2.朝それは終わりであり始まりである
私の一日は
朝陽を見ることで終わる
眠るのは朝陽を見てから
きっかり2時間なのだ
そしてまた
動き出す
一日を生きるために
だけど
それはなんだか
死ぬのと同じように感じていた
心のある人たちと
交わって過ごすことは
なんだか
自分の薄っぺらさを
―心がないぶん少ない厚みだ―
突き付けられているようで
いつも殴られているような
そんな気持ちになった
気持ち、と
私が言うのはおかしいだろうか
心をもっていないのに
気持ち、ではなく
そういう風に考える、というのが
正しいのだろう
ため息を一つついて
2時間眠ったであろう私の体は
起きてしまった
今日は大学へ行く日だ
朝食は簡単に済ます
卵スープにバナナ
なんとも
食べ合わせが悪い
とりあえず
腹に何かを入れるという目的が
達成されれば
相当味が悪くない限り
こだわりはない
身支度を済ませ
最後に腰まである
長い髪の毛を後ろで
きゅっと一つに結ぶ
おくれ毛がでないよう
綺麗に結う
きちんと髪を結うことは
正しい感じがするし
気合が入る
小学校の時から
友人や周りの人間から
しっかり者として扱われてきた
だから
私は
しっかりしなくてはいけない
そういう意味でも
髪を結うということは
私にとって大きな意味がある
「よしっ」
一人がちょうど納まるくらいの狭い部屋から
私は名残惜しむことなく
外の世界へ足を進める
振り返るのは嫌いだ
振り返る気持ちなんて
私にはわからないのだから
私はいつになく大股で歩き始める
主人公は今回「嫌いだ」という言葉を用いましたが
これは気持ち(心)という意味では書いていません
あくまで
心はなくても
主人公は人生を歩んできているので
道徳や
さまざまな思想は
無意識に持ち合わせています
正義感もあれば
惰性もある
だから
彼女なりの
思考や定義に反するものは
不快にはなるし
わからないことがあれば
疑問を持ちます
そんな
ゆるーい設定です笑
うーん
我ながら難しい設定にしたものだ苦笑
ん?と思うことも
あるかとは思いますが
なんとなーく
読んでいただけると嬉しいです
そのうち
ばーっとかいて
矛盾やあいまいな点は
再編集していく
そんな感じになっていくと思いますので