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プロローグ
1903年5月某日。東京都練馬区某所上郷家にて俺は、生まれた。
それは、夏の暑い日。でも、経験したことのある暑さなんかよりも幾分か涼しく感じる。アブラゼミの聲、外で遊ぶ子供たちの笑い声。様々な音を感じる。
「産声を上げ、湯浴みを終えたばかりの歯も生え揃っていないガキが何言ってるんだ。」と思う人は、かなりいるはずだ。いや、いなきゃ困る。
俺は、これから約一年後、日本はロシアに勝ち、欧米列強に認められ、アジアの植民地の民からは憧憬の眼差しを向けられるということを知っている。そして、第一次世界大戦では甘い蜜を吸い、調子に乗った第二次世界大戦で痛い目に会うということを知っている。20xx年某日に歴史の授業で習ったことだ。
そう、俺は前世の記憶を持ちながら、100年以上も前に転生したのだった。
初アップです。
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