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注意

実はインフルエンザでした。

今日も早起きをしてみました。

柚君はたぶんギリギリにならないと起きてきません。

私は急いでお弁当を作り学校に向かいます。


「おはよう麗。」

「おはようございます帝様。」

帝様は爽やかな笑顔を私にくれます。

「部活、見てく?」

「へ?」

「あ、いや、麗が嫌じゃなかったら………麗が居たら、皆張り切ると思うから。駄目かな?」

嬉しいです。

口に出しては言えないですけど。

「お邪魔でないのなら、見学させてもらってもかまいませんか?」

「うん。おいで。」

帝様に手を引かれて私は剣道場に向かいます。


剣道場には数人の部員さんとヒロイン様が居ました。

「「「おはようございます。」」」

「おはよう、帝君。」

なぜか帝様は苦笑いを浮かべています。

「おはよう。今日は麗も見学するって言うから気合い入れろよ!」

「「「麗様、おはようございます!」」」

体育会系のノリに圧倒されます。

「応援してます。頑張ってくださいね。」

私は嬉しくなって笑顔でそう言いました。

「「「はい!」」」

皆さんも笑顔で返事をくれて嬉しくなります。

その後すぐに帝様は着替えに部室の奥に入っていきました。

「神津さん。こっちで一緒に見ましょ!」

ヒロイン様が私を呼んでいます。

ヒロイン様と言葉を交わしたのは宣戦布告されてから初めてです。

正直怖いです。

呼ばれているのに無視するわけにもいかずに私はヒロイン様の所に近づきました。

剣道着に身を包んだ他の部員さん達もついてきてくれたので少しだけ安心していました。

「神津さん。今日は塚田君と一緒じゃないの?」

「柚君はまだ寝てるんじゃないかしら?」

突然の柚君の話題に少し動揺しそうになります。

「神津さんの回りはイケメンがいっぱいで羨ましい。」

な、何と返せば良いのでしょうか?

「塚田君も婚約者なんですか?」

敵意のある言葉に心臓が掴まれたように苦しくなります。

「柚君は従弟でそう言う関係ではないのですよ。」

ようやく絞り出した言葉も彼女は少しも興味が無さそうでした。

部員の皆さんもヒロイン様の言葉に絶句しています。


暫くすると帝様が剣道着に身を包み出てこられました。

凛々しいお姿にドキドキしてしまいます。

「帝君頑張って~!」

凛とした剣道場にヒロイン様の声が響きます。

うぅー。

もう少し空気を読まれてはいかがでしょうか?

この空気が台無しです。

後から来た部員さん達も苦笑いを浮かべています。

「大空さん。剣道とは精神的な競技ですからそんなに大きな声を出されると集中出来ませんよ。」

私の言葉にヒロイン様はうつ向いてしまわれました。

何と言う事でしょう。

あまりの空気の読め無さについ注意してしまいました。

もしかしたら、そんな空気の読め無さに胸キュンする方もいるかも知れませんのに。

反省です。

空気を読めていないのは私の方かも知れません。


朝練が終わりヒロイン様は直ぐに教室に帰られたようです。

私は自分のしてしまったことへの後悔でなんだか疲れてしまいました。

「あの、麗様。」

剣道部の男の子に声をかけられました。

「大空さんに注意してくれてありがとうございます!僕らが言っても聞いてくれなくて。助かりました。」

男の子は大袈裟に頭を下げてくれました。

「どうか、頭を上げてください。私こそでしゃばってしまって良かったのかと反省していました。そう言っていただけて嬉しいです。」

私は嬉しくて笑顔を作りました。

男の子はそんな私を見て真っ赤になってしまわれました。

「だ、大丈夫ですか?」

「は、はい!」

そこに帝様がやって来ました。

「何をそんなに可愛い顔をしているのかな?」

「帝様………お礼を言われたのでお礼を言わせていただきました。」

「どう言う事かな?」

「ですから、お礼をこのかたが言ってくださって、私もそのお礼が嬉しかったのでお礼を言わせていただきました。」

「ああ、なるほど。」

帝様は私の頭をポンポンすると笑顔で言いました。

「良かったね。そんなに可愛い顔するぐらい嬉しかったのか~!妬いてしまいそうだよ。」

帝様の笑顔が少し怖いです。

でも、帝様の頭ポンポンもかなりのドキドキで嬉しい事なんですよ!

口には出せませんけどね!

私は無言で帝様の手を掴み握ります。

「教室まで、エスコートしてくださいませ。」

渾身の言葉です。

これ以上は無理です!

「か、可愛い。」

帝様は口を空いている方の手で覆いモゴモゴと何やら言っていましたが聞き取れませんでした。

「嫌、ですか?」

不安になって聞くと帝様は口を覆っていた手をどけて言いました。

「喜んでエスコートさせてもらうよ。」

少しだけ安堵の息がもれました。

帝様の笑顔に癒されて私は教室までのエスコート時間を楽しんだのでした。


寝てばかり頭朦朧としていたわりに結構更新しているな~!誤字とか合ったら直ぐに直します!

読み返してなんだこの文意味わからん!ってのだけ直しているので誤字脱字が心配です。

よろしくお願いいたします。


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