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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

フランちゃんと伝説の下着

ある日フランちゃんは、自分が身に付けているぱんつ、しゃつの他にも下着があることを知る。それはぶらじゃあといって、一部の選ばれしれでぃーにしか身に付けることができないらしい。

わたしもりっぱなれでぃーよ!と息巻いたフランちゃんは、単身ぶらじゃあを探す冒険に出かけたのであった…。


「まずはおねーさまかな…」一応紅魔館内で頂点に立つ存在であり、その女傑のほどはフランちゃんもよく知る所である。「わたしほどれでぃーじゃないけど、おねーさまならナニかしってるかもね!」


「ぶらじゃあ?知らないわ」レミリアちゃんはにべもなく言った。「カタチは分からないの?下着なんて、オナカとおマタを覆えばいいんじゃない?」


「やっぱりおねーさまじゃだめか〜」フランちゃんは毒づきながら部屋を出る。一番当てにしていた相手がこれじゃ幸先が危うい。他にれでぃーらしいのは…


「ねーさくや、ぶらじゃあってしってる?」「え?突然どうされたので?もちろん存じてますよ」

瀟洒メイド長の名を恣にする咲夜さんはさらりと回答する。

「えー!ほんと!?どこにあるの?おしえてっ!」「それはですね…うふふ」

しかし咲夜さんは自分の胸を2、3度撫でると、突然神妙な面持ちになりー


「…うっ!ごほっ!」突然胸を押さえて苦しみ出す咲夜さん。「ど、どうしたの!?」「申し訳ありません…実は私…呪いを受けていて…」「!?」「他人にぶらじゃあの事を話すと、死んでしまうのです…」


ぶらじゃあは欲しいけど、メイド長がいなくなったら困るかな…フランちゃんは足取り重く部屋を出た。


「あとはぱちゅりーのトコロかな、あそこカビくさいからあんまりいきたくないんだけどなぁ」溜まる不満を隠しきれずにこぼすフランちゃん。しかしぶらじゃあのため…。


「ぶらじゃあ?……うーん…確か昨日読んだ本に書いてあったわね」「ほんろ?」フランちゃんはなるべく息をしないように答える。


「はい」本がドサッと置かれ、舞い上がる空気に顔をしかめるフランちゃん。恐る恐るページをめくると様々なヒトが服を脱いでおり、下着だけでポーズを取っている。写真集だろうか。「ふぁ……すっごい…あ、これかわいい!ほしい!こっちも!」ニオイの事など忘れ、夢中で顔を近づけ、ページをめくる。


「え…?ぶらじゃあって…これ?」オンナのヒトが、その豊満なバストを包み込むように着用している下着の写真。 おムネを…?わたしそんなおムネないよ…? とばかりに自らの平らなムネをもみ込むフランちゃん。「こんな…くうきでもはいってるの?」困惑するフランちゃんにパチュリーさんが近づく。


「あらあら、妹様はずいぶんおませでいらっしゃるコト」パチェさんは事を理解したのか、薄い微笑を浮かべながら話す。「えっ、だって…」フランちゃんは慌てて向き直る。すると、見つけた……二つの大きな膨らみ……パチェさんのムネが!本に隠れて見えなかったそれは、動くたびにたわわに揺れる!


「それ!ちょうだい!」フランちゃんが飛ぶように襲いかかった!運動不足のパチェさんは避けることもできずに押し倒される!「あ…!妹様っ…!何を…!」コトバより早く手が伸び、二つの果実を掴む!フランちゃんの動きに逆らうことなくカタチを変えるそれは、まるでマシュマロのように柔らかく…


それでいてスイカのように大きい。「んっ……!あんっ…やめ…!」「ふふふ〜♪ぶらじゃあ、みーつけたーっ♪」パチェさんの衣服をチカラ任せに破るフランちゃん!スキマから豊満なバストがはみ出し、さらなる嗜虐的欲望が刺激される!……はずが、ぱったりと手を止めるフランちゃん。


「ぶらじゃあ、は…?およーふくしかないよ?」なるほどよく見てみると、パチェさんのバストは直接、ぴっちりとした縦縞の服に納められているだけだ。間に下着など存在しなかったのだ。「擦れて痛いから…付けてないの…」大きすぎるからか。


フランちゃんは納得できないと23回叫んだ後出ていった。


「あとはめーりんかなぁー」館と庭に落ちる影をコドモの遊びめいて伝い、門番がいるであろう正門へ駆け寄るフランちゃん。しかし付近にはそれらしい影はない。ぶらじゃあを…いや、美鈴を探すべく、獣の目で影の道を突き進む!行き止まり!Uターン!内も外も迷路のように紡がれた黒い回廊を駆け回り、生垣が高い天蓋を形成している袋小路へと辿り着く。


「zzz…」緑色のチャイナ風服妖怪とその寝息。四方を生垣に囲まれたここは、日の光も入らず休むのにちょうどいい。紅魔館の住人であれば、こんな姿を見たら即折檻を与えるだろう。だが、今のフランちゃんにとっては都合が良い。指の一本一本を準備運動めいて互い違いに上下させ、ゆっくりと眠り姫に近づく。「いつみてもおっきぃ……いまのうち…」


実際美鈴のバストは豊満だ。パチェさんも大概の大きさだが、ゆったりした服からわずかに見えるだけのそれは、カラダにフィットするように作られたチャイナ風服のインパクトには敵わない。下から乳を持ち上げ、軽く揺すってみる……たゆん…「んっ……」反応し、眉根を寄せる美鈴。フランちゃんは構わずツメを立て、縦に切り裂いてゆく…はらり…ぼろんっ!二つの大きな桃が零れ出すが、それを覆う下着によって止められる!ぶらじゃあ!


「すごいっ!これ!ほんでみたのとおなじっ!」フランちゃんは溢れる感情を抑えられずにきゃっきゃ叫ぶ。「じゃあ、これをもらって……… ………? どうやってとるんだろ?」切ったら装着できない、かといって脱がし方もわからないという袋小路!「このヒモ…せなかにつながってるの?カタにもついてるし……うーん………」小さな手がべたぺたと美鈴の肌を弄る!あまりに熱心に探るあまり力が入り……ついに!


「う……あれ……妹様……?」「ひゃっ!」目覚めた美鈴に驚き、フランちゃんはネコの反射めいてツメを立ててしまう!ピッ! はらり。「え」「あっ」二つのカップを繋ぐ部分が切れ、豊満なバストが勢いよく零れ落ちる!「あっ…!」「わーっ!わたしのぶらじゃあー!」「えっ、ブラジャーが何ですか?これがないと動くのが不便で」美鈴は特に気にも留めずにさっぱりとした口調で言う。


「うっ……うぅ……うわああぁぁあーーーん!!」「ど、どうしたんですか!?ほ、ほら、よしよし…」宝物が壊れてしまったことに耐えきれず泣き出してしまうフランちゃん。それを美鈴は抱き寄せ、豊満なバストの間にうずめてあやす。母親と幼子めいたその姿に、泣き声は少しずつ小さくなってゆく…。



泣き声を聞きつけて、住人たちが集まってくる。何でこんな生垣の中で抱き合ってるの?…といった声はなかった。皆フランちゃんがナニを求め、ナニをしたのか大体察しがついていたからだ。


美鈴はすっかり大人しくなったフランちゃんを立たせ、姉の元へ歩かせる。その乳房は応急的に繋いだ服で隠されていた。「フラン…」レミリアちゃんが怪訝な顔で言う。「おねーさま…あの…」「いいわ、フラン。咲夜」「はい」呼ばれた咲夜さんは一歩前に踏み出し、黒くて細長い箱をとり出す。アタッシュケースだ。


なんと、そこには色とりどりの飾り布で彩られ…中央にはかわいらしいフリルの付いたピンクのブラジャーが納められていた!


「こ、これ…ぶらじゃあ!? おねーさま…なんで…」「私が知らないとでも思って?あなたの為に特別に作らせたものよ。受け取ってくれる?」「……うん!ありがとおねーさまっ!」

方々から安堵の声が漏れる。「よかったです〜」「私の一張羅…」「うらやましいわ」様々な意味で。



翌日

「あら?フランドール様、これは…」咲夜さんが衣装棚に詰め込まれたブラジャーを見つける。

しわが残っている所を見ると、一度は付けたモノだろう。「せっかく戴いたモノなのに」「あ、うん、ぶらじゃあ、ね…いちどつけてみたんだけど………なんかむずむずして…およーふくにもひっかかるし……とっちゃった」「そ、そうですか…(レミリアお嬢様にはナイショにしておきましょう…)」「やっぱりしゃつだけのほうがいいよね!すーすーしてっ!」「そ、そうですね………」


風通しの良い館・紅魔館には今日もフランちゃんのいたずら風が吹く。

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