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尺牘

作者: 東雲 東風
掲載日:2025/11/14

誰かが読んでくれたなら

願わくばとある三人に届いたなら

この世に後悔はないのでしょう

この手紙は誰かに届いていますか

読んでくれているのは誰ですか

あなたは今何をしていますか


もし叶うならこの手紙を読んでほしい人が三人ほどいます

二人は遠い世界に、もう一人はこの世のどこかに

私には謝らなければいけないことがたくさんあります

あなたたちから受けたものを、あなたたちと約束したことを私は...

言わなくても恐らく分かっているでしょう

そして今私にかかる罪咎と贖罪も


今の自分にはなにかをする力もなくなってしまいました

こうやって届くはずのない言葉を少しずつ迷いながら並べて

戻れない世界に絵を描いて

みんなの後姿を水に映そうとして

でも言葉にすらできないこの心の形は少しずつ蝕まれていくような気がしている


あのときこの世に留められなかった私をあなたはどう思うのでしょう

あなたが私に届かせるために放った音は今も私の心でなき続けています

私はあなたの世界を壊してしまったのでしょうか


あのとき私をこの世に残したあなたは今の私を見てどう思うのでしょう

優しいあなたなら今の私を笑って赦してくれるのでしょうか

それともなにもせずあなたの道を往くのでしょうか

後者であればこれ以上の幸せはないと思う私は身勝手でしょうか


この手紙はなんのために書いたのでしょうか

届くはずのない言葉を小さく小さく紡いで

誰に届くでもない罪咎を一人ここに沈めていこうと思います

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