10.少女の出会い
すみません!!遅くなりました!!
日付変わってるやろ!!みたいなのは無しでお願いします.....
遂に12歳の春。受験勉強を始めてから約3、4年、それは長くて辛いものだった.........訳ではなく、かなり楽だった。
入学試験の科目としては算術、いわば数学と、魔導知識、まあ魔法の知識を問われる問題と、体力測定と魔法実技の4つで構成されているのだけれども、算術は私元DK(男子高校生)なので知識が有り余ってるから余裕で、魔道知識もやる気と興味があったからなんとかなって、体力はもはや十八番だから問題なし。魔道実技の対人戦話ちょっと不安だけど、個人で見せる魔法の威力の方なら問題ないと思う。なんせ神様のお墨付きですから。
という訳で、この3年間は楽でした。まあ走るやつと、魔力が枯渇するまで魔法使う例の特訓は毎日欠かさずやってましたけどね.......あれもう8年近くやってるんじゃない?
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遂に1週間後に入学試験を迎えるようになった。というう訳で明日からいよいよ王都へと出発するのだ。
「遂にアウラ迄もが高等学校へ行ってしまうのか。」
「お父様、仕方のないことですわ。」
因みにエル兄様は3年前に高等学校に入学しており、パウロス兄様は高等学校を卒業して、今はライズブルグ領で剣術の鍛錬をなさっている。
ライズブルグは何処なのかと言うと、王都から少し離れた伯爵領であり、王宮騎士団を目指す人たちが王立高等学校を卒業した後に行く場所である。まあパウロス兄様は王宮騎士団にはならないので、成績優秀だったから行かせてもらえたらしい。特例なのかな。
さらに王宮魔導師団を目指す人のためにリーゼンローズという場所があり、其処も又伯爵領であって、王立高等学校卒業後に行く場所になっている。
おそらくエル兄様は今年卒業した後、リーゼンローズへ行くのだろう。エル兄様も成績優秀であるからだ。
そして私は、嫌がる父の元を離れ王都へと旅立ったのだった。
因みに王都への道中では、テンプレの盗賊に襲われるや、何かしらのトラブルに会うといったことは無かったので割愛させて頂く。安全って大事だね。
「ここが王都、やっと着いたぁ。」
私は馬車が嫌いなので道中が本当にしんどかった。いや揺れすぎでしょあれ。
「とりあえず家に荷物を置きましょう。」
「分かりましたわ。」
因みに、ウェヌスさんが王都へ一緒に来てくれている。何かがあった時の為なのか、私が何かやらかさないように見張りに来たのか、はたまた勉強を最後まで教えてくれるのか分からないけど。多分最後だと思う。そうであってほしい。
まさかこの考え事すらもフラグ建設になっているとは誰も気づかなかった。いやアウラしか気づけないけど。
「荷物を置き終わったから、最後の大詰めでもしましょうか。」
「ちょっと王都の街並みが気になるので、散策行かせてください!」
「え?でも受験前にそんなに余裕こいてたら.....」
「大丈夫です!!領地でもしっかり勉強しましたから、なんなら首席だって取れます!!」
果たしてこの学校に首席は存在するのか否か。知らずに言っちゃったよ。
「アウラちゃん、言ったわね?今年の受験生はレベル高いって聞くわよ?」
「へーそうなんですか、じゃあ行ってきます!!」
「ちょっと!!聞いてないでしょアウラちゃん!!」
私は逃げるように家を出た。だって王都の街並みが気になるし、勉強そろそろ飽きてきたし、まあ気分転換だと思えば良いんじゃないかな?
「........と言っても行く宛はないし、帰れなくなるのも大変だから、遠出はできないなぁ。」
なので適当に近くを散策することにした。
然し乍ら流石王都だね。うちの領地やアヴィオール神帝国とは段違いに都会感が出てるよ。煉瓦造りの建物も多いし、道も割と舗装されてるし、街行く人は少ないし.......あれ?人少ないの?
「おい、其処の金髪の嬢ちゃん。」
まさか王都で人が少ないと言うか全くいないとが思わなかったなぁ。実はこのあたりが閑静なだけかもしれないけど。
「其処の金髪の嬢ちゃんつってんだろ!!」
「あ、私ですか?」
「お前以外に居ないだろうが!!」
そういえばそうだったー。あ、因みに今更だけど私の容姿は金髪碧眼です。どこのヒロインや!!って自分でも思うよ。この容姿だと平和な学校生活を送れるのかどうか.......何かと可愛いい女子ってチヤホヤされるもんね。期待はしてないけど。てか自分で自分を可愛い発言は.....痛いかな。目立つ女子に訂正したい....
「おい!!話聞いてんのか!!」
「えーっと、何の用ですか?」
良い歳こいたおっさんが若干12歳の少女に声をかける
とか、もはや犯罪臭しかしないんですけど。
「ちょっと、おれたちに着いてきてもらおうか?」
「嫌とは言わせねえぜ。」
まじで犯罪だったー。誘拐なのか金目的なのかどっちでも良いけど、さっと魔法でも使って無効化しようかな。
「其処のお前たち!!彼女が嫌がってるじゃないか!!」
うわぁ。ますますカオスになってきた。1人でなんとかできるから大丈夫ですよ〜〜.....って無理か。
「ああん?誰だテメェ?」
「邪魔すんじゃねーよ!!」
「痛い目見たいのかボウズ!!」
「おじさんたちこそ、可憐な少女に寄ってたかって何しようとしてるんだ!!」
「どうやら痛い目見たいようだなぁ!!」
其処....何故煽るのだ.....面倒になるじゃん。
「おい、彼奴を潰せ!!」
「「了解しやした!!」」
あ、遂に手が出そうだ。気付けばわたしは傍観者になっていた......まあいいか。頑張れ少年。
「超音波!!」
「ぐわぁぁ!!」
「み、耳がぁぁ!!」
「ちっ、餓鬼がかぁ!!」
「君、今のうちに逃げるよ!!」
彼はそう言うとわたしの手を引いて走った。どこの少女マンガや!!って言いたいです。
女性のピンチにいち早く駆けつけ颯爽と助ける....か。あ、私ヒロインかよ。さっきもこんなこと考えたような......
「君、怪我はしてないかい?」
「はい、お陰様で大丈夫でしたよ。」
あなたが居なくても大丈夫でしたよ....なんて言えないよ。
「ところで君は...いや僕から名乗らさせてもらうね。
僕はエスラティオスだよ。」
「ご丁寧にどうも、私はアウラですわ、よろしくお願い致しします。」
「こちらこそ、ところでアウラはこんなところで何をしていたのかい?」
「えーっと...初めての王都だったので、散策してましたわ。」
「そうか...この辺りは人気が少ない時もあるから気をつけた方がいいよ。」
「ありがとうございます。肝に命じますわ。」
「エスラティオス様〜!どこへ行かれたのですか〜?
「あっ、御付きのものが来ちゃったから僕は帰るね、でもまたすぐ会えると思うよ。」
「えっ?それはどういう.....」
質問をする前に彼は行ってしまった。いや、なんとも爽やか系イケメンだった事。そういえば苗字名乗ってくれなかった。まあいいかまた会える?らしいし。
「アウラちゃん、やっぱりやらかしてくれたね〜。」
「って!ウェヌスさん!!いつの間に!!」
「私が見放すわけないでしょ。何?新しいボーイフレンド?」
「違いますよ。今ちょっと助けてもらっただけです。」
「へ〜〜〜、本当に〜?」
こうして波乱の中私の王都生活が始まろうとしていた。まだ高校受かってないけどね。




