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どうかご容赦を
「……あっ、えっと、その……」
刹那、ハッと我に返る僕。……いや、見蕩れてる場合じゃない。ひょっとして、無断参拝禁止だった? だとしたら、この状況はまさしく――
「その、すみません知らなかったんですなのでどうか警察には――」
「…………へっ? あ、いやしないよ!? そもそも、ここ神社だし!」
「……へっ? あ、そうです、か……良かった」
何はともあれ不法侵入に対する謝罪と言い訳をしようとするも、むしろ彼女の方が慌てた様子で否定をしてくれる。……そっか、うん、良かった。
その後、改まった様子で僕をじっと見る美少女。そして、パッと花のような笑顔を見せて――
「――ともあれ、初めまして。私は依月風奈。ここ依月神社の巫女さんです!」