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すごーく怖い爆発の人
僕は教室から出て、階段を下りていた。
すると、だ。
ドカン!
爆発音がして、何かがとんでもない速度で突っ込んで来た。
「ぐふぇっ」
僕は何かとぶつかって、階段5段分くらい吹っ飛んだ。
「な、なんだよ」
状況が理解できない。
何が起きてんだ?
「おい!どこ見て歩いてんだよ!」
気づいたらすごーく怖い人に睨まれていた。
いや、もう目付きが……
普通の高校生の目付きじゃないって。
「おい!何か言え!」
何か言えって言われてもなぁ……
ぶつかってきたのそっちだしさ。
「何も言えねぇのか?なら……死ね!」
いや、なんで!?
僕は悪くないって!
足下が淡く光る。
あっ……ヤバいやつだわ。
「《粘糸》!」
糸を天井につけ、縮ませる。
そうして、天井に張り付いた。
ドカンッ!
淡く光っていたところが爆発した。
ヤバッ!
あれ即死級だろ。
と、とりあえず謝ってみるか。
「す、すいませんでしたあぁぁぁ!!」
僕は天井に張り付いたまま土下座した。
どうだ!この妙技!
「ハッ!謝った程度で許すかよ」
なんで!?
僕は悪くないのに!
……よし、逃げよう。