのかな。たとえ国王といっても多分もう見る機会もないだろうし、聞いてなくてもバレないよね、多分。
「ねえ。貴方の名前は何て言うのかしら?」
「えっ?ぼ、僕はアルゴス=ヴァイゼルだよ。」
「へ〜。私の名前は....まあ知ってると思うけど、アウラ=レオニダス=フォン=フランクよ。
隣の席の人は平民だった。最近貴族の名前ばっかり聞いてるから、なんか新鮮さがあるような無いような......
「えっと...フランクさんの事をなんて呼んだらいい?」
「そうね...まあ、アウラでいいわ。そのかわり私もアルって呼ばせてもらうわね。」
「ア、アルって.....まあいいんだけどね。」
「そういえば、アルの家って何をやっているの?」
「うちは、代々商売をやっている商家だよ。」
「へえー、そうなんだ。」
「うん、それでね、うちは結構色々なところと取引していて、顔が広いんだよ。」
「それはお客さんの層が広いって事なの?」
「うん、うちの取引先は、金持ちから貧乏まで、貴族からスラムの様な人たちまで様々だよ。」
「へえ...スラムってこの世界にもあるんだ。」
「そうだよ。貴族の方はあんまり知らないかもしれないけれど、この王都にもスラム街はあるんだよ。」
「そうなんだ。商売とスラムにちょっと興味あるなぁー。ねえ、今度スラム街に連れて行ってくれない?」
「ええ!!あそこに行きたがるなんて、変わってるよアウラ。ま、まあ別にいいけど?」
やった。スラムだよスラム。お決まりの展開が必ずあるはずのスラムに行かない手は無いよね。知ってしまったのだから行くしか無いよね。それにこれだけ栄えている王都の中でそんなところがあるなんて少し信じられないし。確かめるという意味合いも兼ねて行こうかな。
「じゃあ、いつ行くかどうする?」
「うーん、別にいつでもいいんだけど、アルが暇な日でいいわよ?」
「そう?じゃあ、また決めとくね。」
「ん、お願いね。」
「...........以上が儂から君たちに伝えたかった事である。」
「一同起立!!礼!!以上でアレキウス国王様からのお話を終わります。」
あ....喋ってるうちに国王のお話終わっちゃった。まあいい暇つぶしができたからいいかな。
「ごめん、アル。国王様のお話終わっちゃったね。」
「ううん、別にいいよ。多分聞いても覚えてないと思うし。」
よかった。アルは私の同じ分類の様だ。ああいう話は聞くのも辛いし、まして覚えているわけが無い。ごめんなさい、国王様よ........
こうして入学式は随時進行されていき、あっという間に終わってしまうのであった。




