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祈り

作者: 華鈴

空は泣いていた


悲しそうに沢山泣いていた


穏やかに眠る君


寝顔を眺めながら


僕は君が遠い場所へいかないようにと手を握る


時々君は僕の存在を確かめるように


手を握り返す


僕はその手を強く握り返す


君は時々目を開けては僕をみてる君


目と目を合わせると自然と涙が溢れ出す


涙が出るから言葉が出ない


ただ手を握り目をみつめる


そうするだけで言葉にならない声が


聞こえるような気がする


また来るよと君に言い聞かせ


泣いている空に


僕は祈る


どうか君が一日でも長く笑顔でいれるようにと…

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