星の贈り物
夜空を見上げて思うこと。
この世界はどうやってできたのだろう?
私たちはどこから来て、どこへ向かうのだろう?
この世界は最初、おそらく何もない虚無だった。
何もない世界は、寂しかったのだろう。
誰かが言った。
「光あれ」
起きたのは大爆発。
そして光と熱とエネルギーの氾濫。
まず生まれたのは、大きくて明るい星だった。
ファーストスター。
その星は一生懸命輝いていろんなものを作った。
激しく輝いて短い一生を終えた。
その星が死んだ時、爆発してそれまでに作ったものをばら撒いた。
そこから別の星々が生まれた。
その繰り返しで世界のあらゆるものが生まれていった。
宇宙の年齢は137億歳。
その間に星が出来たり死んだりして、あなたの元を作ったんだよ?
だからこの世の全てのものは、星の贈り物。
あなたもわたしも、いいえ、目に映る全てのものは137億年の宇宙の趨勢の申し子なんだよ。
原子は星が作ったというお話。
僕の聖夜に癒しをと書いたものです。
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