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幕間 忍び寄る陰謀


 巨大なステンドグラスを背に王国の玉座に似せたイスに座る男は激怒していた。


「おい、レックスの母親に呪詛魔術をかけてあの世行き寸前と申したが、ピンピンしておるではないか!」


 手下の男はこの尊大な男に震え上がっていた。


「申し訳ありませぬ。私め等が雇った呪詛魔導師は他国でも指折りの戦略級国家魔導師だった男でございまして、今は闇ギルドに所属しておる次第です」


「それが何だと言うのだ」


「呪詛魔術に関しては右に出る者はいないとの評判の男でしてそんなハズはあり得ないと存じます」


「御託はいいんだよ! 結果を示さぬか!」


 男は床に頭を擦り付けている手下を蹴り上げた。


「俺は、アイツが不幸のどん底に堕ちて、落ちぶれていく様が見たいんだよ!」


「そうはいいましても私め等が雇った呪詛魔導師は誰かしらかの呪詛にあてられて既に死人になっております」


「他に代わりになる奴はいないのか!」


「代わりになるような者はおりませぬ」


「クソッ!」


 男はそう叫ぶと玉座に似せたイスを破壊した。


「お前が自信満々に始末する事が出来ると言うから莫大な資金を預けたのに全て無駄になった! どう、落とし前をつけるつもりだ!」


 狂った男の怒号に萎縮した男はチワワのように震えていた。


「お前は死刑だ」


 激昂した男は手下に死刑宣告をすると腰にさした剣を振り上げた。


「ヒィッ」


 男は怯える手下の生命を奪った。


「レックスの野郎! 許せねぇ! 必ず始末してやる!」


 男はそうのたまうと爪を噛んだ。


「おい、メイド! 着替えの服を持って来い!」


 服を持って来たメイドが男のもとに近付くと男は女に襲い掛かった。


 女をモノの様に扱って満足するときれいな服に着替え、返り血のついた服を脱ぎ捨て、その場を去った。

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