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"僕の事情"柚樹視点

僕の好きなものは、チョコミントのアイスにフライドチキン。

麗姉さんとみかん兄さん、匠伯父さんにじいちゃん。

嫌いなものは、豆腐におでんに………食べ物はいっぱい。

人はね空気の読めないバカ女。

大好きなじいちゃんからアメリカに居る僕に連絡が来たのは二週間前。

麗姉さんがみかん兄さんにハグされて倒れたって。

あの二人のラブラブ話に僕も微笑ましく思ったんだよ!

『……っと言うわけで、男に対する免疫をつけるために麗と同じ学校に通ってほしい。お前の事だから、麗を見たら抱き付かずには居られんだろ?』

じいちゃんは本当に鋭い人だ。

『1日一回以上と、ワシが言ったと言えばお前はやりやすいか?』

「じいちゃん。麗姉さんで遊んでないよね?」

『はっははは!遊んでやせんよ!ただな、帝君の回りで嫌な噂がたっていてな………麗以外の女が帝君の側に居るようなんじゃ。』

じいちゃんの声が一気に冷たくなった。

『帝君が本当に麗以外の女を作っているようなら………麗のためにはならんからな。柚樹。麗を本気にさせるつもりで口説け。出来たら………麗はお前のものだ。』

じいちゃんの電話は魅力的で失礼だった。

みかん兄さんは僕じゃ太刀打ちできないほど麗姉さんを愛しているのに僕に横恋慕しろって………

面白そう。

はっきりいって麗姉さんとみかん兄さんと一緒の学校に通うってだけでも楽しそう。

だから、僕は日本に帰ってきたんだ。


学校に行って、お昼休みに麗姉さんを探した。

食堂とは名ばかりのお洒落なカフェスペースに麗姉さんを見つけて驚いた。

去年見た時よりも可愛く綺麗になっていた。

無理に立たせて腕の中に閉じ込めると小さくて柔らかい感触に心臓が跳ねた。

変な悲鳴も可愛くて手放したくなくて、正直困った。

麗姉さんが僕の頬に触れたりするから、キスしたくなっちゃった。

みかん兄さんに剥がされるまでスッゴク幸せで、みかん兄さんを見た時罪悪感みたいなものが浮かんだ。

ゴメンね兄さん。

そんな気持ちをこめて兄さんに少しでも姉さんの感触がうつるように兄さんも抱き締めてみた。

まあ、僕の姉さんの感触が無くなっただけだった訳だけどね。

みかん兄さんは嫌そうだったし、僕だって麗姉さん抱き締めてたほうが何倍も気持ち良いんだけど、仕方ないじゃん。

僕はみかん兄さんから麗姉さんを奪うために来たんだよ。

みかん兄さんは麗姉さんを大事にしてる?

みかん兄さん、疑われてるよ。

僕の大好きな二人だからこそ僕の付け入るすきがないって思わせてよ!

途中僕らの話の間に入って来ようとした空気読めないバカ女を罵ってやろうと思ったのに麗姉さんが止めた。

僕の性格をよく知ってる麗姉さんが庇う理由がこの女にはあるのだろう。

顔は万人うけする顔だが、麗姉さんほどではない。

空気読めないバカ女だし。

自分の浅はかな行動に牙をむく奴だって居ると解らせたほうが良いんじゃないかな?

「………意地悪です。」

麗姉さんの一言にバカ女の事なんてどーでも良くなった訳だけどね。

麗姉さんが可愛すぎて抱き締めてキスしてやりたくなった。

みかん兄さんの声に口にするのだけは止めてあげた。

麗姉さんはそのまま失神してしまった。

「ありゃ、姉さん?失神した?」

僕は仕方ないから姉さんをお姫様抱っこした。

「お、お前、柚!」

みかん兄さんに滅茶苦茶怒られた。

「ちょっと、今は麗姉さん保健室に運んだ方が良くない?」

「お前がやったんだろうが!」

「いや、僕は良いよ、麗姉さん軽いし………可愛いし綺麗だし。眺めてて飽きないし!」

「止めろ!保健室に運ぶぞ。」

「は~い。」

保健室につくなり婚約者の目の前で唇を奪うとは何事か!って怒られたから鼻だよ!って言ったのにみかん兄さん信じてくれなくて大変だった。

「柚君は同意も無しに唇を奪うような駄目男じゃありません!」

麗姉さんがそう言ってくれて苦笑いがもれた。

みかん兄さんの声がしなかったら口にしてたよ。

僕の事買いかぶりすぎじゃないかな?

僕は駄目男だよ。

ねえ、みかん兄さん。

他に女が居るなんて嘘だよね?

僕、本気出しちゃうよ?

僕は駄目男だから手加減なんて出来ないよ。

麗姉さんを幸せに出来るのはみかん兄さんだけだと思ってたけど、違うの?

違うなら、僕に麗姉さんをちょうだい。

大事に大事にするから。

僕はそんなことを考えながら笑うんだ。




熱が下がってきました。

病院行けなかったですが熱が下がって来たのでインフルじゃないだろう。

寝すぎました。

変な夢を見た気がします。

寝ててもつまらないので続きを更新しました。

寝てるとネタが流れ出て行ってしまう気がします。

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