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金木犀と雨は恋に落ちる

僕は雨が嫌いだ

何故って濡れるしイライラするしやる気も起きない。酸性雨だと頭が禿げるっていうじゃないか。まだザビエル我流スタイルヘヤーは遠慮したい。

もうひとつ理由を挙げるならば僕が今じゃ1000年に1人しか来ないようななりたくもなかった図書館の図書委員の図書委員長で、その1000年に1度しか人が来ない筈の図書館にいつも少し金木犀の匂いが強くなった時必ず生意気な1年の後輩が来るからだ....

来たっ....金木犀の匂い....

「おっす〜おっす〜〜、せーんぱい!」

ニヤリと張り付いたようなその笑顔は僕をバカにする顔だ....例えるなら仮メンタリストLの仮面みたいだ。

「な、なんだよ...晴耕雨読でもしに来たのか?」

「せいこ....なんだって?」

こいつ地味にバカである。ちんぷんかんぷんみたいな顔するな!僕が考えた言葉か〜みたいな理解した顔するな!

「.....晴耕雨読。知らないのか....四字熟語だよ。」

「.....?焼肉定食?」

やばい....すごく疲れる。なんでこいつこんなことしか言えないの?バグってるの?ネジ1本足りないの?もはやネジ1本しかないのではないか...?悪徳業者みたいな頭してるな...

「とりあえず帰れ。なんでいっつもわざわざここに来るんだ。雨の日に限って。」

「だって〜傘忘れたし〜パイセンと話したいじゃない?どうせ先輩暇でしょ〜?私みたいな超絶美少女JKと話せるんだよ?暇つぶし助かる。でしょ?」

ニコニコと可愛げのあるあざとい顔しやがって...

「僕は話したくない。パッパと帰ってくれた方が助かる」

「意地悪め....」

顔をふくらませても無駄だ。僕は女子が泣こうが喚こうがそちらが悪なら謝ることをしない男だ。舐めるなよ。

「じゃあ帰ってもいいんですか?」

「まじで?やった!」

真面目に喜んでしまった。余計に顔が膨らむ。タコを通りこしてもはや風船だ。あんまり変わんないか。

「じゃあ帰ります!ってもうこんな時間。」

嘘だろ?この会話量で2時間たったの?まじ?バグってるだろ。アインシュタインめ。許さんぞ

「はぁ...どうせ一緒に帰りましょうとか言うんだろ。」

「HAHAw正解」

笑い方がアメリカの軍人のそれだったぞ

「先輩のことちょっとだけ好きな後輩からのプレゼントは私と一緒に帰れる権利です!どうですか?幸せですか?」

「....なんだそれ」

「あー!先輩笑った!はじめて笑顔見た!もう一回だけ笑って!おねがい!」

やだよ恥ずかしい

「さっさと帰るぞ。」

「はーい!」

....ほんと笑顔だけは可愛いな。

雨の中ザーザーと降り注ぐ水の槍が会話を止め。思考を止める。気まずい訳では無いその雰囲気がやはり嫌いだ。

‘やっぱり私は貴方が大好きですよ’

雨の音だけが聞こえる人のいないシャッター街の甘い声は金木犀の匂いがした。

初投稿作品

つまり処女作です。初めての挑戦で、拙かったり伝わりずらいところが多々あると思いますが暖かいめで応援よろしくお願い申し上げます。

ぼんじゃらほい!

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