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出逢い

 ともあれ、夢現といった意識の中、ゆっくりと歩みを進めていく。左手には手水舎ちょうずや、そして前方には、二匹の狛犬に見守られるようにひときわ存在感を放つ荘厳な社殿。……うん、折角だし――


 そういうわけで、二度深く礼をし、二度手を叩く。そして再び一度深く礼を――二礼二泊一礼、神社の正式な作法だ。

 

 ……あれ、でも何をお願いしようか……うん、何でも良いか。とりあえず、家族の健康でも――



「…………え?」

「……へっ?」


 すると、ふと届いた微かな声に驚く僕。……いや、驚いているのはお相手の方かも。ともあれ、徐に顔を動かし視線を向ける。声が聞こえた方――少し遠くの、右手の方へと。すると、そこには――



「…………きみ、は……」



 鮮やかな黒髪を纏う、ハッと息を呑むほどに見目麗しい少女がこちらをじっと見たまま佇んでいて。

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