人生
「(……ん? 確かさっき【地下】に居て、あのデブが何か合図してから……)」
「(フードの男達に何かを刺されて……それで、記憶が無いから気絶していたのか。)」
目が少しかすみながらも床に横になっている状態で、冷静に体の正常かを考え始める。
「(身体は、以上無いな。あの薬は、睡眠剤でも入っていたのか。腕は縄で縛られているけど起き上がれない体制じゃない。)」
そう判断したリアは、横になっていた体を起こす。 その時、リアは初めて見る光景に唖然としていた。
そこはろ王様が住んでる様な場所で、城で言う大広間の様な場所で赤いカーペットの上に横に並んで彩芽とスティーデンが倒れていて、まだ起きていないことがわかった。
大広間の端っこには、色々な人が集まっていて貴族の様な人達が、ジロジロと僕を見ていた。
見せ物見られているような感じに不愉快だと思っていた時、
「んん”……あれ? ここ何処だ? さっきまで【地下】にいたような……。」
目が覚めたスティーデンは、周りをキョロキョロと見渡していた。
その後に彩芽も起きたが、意味がわからない状況で、身体が少し震えていた。
僕達の腕にはきつく縄で縛られてあり、身体は起き上がる事は出来るが立つことば出来ず、スティーデンは身体を無理やり動かそうとしている。
すると、一人の女性が大広間に入ってきて王座の近くまで来る。
「#@&%#$~>'(陛下がおなりになりました)」
一人の女性が周りにいる貴族の人達に言うと、ざわついていたホールが一斉に静かになり頭を深く下げていた。
その光景を見たリア達は、周りの雰囲気で軽く頭だけ下げる。 そうしていると、奥の方から歩いて来る音が聞こえ玉座に座るミシッ と独特な音が聞こえた。
すると、 「@&+%/^$¥『表を上げろ』」 と、歳とった男性の声が聞こえた。
三人は、自分達が知っている言語ではないので何を言っているのはさっぱりだったので、頭を下げたまま顔を見合わせる。
何となく周りの雰囲気でリア達は頭を上げた。 そして三人は、初めて見る王様に見覚えがあった。
それは、あの【地下】にいた時、目の前にいた太った白髪の老人だった。
三人は、(こいつ王様だったのかよ)とあまり王様らしくない格好を先程までしていなかったので、全く気づかなかった。
たが今は、宝石やら金のネックレスやら王様ならでわの王冠もつけていて、やたら重そうな装飾品をつけ、周囲に自慢するように見せつけている。
それを見た三人は、
『よく、そんな重そうな物を身につけれるな』と思った。
「@&+(お前)達、名はなんと言う? 」
「「「 !? 」」」
三人は、仰天して顔を見合わせる。
「(どういうことだ? さっきまで違う言語だったのに。『翻訳』された? これは、さっきの見えない人物がやったのか。名前が長いから『X』としよう。)」
スティーデンや彩芽も言語が変わったことに驚きを隠せていなかった。
「(もし『X』が、やったのならこれはさっき言っいた【スキル】と言う奴か? けど、さっき種類の様な物もあったが? あれは、一体……)」
そう思っていると、
「おい、お主ら聞いておらんのか?! 」
「! (あっ、さっき名前言えて言ってたな。)申し訳ごさいません。 僕の名前は『リアード・ウィディック』です。気軽くリアと読んでください。」
一応王様だから、無礼のない自己紹介を丁寧にした。
「フンッ、あと2秒遅れとったら刺しとったわい。おい! そこの金髪! 名前を言え。」
脅し文句を言う王様。リアは(こいつ、頭悪いな)と思いながらスティーデンを見る。 そして、スティーデンは相手の目を合わせて、慎重に名前を言う。
「はい、俺……僕の名前は『神月・スティーデン』です」
そう、丁寧な口調で、王様に話す。
いつものスティーデンは、大人に向かっても生意気な態度を取るが、流石のスティーデンも、今は大人しかった。
「ほぉ〜、中々綺麗な顔じゃないか。」
リアは、びっくりして王様を見た。
スティーデンは、そう言う類の言葉が嫌いだ。
今、王様はスティーデンの地雷を踏んでしまった。 僕は、スティーデンがキレないか心配になるが、ニコニコしていたので、(我慢してるな)と思うも安心した。
「じゃあ、そこの少し震えてるかわい子ちゃん。お名前は〜?」
猫の様な気色悪い声を出す王様に、彩芽は、自分の番だ、と思ったのか震え、涙目になっていた。だが、やはり【天才子役】すぐに自分を落ち着かせ涙を肩袖の服で涙を拭う。
「初めまして。私の名前は『桐生 彩芽』です。よろしくお願いします。」
スティーデンと僕は、(流石だ)と思いながら彼女の威勢の良さに尊敬した。
「おぉ、元気やね〜。わし、元気な子だぁい好き♡」
気持ち悪‼️ と三人は、思いながら王様を見ていた。
この王様は、ショタコン&ロリコン が好きの変態か!? と色々やばい王様に引いていたスティーデンとリアに、彩芽は、そんな顔色は一切見せず笑顔で対応した。
「ありがとうございます! 」
流石、【天才子役】ここでも天才的な演技を使って王様に好印象を抱かせている。
そんなデレデレ状態の王様に、側近の女性が近ずき。
「陛下、話がズレております。この子供に説明を。」
「あ? そう言うのわし、苦手じゃからよろしく。」
側近は、ため息をかける。
リア達は、苦労しているのだな、と思った。
けど僕達は今、呑気なことを考えをているが、事態は最悪な状況になる。
「では、あなた方に説明しましょう。なぜあなたがたをお呼びにしたのかを。」
そう言って側近の人は話し始めた。