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ハズレ異能《糸操作》は最強です  作者: 抹茶
01. 清煌異能高校
6/6

国家機密を見せてでも

前回の更新から、だいぶ空いてしまいました……

申し訳ないです。

 部屋の奥から戻ってきた美香は、分厚い資料を持っていた。


「これ……異能について、の研究資料。国家機密……も、ある」

 そう言って資料を差し出す美香。


 ……いや、国家機密?

 なんでこの部屋に?

 意味がわからないんだけど?


「ど、どういうこと?」

 僕は質問した。

「お願い、聞いて……くれたら、見せる」

 ああ、そういうことか。

 でも、国家機密を見せるってどんなお願いってなんだ?


「お願いは……私の友達、になって、ほしい」

「えっ?」

 そんなことでいいの?


「というか、国家機密とか見せてくれなくていいから」

 それで変なことに巻き込まれたら嫌だからな。


  ◆◇◆◇


「うぅぅぅ……」

 今日は色々と大変だった。

 僕は寮のベッドに倒れ込んだ。


 この高校では、爆発なんて日常茶飯事らしい。

 だから、爆発の後始末は教師に任せればいいとのこと。

 爆発には慣れてるらしい。

 僕は慣れたくないな。


 ちなみに、美香の異能は《睡魔》という異能だそうだ。

 任意の相手を眠らせる異能なんだとか。

 異能ランクは準Aランク。

 ほぼAランクってことだ。

 凄いね。

 僕とは大違いだ。


「怒濤の一日だった……」

 本当に今日は疲れた。

 校長の長い話を聞き、自己紹介があって、ヤバい人から逃げ、図書室の主と友達になった。

 今となっては、校長の話など微塵も思い出せない。


「よし!寝るか!」

 もう寝よう。

 疲れたしな。


 明日からは、普通の高校生活を送りたいな。



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