00怪談との出会い
「なんで今日に限って先生にスマホとられっぱなしにされっかな~~」
「あんたがまったく反省しないからでしょーが、ったくこれで何回目だと思ってんのよ」
「いやー、だって授業とか詰まんないんだもん」
ここは境目高校、時刻は夜の7時である。学校はちょうど最終下校時刻過ぎたあたりでありどこの教室も照明がついていないがかろうじて廊下の蛍光灯が慰み程度についているだけである。
この二人、小鳥遊 小鳥と大鷲 迷 (おおわし まよい)は先生にたっぷり絞られた帰りである。
「ごめん、ちょっとお花積んでくるね」と小鳥が言う。
「なにいい子ぶってんのよ、あんたのせいでこっちまでとばっちり受けたんだからね」と迷は文句を言う
ふたりは幼稚園の頃からの友人で幼馴染というやつだ。小鳥は学校では問題ばかりおこす問題児である。迷がそれを諫めるとゆうことを繰り返すうちに先生たちからも小鳥が問題を起こすと一緒に怒られるようになってしまった。
二人がトイレで各々用を足していると小鳥が
「そういえばここの階の女子トイレって出るんじゃなかったっけ」と冗談まじりにいう。
「ああ、花子さんのこと?」迷はつまらなさそうに返す。
「そもそも、ここは高校なのに小学生の幽霊なんか出るわけないでしょ」
「確かにそうなんだけどさ、なーんか興味あるよねー」とけらけら笑う。
「面白そうだし、ちょっと呼んでみようよ」
「はいはい、とっとと終わらせてよ...」
迷はこれは何を言っても無駄だとわかるり承諾するや否や小鳥は花子さんではおなじみの左から2番めのトイレに向かって
「はーなこさん、あーそびーましょー」と半ば決まり文句のように叫んでみる。
...当然のように返事はない。
「ほらね、くだらないことしてないで帰ろうよ」と迷は興味なさげに小鳥に言った。
「ちぇ..、やっぱ幽霊なんかいないか」そう小鳥が帰ろうとしたとき、トイレの向こう側から何やらもの音が聞こえてきた。
「・・・・・・・ぃ・・・・」
最初二人とも空耳かと思っていた、しかし、小鳥がもう一度「はーなこさん、あーそびーましょー」と言ってみると今度も小さく、しかしはっきりと
「・・・は・・ぃ・・」と聞こえた
「「え、、」」二人とも息をのんだ。
「こっこれ やばいんじゃない」迷は声を震わせながら聞いた
「え、こっこれ向こうにほかの生徒いるとがいるとかじゃないの」小鳥はキョロキョロと目を動かしながら言うが明らかに動揺している。
「もう最終下校時刻過ぎてるのにいるわけないって」迷はスマホを確認し現在の時間を確認した。
一瞬シーンとあたりに静寂が包み込む
「よし「覗こう」帰ろう、、、へ」迷はすっとぼけたようなこえを出した。
「あ、あんた馬鹿じゃないのほ、ホントに幽霊だたらどうすんのよ」迷が小鳥を説得させようとする。
「だって気になるじゃん、だいたい今どきホントに幽霊なんているわけないじゃん」小鳥は多少動揺してはいるが好奇心が勝ったようだ。
「いっいやそうだけどもし「じゃあ開けるよー」話は最後まで聞きなさい!」迷は声を荒げたが、時すでに遅しというやつだ。
二人が小鳥が開けたドアのむこうを見てみるとそこには・・・・・
「ZZZ・・・・」一人の小さな少女がかわいらしく寝ていた。