妄想の彼女
夕方の五時過ぎ、学校の教室で俺と彼女は曇りがかった空に橙色で染められた夕日に照らされていた。彼女が手に持っているのは・・・・手紙だった。ハート形に折られた手紙。まさか・・・この展開は!!俺の心臓の脈拍が速くなる、胸に手を置かなくても聞こえるくらいだ。相手に聞こえていないだろうか?そのとき、そっと彼女の口が開いた。「あの、ごめんなさい。急に呼び出しちゃって、部活忙しいのにほんとにごめんね。えっと・・・これ!」彼女は、おどおどと申し訳なさそうに手元の手紙を俺に差し出した。「これって・・・」「はい!えっと・・・その・・・ラブレターです・・・受け取ってもらえますか?」彼女は、小さい声で言った。なんだ、これ、ありえないって!こんなの現実でありえるのか!「・・・受け取るよ」俺は、照れながら言った。そのとき、彼女の顔が向日葵が咲くように明るく笑顔のなった。「あ、ありがとうございます!」
と、言うのは俺の中の妄想で・・・俺は、午後一時過ぎにパソコンで執筆していた。これで何度目だろう。最初に小説を書いたのは中学のころ。新人賞をとろうと小説を投稿したのだが、かすりもしなかった。俺の名前は、和名博行、親の事情で転向することになって中学では引越し先の仙台付近の高校受験勉強に没頭する日々だった。そして、受験日当日会場が仙台で行われるため俺は、新幹線で東京から仙台へ向かう予定だったのだが、異常気象の大雪の影響で遅れや運休。よって受験を受けることができず俺は、二次試験によって限られた公立高校を受験し、よって妃鑑高校に入学することになった。と、話をもどすが入学式前日俺は一時過ぎに執筆していたわけだ。「これぐらいでいいいかな」俺は一通り書き終えるとベットに横になった。
このようなしょっぱい作品をお読みいただきありがとうございます。二話以降から本気を出す・・・・