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……うん、すっごく美味しい。

「はい、陶夜とうやくん」

「あ、ありがとうございます風奈ふうなさん」



 それから、ほどなくして。

 柔らかな風鈴の音が優しく響く風情漂う縁側にて、柔和な微笑で湯のみを差し出してくれる風奈さん。中身はもちろん、暖かなお茶……うん、いい香り。そして、お味は……うん、すっごく美味しい。


 さて、どういう流れかと言うと――あの後、立ち去ろうとする僕をまあまあ少しお茶でもと縁側こちらへと案内する風奈さん。そして、今に至……うん、説明するまでもなかったね。


 



 

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